テラーノベル
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おはよっ!おはよう!いつものように教室に入る。
やっぱり男子の視線は以前と違く感じられた。
裏では結構噂が広まってるのかもしれない。
ま、こんな噂はそのうち何もなかったように消えるでしょう。
とりあえず…あいつはまだ来てないか。
机の横にカバンを掛けたら廊下に出る。
ちょっとトイレにでも…とそこへとおるが階段を上がってこちらに来た。
「とおる~ちょっと」
手でそこで止まるようにジェスチャーする。
とおるは驚いた顔をしたが素直に止まった。
「とおる、あんたあのこと言ったでしょ?」
「ごめん!どうしても誰かに言いたくて…中田にだけ話しちゃった…」
「中田?え…他には?」
「いや、中田にしか言ってない。でも絶対言うなよって言っといたから大丈夫だって」
自信満々に言う。しかし…
杉本と柴田は知っていた。すでに大丈夫じゃないじゃない…
「あんたやってくれたわね。どうも噂が広まってるみたいよ?なんか男子の視線を感じるもん」
「そんなはずは…マジ?」
「マジよマジ。なんかゴム持参とか、初めはあたしが上から、とか知らない決まりも出来てるみたいだし」
「え!?誰かに言われたのか?」
「まぁそれは置いといて、あんたは中田が本当に誰にも言ってないか確認しといてよね?そのうち誰かに教室で突然ゴム見せられたりとかしたらやだから」
「わ、わかった。聞いてみる」
「いい?上手く聞くのよ?」
そうしてあたしはとおると別れるとトイレに向かった。
う~ん。杉本たちは何て言ってたっけ?
確か、秘密の話を聞いたとか…
それが、とおるが中田に話したものか、もしくは中田が誰かに…考えてもわからない。
次は杉本たちに聞いてみよう。
でも…今はあたしが学校で男子と話すのはどうなんだろう。
あいつとはヤったのか?とか思われないかな…
まぁヤってるけど。
聞くにしても放課後とかあまり人がいない時間になってからの方がいいのかも。
トイレを済ませて教室に戻ると、すぐに先生が来て朝のホームルームが始まった。
ホームルームとか授業中の方が気が楽だなんて…
変なの。
放課後になった。
柴田か杉本は…あ、ちょうど二人で教室を出ていく。
あたしはカバンを持たずに自然な早さで二人を追いかける。
「二人とも、ちょっと待って!」階段で追い付いた。
「あ、大原」「どうした?」
「うん、歩きながらで教えて欲しいんだけど、あの話ってさ、誰から聞いたの?」
三人で階段を降りながら話を聞く。
「誰からって…聞いたというか聞こえちゃったんだよ。とおるが中田に話してた」
よし!…いや、それにしては噂が広まってる気が…
「そうそう。だから教えてもらったって訳じゃないよ」
「ちなみにあんたたちは誰かに言った?」
「「言ってない」よ」そっか。
「俺、大原には感謝してるんだ。あんな変なお願いしたのに応えてくれたし」
「俺も一回だけってのが本当に残念だよ」
その設定は助かる。けど…
「そう…なんか他の男子からも変な視線を感じるのよ…なんでだろ?」
「あ~そりゃあれじゃない?」?
「だな」??
「何か知ってるの?」
「あの時、教室にはまだ何人もいたからな」
「あぁ聞いてたのは俺らだけじゃなかったよ」
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