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コメント失礼します☺️ 小説読みました♪祐希さんと女の人の関係も気になるし藍くんと今後どんな感じで終わるのかが続きが気になりました☺️これからも小説の最新を待ってます☺️頑張ってください! 応援しています♪
ゆうきさんは、藍を信じきれなかったのでしょうか😭 切ない 切なすぎる… 藍を失くしてしまうと、ゆうきさんは恐れてしまったのでしょうか😭 藍くん、どうかゆうきさんの深すぎる愛の闇を許してほしい… ゆうきさんも、この罪深い行動をとったことに藍くんへ許しを乞うてほしい😠 …などと、感情移入が半端ないです! 続きが待ち遠しすぎます! ブラボー👏
藍Side
驚いた‥。
小川さんから告白をされ、戸惑う俺に‥
もう遅い時間だからと‥服を整えてくれて。しかも、部屋まで送ると言われ‥
自分の部屋に向かう間、ずっと手を握られていた事にも‥
部屋に着いて別れる時に
いきなりキスをされた事にも‥
あの小川さんが!?と驚きでいっぱいだった‥。
いつも近くにいて支えてくれていた‥祐希さんと別れた時に泣いてた俺をずっと励ましてくれたのも彼だった‥。
思い返せば、いつだってそばにいて欲しい時は小川さんがいてくれていたような気がする‥
しかし‥
コンコンコン‥。
そこまで考えていた時に、ノック音が微かに鳴る。
遠慮気味な‥用心して聞いておかなければ聞き逃してしまいそうな程の小さな音‥
‥‥‥‥‥‥‥。
躊躇いながらも‥そっとドアを開ける‥
ドアの向こうには‥
祐希さんがいた。
なんとなく祐希さんじゃないかとは思っていた。
ドアを開けると、祐希さんは何も言わず部屋の中にスタスタと入ってしまう‥
そしてキョロキョロと見渡している‥
「こんな時間に来るなんて珍しいですね‥俺の部屋なんか気になるんすか?そんなに見るなんて‥」
落ち着かない様子の背中に話しかけてみる。
「いま‥小川が出てきたよな?何してた?」
俺の問いには答えず‥クルッと振り向き顔を見つめながらそう言われる‥。
「何してたって‥べ‥別になんも‥」
小川さんが来ていた事を知っているのか‥それなら、ドア越しでのキスも見られていたのかもしれない‥。
「‥‥そう」
動揺の隠せない俺のすぐ目の前に祐希さんが詰め寄る。
ジリジリと近寄られ‥後退りするうちに、足がベッドに当たる‥
「こんなにくっきりつけといて‥藍は嘘が下手だよな」
言われた瞬間、後ろのベッドに強引に押し付けられる。
スプリングで揺れる俺の上に祐希さんが覆いかぶさる。
そしてその手が首筋へと動き、ある場所をグッと押さえながら、祐希さんの口が妖しく微笑んだ気がした‥。
「な‥なんで嘘やなんて‥」
「‥キスマがある‥そっか‥藍には見えないよな‥こんなにくっきりあるのに‥」
‥言い終わらないうちに、指し示されていた場所に祐希さんの唇が覆い被さる。
ピリッとした痛みを感じ、思わず声が漏れ出てしまう。
「んっ‥」
執拗にそこばかりを吸われ、舐め回される。
キスマ‥?
そうだ‥小川さんに噛みつかれるようにキスをされたんだった‥きっとその時の跡だろう。
その跡を消すかのように首筋を責める祐希さんの動きに耐えながら、考えを巡らす‥。そんな俺に‥
「小川の事‥考えてるの?」
ガリッと今度は歯を立てられる。
「やっ、い‥痛‥」
痛みで思わず祐希さんの身体を押しやるが、逆にその手を掴まれ、自由を奪われる。
「‥したの?小川と‥更衣室で俺を誘っておきながら‥夜には足を開いたの?‥だから、藍からは目が離せないよな‥」
「なっ‥‥何なん?その言い方‥」
侮辱にも取れる言い方に、思わずカッとなる。
「‥本当のことだろ?」
「足なんか開いてないし‥そもそも‥祐希さんには関係ないやん!」
「藍‥」
「祐希さんの方が勝手やん!なんでそんな事言うん?俺を捨てたのに‥愛してなんかおらんのに‥」
“愛してるとでも言われた?それを信じてる?藍はバカだよ“
小川さんに言われた言葉を思い出す。
愛されてるわけがないじゃないか‥
祐希さんにはパートナーがおる‥
俺はただ‥近くにいただけに過ぎない‥
‥胸が張り裂けそうだ‥
涙がボロボロと零れ落ちる。
「これ以上、俺に構わんとって‥俺は‥祐希さんなんか好きでいたくない!またいつか‥離れていくやん!何度俺を傷付けるん?俺はもう嫌や!」
涙と共に溢れる感情‥。
掴まれていた手を引き剥がし、覆い被さる祐希さんの胸元を叩く。
そして思わず‥
「あんたのパートナーにも言われた!可哀想だって‥」
気付いたら叫んでしまっていた‥
「パートナー?‥えっ、もしかして彼女に会ったの?」
