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コメント
26件
3人の時があってもいいかと思ってしまったけど、喜ぶのは💚だけだから、やっぱり無しかぁ笑 🖤💚💙
はぁーい!が可愛すぎるんだよなあ💙
えー!超可愛い!! 3人暮らしは無理だとしても、阿部ちゃん応援しちゃう😆😆😆💚 ノリがしょっぴー💙と合ってて、相性いいじゃんって思う。専属シェフとして舘様を召喚したい!❤️❤️
阿部ちゃんの家に着くと翔太くんが俺のシャツの裾をしっかりと握りしめたまま後ろに隠れている。
蓮 🖤 『翔太?マネキンさんから隠れる練習でもしてるの?』
翔太💙 『違うよ』
口を尖らせて怒っている。〝シャキッとしなさい翔太〟そう言うと、顔を両手で叩いて〝シャキッ〟と口に出して背筋を伸ばした。可愛い。
亮平💚 『どうぞ入って・・・蓮、先に2人きりで話したい。ダメかな?』
蓮 🖤 『翔太くんがいいなら。翔太くんどう?』
小さくコクリと頷いた〝終わったら電話して〟そう言って近くの公園で待つことにした。不安がないと言ったら嘘になる。翔太くんを信じて待つしかない。
亮平 side
どうやったって俺のものにならない事は分かっている。優しい翔太の事だ。
今日を迎えるまでにたくさん涙を流したのだろう。
ソファーに翔太を座らせると肩を震わせて泣いている。隣に座って翔太の背中を摩ると遠慮がちに俺のシャツを握っている。いつもの翔太だったら、俺に抱きついて泣き喚いていたと思う。
翔太は自分が悪いんだと言い張った。自分のせいで俺と蓮が辛い思いをしていると。
どこまで優しんだか・・・
亮平💚 『翔太は悪くない。翔太の優しさに付け入って卑怯な事をした。ごめん悪いことをしたでも俺は後悔してないよ。してるとすれば・・やっぱり最後まで抱けば良かったって思ってる。翔太の事愛してる』
翔太は応えない。下を俯いて涙がぽたぽたと落ち、翔太のズボンを濡らしてる。
亮平💚 『翔太今幸せ?』
翔太は歯を食いばって無理に笑顔を作ると〝勿論幸せだよ〟と言った。俺に心配かけないようにしているのが分かった。
頭をポンポンと撫でるとまた下を俯いて涙を流す。翔太に向き直り両手を取ると青い瞳が俺を捕らえた。
亮平💚 『本当?ちゃんと言って。何か心配事があるんでしょ?言わないと何も解決しない。このままの状態なら翔太を蓮の元には返さない』
翔太💙 『・・・蓮は、あれから一回も俺の事抱かない。きっと俺が亮平と・・・ごめん。それに、蓮に言えなくて』
亮平💚『何を?』
翔太💙 『キスしたくても抱きしめて欲しくても・・・ずっと我慢してる。俺なんかが蓮に触れていいのかなって。それに俺だけ蓮と元通りはおかしいよね。やっぱり別れるべきだった』
亮平💚 『それは違う。翔太は目の前の幸せをしっかり掴まなきゃ。ちゃんと蓮に話そう。それに俺翔太の事諦めてないから。翔太が望むならいつでも寄り添ってあげる。翔太の幸せの為なら何だってする。翔太俺の事嫌い?』
翔太💙 『好きだよ。皆んな好きだ。でも蓮の好きとは違う。蓮は特別なんだ』
蓮の事を〝好き〟と言った翔太の笑顔が俺は大好きだ。皮肉だね蓮の事を好きな翔太が好きなんて、俺の事をそんな笑顔で〝好き〟って言ってくれる日がくるだろうか・・・
蓮 side
連絡が入り阿部ちゃんの家へ戻った。重い扉を開けると既に泣き腫らした翔太くんが座っていた。
蓮 🖤 『責めるつもりはないよ。ただ今後は俺たちの事見守って欲しいっていうか、阿部ちゃんには応援して貰いたい。困った時は翔太くんの相談に乗ったりして欲しい。ごめん身勝手なお願いなのは分かってるけど翔太くんにとっては阿部ちゃんは大事な人の1人だから。もちろん俺にとっても』
亮平💚 『ありがとう。そう言って貰えるとすごく嬉しいけど・・・俺翔太の事まだ好きだけど・・・それでも構わない?』
蓮 🖤 『構わないよ。翔太くんの事信じてる・・・俺たち一緒に暮らすんだ』
亮平💚 『そう、そっか・・・俄然燃えてきた。正攻法で翔太を落としにかからなきゃね。ちなみに3人で暮らすっていうのは?』
翔太💙 『いいの?』
蓮 🖤 『翔太』
翔太💙 『ダメなの?3人楽しいよきっと』
亮平💚 『翔太がいいなら構わないでしょ?』
蓮 🖤 『それ本気で言ってるの?』
亮平💚 『7割本気3割は俺と二人暮らし』
蓮 🖤 『頭痛い・・・』
亮平💚 『じゃあ時々遊びに行ってもいい?』
蓮 🖤 『もうあんな事しないなら』
翔太💙 『涼太も呼んでいい?4人でお風呂入ろう?』
蓮 🖤 『翔太うち温泉じゃないんだよ。お願い翔太ちょっとあっちの部屋で待ってて』
〝はぁーい〟と返事するとちょこちょこと小さい歩幅で、阿部ちゃんの寝室へと消えていった。正直翔太くんが居ると話が拗れる。
亮平💚 『翔太、蓮が抱いてくれないって悩んでるようだけど?俺との事が原因だって』
蓮 🖤 『それは違う。でもそんな気分になれなかったのは正直なところ』
そんなふうに思ってるなんて・・・そもそも翔太くんから誘ってくる事って今まで一度もなかった気がする。
亮平 side
蓮も爪が甘いね〝あんな事しなければ〟って含み待たせちゃダメなのよこう言う時は。俺なら2人きりで会わないでって言うけど・・・隙だらけだねこの2人は。
亮平💚 『引越しはいつ?手伝うよ』
2人は、今借りてる部屋はそのまま借りたままにしておくらしい。確かに色々と嗅ぎ回られると面倒だしその方が得策と言える。
翔太💙 『ねぇもう終わった?』
蓮 🖤 『翔太くんもうちょっと待てないの?』
亮平💚 『いい案思いついた。聞きたい?翔太』
翔太💙 『うん聞きたい』
亮平💚『やっぱり3人がいいと思うの。俺は蓮の事はずっと好きだった訳だし、翔太も俺の事好きでしょ♡何の障害もなくない?一緒に3人で愛し合おう』
翔太💙 『うん』
蓮 🖤 『うんじゃないのよ翔太。帰ったらお仕置きね。阿部ちゃんも冗談きついよ』
亮平💚 『冗談じゃないし、それに体の相性悪くないみたい♡』
深いため息をついて、頭を両手で抱えて机に突っ伏している。
翔太💙 『蓮頭痛いの?病院行くか?』
蓮 🖤 『君のせいね。はぁとにかく駄目』
亮平💚 『ちぇっ』
翔太💙 『ちぇっふふ』
蓮 🖤 『もう帰るよ翔太!頭が痛いから早く帰って寝ないとね♡』
蓮は足早に帰って行った。その後ろを少し距離を置いて歩く翔太の姿が、蓮に遠慮していることを窺わせた。