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🤍視点
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「おいしい?」
テーブルに片肘をつき、手には幸せいっぱいの顔を乗せて、隣を覗き込む
自分の食事には手をつけず、なんなら隣が見やすいように食器は奥へとずらしている
尋ねられた佐久間くんは、相変わらず、頬張りすぎてシマリス状態
喋れないからこくこくと頷いてる
これで33歳なんだもんなぁ
この可愛さは異常でしょう?
そんな佐久間くんを見つめるめめの目がもうね、びっくりするぐらい優しくて、愛しさが溢れちゃってる感じ
なんだろ
めっちゃピンクの空気でハートが飛んで見える
俺の隣はそのピンク色の空気とは正反対のどんより真っ黒、じめじめ空気
あ、2人のメンカラじゃん(笑)
って、笑えないのよ
阿部ちゃんとコージくんが
「「…はぁ…」」と同時に重い溜め息を吐き出した
「大丈夫?」
思わず聞いてしまうぐらい暗い
これから数時間後にLIVEなんですけど…
阿部ちゃんがこちらを向く
その目の奥に…なんか燃えてる…炎が見えた気がして、背筋に寒いものが走った
「こう、昔のテレビみたいに叩いたら正常に戻らないかな?」
「いや、そんな俺が就学前の話されても」
「…くっ…ジェネレーションギャップ…」
良かった
こんだけツッコミ出来るならまだ余裕あるわ
「あべちゃん、俺は分かるで。テレビも気持ちも」
「康二、ありがとう」
あれ?
こっちも何か生まれそう?
新たな友情芽生えちゃってる感じ?
まぁいいや
「阿部ちゃん、物理的にはマズい」
「分かってる、分かってるんだけど」
みんなで2人を見る
一応、邪魔にならないように食堂の奥の隅っこに座っているんだけどね
毎回楽しみなご当地ケータリング
名古屋の美味しいものが並んでいるのに、あの2人…いや、めめときたら、食事そっちのけなんだから呆れてしまう
いっぱいに頬張ったお口に手を当てて、必死にもぐもぐ咀嚼をしてからごっくん
「めめも食べなぁ、むっちゃ美味しいから!!」
めめは佐久間くんが勧めてから、漸く姿勢を正し、奥にやったプレートを手前に戻して、手をつけ始めた
一口、口に入れては佐久間くんを見て微笑むを繰り返すから、見てるこちらが胸焼け起こしそう
こういうのなんだっけ?
ああ、あれだ『リア充爆発しろ』ってヤツ?
隣が爆発しそうだけど
寧ろ、爆弾投げそうなんだけど
まぁね、気持ちは分かるよ
コージくんはめめが好きだし
阿部ちゃんはずっと前から佐久間くんの事、好きだったっぽいし
俺もね
加入当時なら、きっと泣き喚いていたと思う
それぐらいめめに執着、というか依存していた自覚はあるから
あの頃は…
めめ以外のメンバーを信じられなかった
Snow Manと言えば
俺的には怖いと有名な大先輩
滝沢くんから新たなメンバーとして選出された時は正直戸惑ったし、何人かいる候補の中から断った人もいるって聞いて、迷った部分もある
先輩という事で萎縮するし、一番下の阿部ちゃんとだって10歳も年が離れているんだよ
ふっかさんと阿部ちゃんがこの世界に足を踏み入れた時なんて、俺、1歳だから
改めて考えると凄いよね?
そんなだから、加入当時は本当にトラウマレベルで酷かった
デビュー出来ないなんて影で言われていても、ダンス…特にアクロバット集団としては折り紙付き
長く活動していればファンだって沢山いるし、そのファンからしたら6人でデビューして欲しかっただろうし、後から加入してきた俺たちなんて異物扱いだろう
しかも中学3年生のガキがセンターに抜擢されてるんだから、たまらないよね
色んな攻撃…口撃かな?を受けたよ
ファンの人たちが言うみたいに“嫌だけど仕方なく受け入れたんだ”とか、“センターを奪われた岩本くんは俺を一番嫌っている”とか、会った事もない人たちの言葉を真に受けて、目の前の6人を信じる事が出来なかった
まだまだ子供だったって言うのもあるけど、多分、自信がなかったんだ
華があるから、なんて言われたけど
自分の出来ないアクロバットを次々にこなす6人の先輩の方がずっとずっと凄くて
何度頑張って挑戦しても、俺はバク転すら上手く出来なかった
そんな俺の救いは同じ加入組のめめしかいなかった
コージくんも同じ加入組だけど、コージくんは関西では有名だったし、あの関西ノリに当時はついていけなかったんだ
ある番組で櫻井くんにバク転を教える事になって、一人一人披露したけど、コージくんはバク転が出来ないフリをした
本当は出来るのに、しなかった
俺を守るための優しさだと、当時は気付かなかった
卑屈になって気付こうともしなかった
俺は皆に守られていたのに殻に閉じ籠って、めめを心の拠り所にする事で何とか活動してたんだ
だけど、みんなに関わっていくうちに一人一人の良いとこ、好きなとこに気付いて、俺も成長していった
めめの事は勿論、大好きだけど…兄離れはきちんと出来ているつもりだし、何より相手が佐久間くんなら変に心配する事もない
これが知らない人なら
売名なんじゃとか、騙されているんじゃないかと色眼鏡で見ちゃう気がするんだよね
それに
前から思ってた
めめにとって佐久間くんは特別だって
多分一番、めめがめめらしく素でいられる相手なんだろうなぁって
昔はそれを認めたくなかったけど
今は、分かる気がする
俺やコージくん相手じゃ
めめはしっかりしなきゃって気持ちが働いて、弱音を吐いたり、甘えるって事がなかなか出来なかったんじゃないかな
ユニットで佐久間くんと組んで、俺は佐久間くんの良さに改めて気付いて、その居心地の良さに甘えたくなったもん
あと、普通に綺麗なんだよね
顔もなんだけど、心も
だから仕方ないって思うし、お似合いだとも思う
まぁ、どっちも愛重めなタイプだからね
お互いの愛の重さに潰れるって事もなさそう
に、しても…
昨日は割と普通に見えたんだけど
今日はめめがおかしいでしょ、どう見ても
「隠す気ないんかな?」
げんなりとコージくんが呟いた
メンバーだけならまだいいけど
食堂はカメラが入る時もあるし、スタッフだって利用する
「隠す気ないって言うか…本人普通のつもりだったりして」
「いやいや、そんなまさか」
あんなにあからさまなのに、と表情が物語っているけれど
「あとさ、めめってちょっと人よりテンポずれるから…今頃好きって感情がきてたりしてね」
「「…………いやいや、まさか」」
カッコいい見た目に反して、ちょっと天然でマイペースなめめ
「言ってきた方がいいかな?」
阿部ちゃんが言う
殴るついでに?
俺だったら、あんなピンクな空間に立ち入るのムリだけど
「ん~でもさ、阿部ちゃんがいかなくても来ると思うよ。だって説教はパパとママの役目だから」
予想通り
5分もしないうちに、岩本くんてふっかさんに連れていかれた2人
今回に関して、佐久間くんはとばっちりだと思うけど、まぁ恋人のやらかしは連帯責任って事で
空気が正常に戻ったところで
美味しい名古屋メシをいただきます!!
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今回はこーじに引き続き、初のラウ語り
色んなメンバー視点も書いていきたいなぁと挑戦も兼ねております