‥”彼には伝えないでいて“そう言っていた彼女の言葉を思いだすが‥もう遅い‥
「藍?彼女と何処で会ったの?」
「‥何処って‥彼女がここに来てて偶然会っただけ‥」
ここに‥?、そう言うと何かを考え込む祐希さんの姿を見ていると‥本当に彼女がここに来ていた事を知らなかったのだろう‥
「ねぇ藍?なんで教えてくれなかったの?」
「‥彼女に、祐希さんには喋らないでいてって言われたからっすよ‥そんなに気になるなら祐希さんから聞けばええやん、」
‥何だかむしゃくしゃする。
「そして、彼女に言っといてください!俺は捨てられた子猫みたいじゃないって!」
昼間言われた台詞をぶち撒ける。どうしても納得がいかなかった‥いや、認めたくなかったのかもしれない‥
ましてや、祐希さんのパートナーになんて‥。
思いを吐き出しながら祐希さんを見上げる‥
すると‥
祐希さんはどこかぼんやりとした表情をしていた‥俺を見ているようで見ていない‥
遠い目‥
「彼女がそう言ったの?捨てられた子猫みたいって‥」
「えっ?そうやけど‥」
そう伝えると祐希さんは静かに目を閉じていた‥
ゆっくりと‥
祐希Side
捨てられた子猫みたい‥
確かに藍は‥そう言った‥。
それを彼女が‥‥‥
藍に‥‥‥‥
いや‥違う、
言われたのは‥
俺だったはずだ‥
「捨てられるのは貴方よ‥」
いつだったか‥彼女に言われた言葉‥
「彼がいつまでも貴方を愛してると本気で思ってるの?」
「人の気持ちは変わるものよ‥無情な程にね‥」
「貴方は捨てられるのよ‥彼にね‥」
彼女の言葉が‥藍の言葉と重なる‥
藍Side
さっきから祐希さんが一言も話さない‥
目を閉じたまま‥
「祐希さん?」
再度呼びかけると‥今度はゆっくりと開眼する‥
「どしたん?急に黙るから‥なにか‥」
「俺を‥るの?」
言いかけた俺の言葉を遮って、祐希さんがポツリと呟く‥
よく聞こえなかった‥
「えっ?」
「‥俺を捨てるの?」
今度は‥ハッキリと‥そして、ギロリと睨まれる‥
「藍、捨てるなんて許さない‥」
「はっ?捨てる?なに言ってるん?」
捨てられたのは俺の方なのに‥しかし、祐希さんの耳には届かないのか‥
そのまま唇を塞がれる。感情をぶつけるようなキスはお互いの歯がガチガチと当たり‥涙が滲む‥。
唇を塞がれ、大きな掌が俺の下半身を弄る。その荒々しさに堪らず、身をよじって逃げようとするが‥‥
「藍、逃げんなよ‥お前は俺の所有物だろ?所有物には印を付けなきゃ‥俺のものだって‥」
「やっ‥なに言って‥」
祐希さんが何を言っているのか理解できなかった‥。
いつの間にか‥露わにされた下半身をグイッと祐希さんの両手でこじ開けられる。
そしてある一点を凝視され‥堪らず足を閉じようとするが‥その行為は逆に祐希さんの気持ちを昂らせるのか‥これ以上開かないぐらいにまで広げさせられ‥隅々まで見られてしまう‥
「やっ、なんで///」
「‥小川としたのか確かめないと‥」
冷たい抑揚のない声‥。
「‥‥見た感じだと分からないか‥」
独り言のように呟き‥何の準備も出来ていない秘部に細くしなやかな指を挿入される‥。
圧迫感に声が漏れる‥。
「い‥痛い‥抜いて‥」
そう懇願するが、祐希さんは差し入れた指を引き抜く事なく‥さらに奥に入れて来る。俺の口から拒絶の声が漏れる‥。
「狭いね‥小川としなかったの?」
‥最初からそう言っているのに‥。それでも、指を深く差し入れ‥弄る祐希さんの顔を涙目で睨みつける。しかし‥
「ねぇ藍?ここは‥俺だけだよ‥俺以外を受け入れる事は許さない‥」
‥なんて自分勝手な言葉なのだろう‥
俺を縛り付ける言葉‥。
まるで愛されているのは自分だけだと錯覚してしまうような‥
でも違う‥
俺を愛してると‥囁く言葉も声もその指先もしなやかな身体も‥
俺だけじゃない‥
あの女性(ヒト)にも向けられている‥
ああ‥‥‥
こんなにも残酷な人だったのだろうか‥
俺の気持ちを知りながら‥
俺の心を傷付ける‥
祐希さんだけが‥
俺の全てだったのに‥
もう後は‥
猛獣に‥
この身を喰われるだけだ‥。
諦めるかのように目を瞑ると‥
ふと‥
優しく俺を見つめて微笑む祐希さんの姿を思いだす。
目を覚ますといつも‥俺より先に目覚めている祐希さんが微笑みながら‥俺を撫でてくれた‥
「愛してるよ」
そう囁き、甘いキスを顔中に降らしてくれる‥
愛されていると満たされていたあの日々‥
もう二度と戻らない‥
こんな俺は‥
誰にも見られることのない海に沈む石にでもなれればいいのにな‥
そうすれば‥きっと貴方を思いだすこともないだろう‥
愛された記憶も‥
愛した事も忘れて‥。