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なんてこと…あのバカっ!
何が中田にしか話してない、よ!
二人からはその場に何人かいたけど、誰がいたかまでは憶えてない、と教えてもらい教室に戻ってきた。
まったく…この後、何人から言われるんだろ…
ま、考えたってわからないし、聞いた男子が全員言ってくるとも限らないしね。
さてカバンカバンっと、ん?あたしの席の所に…あれは
「鮎川くん?まだ帰らないの?」
部活に行ったり帰ったり、教室にはもう数人しか残っていなかった。
「あの…僕…」
鮎川くんはあたしより少し背が低く、あまり主張しない性格もあり、なんとなくみんなの弟キャラといった感じだった。
「ん?じゃ、あたし帰るね。また明日~」
カバンを持つと教室から出ようと鮎川くんに背を向け…
「大原さん!これ!」
「ん?なに?…!?ちょっとこっち来て!」
差し出された鮎川くんの手首を掴み、教室の外へ移動する。
う、廊下にはまだ人がいた。
校舎から出ても部活の人たちがいるし…
そうだ、上は?
「こっちこっち」
昇降口から遠ざかる方の階段へ向かうと上がり始める。
踊り場を曲がると…よし、誰もいない。
屋上に出る扉の前だ。
「びっくりさせないでよ。どういうこと?」
あたしに引っ張られていた手には正方形の薄いパッケージが握られている。ゴムだ。
「あの…大原さんにこれを渡せば、その…エッチが出来るって…」
「そんなこと誰に言われたの?」
「言われたんじゃないけど、つい聞いちゃって…
あ!盗み聞きとかじゃないよ?あんまり大きな声だったから」とおるのやつ!
「そう…それでそんな話を信じてこんなの見せてきたの?」
「え!?嘘なの?え、あ、ごめん!へ、変なことしてほんとにごめんなさい!」
すごい動揺してる。ちょっと遊んでみたくなっちゃった。
「え~でも鮎川くんがね~。その話が本当だったらどうなってたの?」
「え?その…これを渡してお願いすると大原さんとエ…エッチが出来るって…そうだよね、そんなはずないよね」
「その話が本当だったら…あたしと…したいの?エッチ?」
鮎川くんはさらに顔を赤くし、もじもじしている。
「お、大原さんは!その…かわいいし…出来たらお願いしたいって…思っちゃって…その…ごめんなさい!」
ぞくっとした。こんなに縮こまって…かわいいじゃない。
「ふーん。鮎川くんも男の子なんだね。でも教室でコンドームを女子に見せるとかちょっとひどくない?(笑)」
「!!そ、そうだよね、ごめんなさい!」
もう縮こまりすぎて震えている。
ちょっといじめすぎたかな?
「でもそんなに思い詰めるなんて…あたしでよかったら本当にする?」
「え?なっ?何を?」
「エッチ。したいんでしょ?」
「えっ?えっ!?でも…いいの?」
「や、そう言われると高校生がするのはあまりよくない気がするけど…やっぱやめとこうか」
「ううん!お願いします!」
「でもどうしよう。ここじゃ誰か上がってきたらすぐバレちゃうし…」
「僕、いいとこ知ってる!着いてきて」
ん?いいとこってどこだろ?
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