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ホテルにチェックインして、今日の夜ご飯は、匠が島の中心部のお店を予約してくれているようだ。
「今日はね〜ライブ居酒屋を予約してる」と言う。
なかなか予約が取れないようなお店のようだ。
「ライブ居酒屋?」と聞くと、
「うん、島唄の三線ライブを見ながら、宮古島の料理を食べる」
「へ〜楽しそう」
────
そして、たくさんのお店がひしめき合う中心部へ。
匠も呑みたいので、タクシーで来た。
お店に入ると、もうすぐライブが始まるようで、早速アーティストさんが音を合わせていらっしゃる。
そのお顔がまさに、まもるくんの白塗りだったので、思わず笑ってしまった。
「ふっ」
オリオンビールで乾杯して、お料理を注文する。
昨日とは、又少しずつ違うメニューが並ぶ。
「宮古牛のステーキ美味しそう!」
「食べようか?」
「うんうん」
オリオンビールに海ぶどうは、外せない定番。
塩辛さが堪らなく美味しい。
グルくんの唐揚げ、美味しそうな白身魚の唐揚げだ。
タコスサラダに、イカスミ焼きそば、真っ黒だ。
歯と唇を真っ黒にしながら食べる。
「ふふふ、でも、美味しい!」
しばらくすると、ライブが始まった。
曲に合わせて手拍子をする。
耳触りの心地よい沖縄民謡から始まり、誰でも聴いたことのあるアーティストさんの沖縄の唄が続くので、つい口ずさむ。
そして、カスタネットのような|三板《さんば》と言う楽器を手渡され、鳴らし方を教えていただき皆んなで参加する。
「イーヤーサーサー」で参歌出来る。
盛り上がって、皆んな立って一緒に踊らされる。
ビールを持って皆んなで「乾杯!」オリオンビールの歌だ!
「楽しい〜!」
約1時間のライブ、2部制になっているようだ。
ご飯もライブも堪能したので、そろそろ〜とお店を出て夜風に当たりに行く。
そして、空を見上げる。
「うわ〜ココも星が綺麗だね」
「もう少し海の方が綺麗に見えるかな」
と、少し歩いて海の方へ
「すご〜い! ホントだ、綺麗〜」
「だな、寒くないか?」
「全然大丈夫〜」
ハイビスカスサワーや泡盛のシークワーサーサワーなど、結構呑んだので、久しぶりにふわふわしている。
この辺りから私の記憶が曖昧なのだ。
「綾、酔ってるなあ」と言われた。
「うん、ふわふわ、気持ちいい〜」と、ホントにふらふらしていたようで、匠がガシッと掴んでくれていたようだ。
「たっくんは〜〜?」と聞く、
「うん、大丈夫」
「そう〜〜れすか〜〜ハハハッ」と意味もなく笑っていたようだ。
「ハハッ」
「ちょっと、座ってお星様を見ますよ〜〜」
「うん、見ようなあ」
と、匠をソファー代わりにして、見上げて見ていたようだ。
「綺麗〜」
「うん、綺麗だな」
すると、私は、突然手を出して、星を掴もうとしていたようだ。
「星、取れないれすね〜」と酔っている。
「ふふ、もう取れたんじゃないか?」と言う匠。
「ん?」と手のひらを開いて、
「逃げました!」と言ったようだ。
おお〜酔うと3歳児の私と変わらないような気がする。
すると、突然
「もう寝る?」と言ったらしい。
「え? ココで寝ちゃダメだよ、じゃあタクシーで帰るよ」
「え〜? もう帰るの〜?」と、
「ハハッ、どっちだよ」と、匠は笑っていたようだ。
そして、
「チュー」と匠にチュウを強要していたらしい。
もう、全く覚えていない。
それでも、チュウは断らない匠は、してくれたらしい。
それから、タクシーに乗って帰ったようだが、
全く覚えていない。
そのまま私は、ベッドで寝かされたようだ。
朝起きると、
「!!!」
固まる!
