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僕は、犬
名前は無い
僕は、今譲渡会というところにいるらしい
その譲渡会では、一ヶ月の間に家族を見つけるところらしい
そんな僕には、家族は、もちろんいない
今、とても暗い狭い場所で、暮らしている
僕の事子犬だと思ったでしょ?残念!僕は、人間年齢で言うと、三十七歳の老いぼれさ
そして、僕が一番に恐れているのは一ヶ月の間に家族を見つけないと殺処分っていうことをされるらしい。僕は、あんまり詳しくないけど、どうやら、殺されてしまうらしい。
そう思うと残りの人生を大事にしないとな。
数日後…
そろそろ、この場所から出してほしい
おもちゃもないし、だんだん飽きてきた
もちろん精神的に今にも狂いそうだった
ご飯も少ないせいか、どんどん僕は、痩せていく
もっと笑いたかった
死にたくない
理不尽すぎる
なんで選ばれなかった子が死なないといけないんだよ。
ひどいよ。
そう思いながら、1つ思いついたことがあった。そうだ!久々に吠えてみれば誰か反応してくれるかも
そう思い吠えた
しかし返事はなかった
僕は、とても悲しくなった
こんなところで人生が終わるなんて信じられない
一度でもいいから外に出てみたい
笑いたかったな
吠えたかったな
遊びたかったな
幸せになりたかった…
なんで
なんで僕が
なんで僕が死なないと
こうやって脳内がこの言葉を覚えさせた
今にも頭がおかしくなりそう
ハハハ…
人生は、こんなにおかしいんだな笑
理不尽で不公平で憎たらしい物だとはじめて気がついた。
そうやって思っていたある日
「お母さん!このこがいい!」