テラーノベル
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「ね、な〜ちゃん。覚えた?」
な~ちゃん……?どっかで聞き覚えが……。
な〜ちゃん、な〜ちゃん…。
って、夢の中で男の子が呼んでくる呼び方と一緒!
気づいたのとっ同時に、チャイムが鳴り響く。
―――――キーンコーンカーンコーン……。
「あっ!じゃあ、菜乃愛ちゃん、昼休み時間終わっちゃうから僕は行くね!」
そう言って混乱している私を置いて行ってしまう愛苦くんの背中を見ている時だった。
―――――ドクンッ。
「うっ…。」
急に目の前がクラっとして、思わずしゃがみ込む。
「菜乃愛ちゃん?」
私の異変に気がついた愛苦くんが近づいてくる。
こっちに来る愛苦くんに慌てて私は叫んだ。
「来ちゃダメっ!!」
「っ…。」
愛苦くんがビクッとして止まったのが分かった。
でも、今は愛苦くんを私に近づけるのは良くない。
この体の違和感、きっと媚薬だ。
それも、強力な。
盛った相手も誰だか見当がつく。
「愛苦くん、戻っていいよ、私は大丈夫…。」
そう言ってる間も私の呼吸は荒くなる。
「菜乃愛ちゃんっ!」
「来ちゃダメっ!!」
「っ…!」
もう一度近づこうとした愛苦くんを慌てて止める。
そして、ふう……と、決心した私は自分のスカートに手を伸ばした。
ボーとみていた愛苦くんが、スカートの内側に何があるのか察したのか走ってくる。
#異類婚姻譚
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その前に私の手にある、護身用のナイフがキラッと光った。
「くっそっ!」
そう聞こえた。
私の視界からフラッと愛苦くんが消えた。そう、消えた。
――――――トンッ。
どこ、っと愛苦くんを探すために首を動かそうとしたら、首の後ろを手で押された感覚がして…。
――――――ドサッ…カラカラカラ…。
護身用のナイフが音を立てて目の前に転がってきたのを最後に私の意識はプツッと途絶えた。
「くそ、誰。僕の菜乃愛ちゃんに媚薬盛った奴!殺す。絶対殺す。」
護身用のナイフを片手に持った彼の手に血管が浮き出る。
だが、そんなことを愛苦くんが言っているなんて、意識がない私には聞こえなかった――――。
コメント
1件
ちょっとこの展開、心臓に悪いわ…!菜乃愛ちゃんが媚薬盛られてるのに気づいて、必死に愛苦くんを遠ざけようとする場面、めっちゃ緊迫感あった。愛苦くんの“〇す”発言、普段の優しそうな雰囲気とのギャップがヤバすぎて、逆にこの男マジでやばい奴なんだなって震えた。続きどうなるか気になりすぎる🔥