「おはよう」と言う匠。
「どうやって帰って来たの?」と言うと、
「ハハッ、タクシーで帰って来たよ」
「ごめん! 覚えてない」
「だよな?」と笑っている匠。
こんなにも酔ったのは、恐らく初めてだ。
「私、何かした?」と聞くと、
「うん、あんなことやこんなこと」と言う。
「え? 嘘!」と、服を見ている。
昨日のままだ。
「ハハッ、星を取ろうとしてた」
「星を取る?」
「うん。俺をソファーにして」
「え?」
「『もう取れたんじゃないか?』って言ったら、手のひらを見て、『逃げました』って、可愛い!」
と笑っている。
「オッツ!」と頭を抱える。
「可愛かったからいいよ、綾が酔ってるの初めて見たかも」と笑う。
「だよね、泡盛が効いたのかな?」
「で、チュー! って」
「え? 私が?」
「うん、そう」
「全然覚えてない」
「ちゃーんと、しましたよ、チュー!」と、笑っている。
「ハハッ、それは、断らないんだ」
「断らないよ! そんなの」と笑いながら言う。
「シャワー浴びよ」とバスルームへ
シャワーを浴びて出て来ると、いつものように、
髪を乾かしてくれる。
「ありがとう」
「うん」
「でさあ、そのまま寝ちゃったよ」と言う匠。
「うん、寝ちゃったね」と言うと、
「新婚なのにね〜」と言う。
「ふふっ」
ある程度髪が乾くと、キスをする匠
──コレは……もしや、朝から?
お姫様抱っこ
──だよね〜
「朝ご飯は?」
「その前に運動」と言う。
「運動ね〜〜」
結婚式が終わったことで、私たちは解禁をした。
妊娠は、自然に任せようと思う。
朝から素敵な時間が流れた……
「あっ、あ〜んっ……」
「シ──ッ!」
朝食を食べて、今日は、地図上での宮古島の上の方、|西平安名崎《にしへんなざき》から池間島へ
ハート岩を目指す。ハート型にくり抜いたような岩が見えた。映えスポットだ。
どこも絶景だ! 1箇所ずつ、もっとゆっくり見る時間が有れば良かったなと思った。
そして、西平安名崎に戻って、
お昼ご飯は、こちらのカフェで食べた。
ネット検索では、いつも行列が出来ているそうだが、ちょうど切れ間だったのか、すぐに座れた。
ロコモコが美味しそうだったので、それと、オムライスを半分ずつ分けた。
「美味しかった、ごちそう様でした」
そして、隣りの製塩所で、
有名な雪塩ソフトクリームを食べて、雪塩を買った。こちらのお塩は、ふわふわな雪のようだ。
そこから下へ下り、マングローブを見る。
又、異世界のようだ。
宮古島には、山も川もない。
そして、一気にサトウキビ畑を走り抜けて、島の下、|東平安名崎《ひがしへんなざき》、ここからの景色は、同じ断崖絶壁の景色でも、奇岩が点在していて、又違った絶景だ。
荒々しい感じがした。
そして、最後の橋を渡り、|来間島《くりまじま》へ
こちらは、小さな島だ。
竜宮城展望台から360℃ぐるっと見渡す海は、圧巻だ。
最後にもう一度、伊良部島へ
たくさんのビーチを見逃していたので、ガイドブック通りにビーチを周る。
どこから見ても海は、とても綺麗だ。
車を停めて、伊良部大橋を歩いて渡ってみる。
とても綺麗な景色だ。
ふと、海を覗き込む。
「あっ! あれじゃない? 海亀」
「わ、ホントだ!」
「やった〜見れた!」と2人で喜ぶ。
ゆっくりゆっくり、気持ち良さそうに泳いでいる。
癒される。
「何度でも訪れたくなる島!と呼ばれているんだよね。分かったような気がする」
「うん、そうだな、又来たいな」
「うん、又来ようね」
「うん」
ラスト1日、最終日には、パラセーリングの予定を入れている。
そして、最終日、
私は初めてのパラセーリングだ。
匠は、乗ったことがあると言う。
ドキドキしながら、ライフジャケットを来て、ボートで海へ。専用のハーネスを装着され、サンダルも脱いで裸足で上に上がる。
「うわ〜! 高いね〜気持ちいい〜」
ボートの人たちが小さくなるまで上げてくださる。
私は、片手でスマホ撮影。
匠は、貸し出されたゴープロで撮影。
お互いを撮る。
「「ハハ」」
「上から海亀は、見えないかなあ?」
海を見るが居ないようだ。
遠くまで見えて、気持ちいい。
着地する時もボートの上なので、全然濡れない。
とても楽しかった。
今回は、ハードスケジュールだったので、シュノーケリングなどの予定は入れていない。
また、いつかやりたいと思う。
「楽しかったね」
「うん、楽しかった」
そして、最後の日を迎えた、
空港で宮古そばを食べた。
「あ〜帰りたくない! 絶対また来ようね」
「うん、来よう!」
「ありがとう〜宮古島〜また来るからね〜」
帰路についた。
コメント
1件
間違えて公開してしまいました🙏ごめんなさい🙇♀️