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10.想い。星願side
本番が終わりみんなと幸せな時間を過ごしていた。
そんな中いきなり堀山くんに話しかけられた。
『ねぇ。ちょっといい?』
私はキョトンとし、何も考えずついていった。
真剣な表情の君。それは初めて見る顔だった。
『短い期間だったけどありがとう。そして、俺。お前のことが好きになったんだ。もう隠さない。好きです。付き合ってください。』
そんな率直な言葉に私は気付かず涙を流していたんだ。
あぁ。私は堀山くんが好きなんだ。
『ごめん。変なこと言って、忘れて。じゃあ気をつけて帰るんだぞ。』
こんな時まで私の心配をしてくれる。
行かないで。
その気持ちを強く
堀山くんの服を掴んでいた。
『え、』
驚いた様子の彼。
『私。グスッほり、やまくんが。すき。』
堀山くんを直視できない。
“バサッ
私は暖かいものに包み込まれた。
『おれ、世界で一番幸せだ。』
そんなことを言う堀山くんに、大袈裟だなと思いつつも
『わたしも。』
そう告げた。
少し離れて寂しい気持ちもありながら、堀山くんを見ると
『そろそろ俺の事下の名前で呼んで欲しい。』
『え、あ、わ、わたる。すき。』
好きって言ったのは誤算。
気づいたら言っていた。
『ほんとに幸せだ。星願。大好きだよ。』
そんなことを告げ私は唇が合わさったことがわかった。
みんなの声がかき消されるようにそのキスに溺れていく。
こんな幸せな時間がいつまでも続きますように。