テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
※なんでも許せる方向け
※和風ファンタジーっぽい謎時空
※基本甘いし緩いけど近々🔞も入ってくる予定
神様🍁×生贄(花嫁)🦌の話
万葉→→→→→…(略)♡←平蔵
くらいのイメージ
平蔵の矢印の量はこれから変わっていきます
平蔵 side
🦌「はぁ〜…なーんでこうなったかなぁ」
今にも崩れてきそうなほどさびれた神社の前に座ってため息をつく
この村では100年に1度「神」に花嫁として若い娘を差し出す風習がある
僕 は 男 な ん だ け ど ね ? ?
🦌「まったく…あのじいさん、次会ったら干したかちかちの魚を口に突っ込む刑だね」
??「最近の俗世は随分と物騒でござるな」
🦌「ッぅわぁっ、!?」
気が付くと隣に腰掛けていたのは、笑顔を浮かべ、どこか浮世離れした雰囲気を纏った_
🦌「う、そ…まさか、本当に____」
神様、!?
??「む、驚いた…白無垢に隠れて見えなかったがお主、随分と綺麗な顔をしているのでござるな
…それに、」
少し目が細められるも、すぐに先程の緩やかな笑顔が戻る
状況を整理するために困惑しながらも質問を投げてみることにした
🦌「ええっと…一応聞いときたいんだけど…神様?」
??「うむ、そう呼ばれているでござるよ」
🦌「何処から出てきたの!?空から降ってきたとか…?」
??「お主には難しいかもしれないが…、あちらの世界から参った」
🦌「ま、まさかてんごく…」
??「確かに黄泉と限りなく近い場所ではあるが、それとはまた別でござる」
🦌「なるほど…?」
??「… ところでお主は、拙者が恐ろしくは無いのか?」
🦌「うん、だって僕の勘が反応しないからさ、そもそも危害だって加えられてないし」
驚いた顔を向けてきたと思えば、途端に嬉しそうな顔へ変わり突然立ち上がった
??「今までの娘と同様、裏道から帰そうと思っていたが…..いい拾い物をした」
ぐい、と腕を引かれて立ち上がらされる
ますます困惑が深まる此方の事など気にも留めず、近くへ引き寄せられる
??「_お主を、花嫁として迎えよう」
🦌「え____ちょっと待って、!?それってどういう…ッ、!?」
突然強い風が吹き思わず目を瞑る
風がやむのと同時に、多くの葉がかすれる音と鈴の音が聞こえて目を開けた
🦌「って____此処は一体どこだい、!?」
??「ふふ、ここが拙者の住む“世界”…時空や空間と言った方が分かりやすいかもしれぬな、」
🦌「えっと…さっき花嫁って言ってたよね、?」
??「うむ、お主は拙者の花嫁でござる」
🦌「その…僕男なんだけど…….」
??「…?そんなの今更言われずとも分かっているでござるよ?」
🦌「えぇ…..??」
何を言っているのだという顔で見られてしまいわけが分からなくなってくる
??「そういえば…まだ名乗っていなかったでござるな、」
🍁「拙者は楓原 万葉と申す 」
ふわり、と肩にかけていた羽織が揺れている
さすがは神様といったところか、どんな動作も絵になる
🦌「万葉様ね」
🍁「敬称など付けなくていいでござるよ」
🦌「神様なのに?」
🍁「これからは夫婦になる者同士、よそよそしいのは気が引ける」
🦌「夫婦………、 じゃあ万葉…」
🍁「ふふ、お主に名を呼ばれるのは心地いいでござるな」
嗚呼、なんだか一緒にいると温かいなぁ
…あーどうしよ、僕こんなに惚れっぽく無いはずなのに、
🦌「…すき」
🍁「!」
🦌「あぁいやえっと、!?///今のは…その…..//////」
僕は一体何を言っているのだろう
無意識のうちに口が動いていた_と言うよりかは、万葉を前にすると張っていた気がほどかれてしまう感覚がする
万葉はそんな僕の様子を見て楽しそうに笑っているばかりだ
🍁「ははっ、そうか、そんな風に想ってくれていたでござるか」
🦌「うぅ…もう忘れてよ、」
🍁「さ、花嫁殿」
優美な動作で手を取られ、その流れで手の甲へ口付けが落とされる
🦌「は…..ぇ、///」
🍁「拙者の屋敷へ案内するでござる」
にこ、と何時もの笑顔が戻るも、ふと足元に目線を落とされる
🍁「ふむ…高い下駄を履いておったか
_ならば歩かず、すぐに着く方がいいでござるな」
🦌「え________?」
チリン、と1つ鈴が鳴り、一瞬のうちに目の前は一面の紅葉と階段と共に連なる鳥居へと変わっていた
🦌「…!綺麗、」
🍁「気に入ってくれたなら嬉しいでござる」
あたり一面に紅葉の葉が舞い、足元には紅の海のように葉が散らばっている
小川にも紅葉の葉が落ち、なんとも美しい…
…..紅葉?????
🦌「この季節に紅葉!?」
先程までいた古びた神社の周りには確かに桜が咲いていたはずだ
🍁「ここは拙者の精神領域…に近しい場所故、屋敷の周りには何時でも紅葉が狂い咲きでござる」
🦌「何時でも…」
🍁「…お主は桜の方が好きであったか?」
困ったように眉を下げて笑う万葉
桜が好きどころか、僕は…
🦌「ううん、僕は紅葉の方がいいや
…なんだか万葉みたいで、温かい」
🍁「…お主は本当に」
🦌「?わ、」
壊れ物に触れるかのように手をとられ、幾つもの紅い鳥居をくぐって階段を登る
…こうしていると、本当に婚儀みたいだ
🦌「…ねぇ万葉、本当に僕でいいの?」
10段ほど階段を登った時、ふいに不安になり尋ねる
1度階段を登る足取りが止められるも、すぐに穏やかな動きは再開された
🍁「….拙者は元より、人間に興味が無かったでござる
…聴覚が良い故に、人間の穢れた音が聞こえてしまうのが嫌いなのだ」
する、と指が絡められて、まるで恋人のような手の繋ぎ方になってしまう
🦌「万葉…?」
🍁「お主のように、心地よい音を纏う者は初めてだった故…隣で笑っていて欲しいと思ったのでござる」
🦌「………///ッ、神様でもそんな恥ずかしい事言うんだね?///」
🍁「む…全て本心でござるよ、」
拗ねたように頬を膨らませる所を見て、少し可愛いななんて思ってしまう
嗚呼、どうしよう
僕、本当に………
🦌「万葉、」
🍁「うむ?」
🦌「やっぱり僕は万葉の事好き、みたい」
🍁「!」
何故か頭を抱え始めた万葉に不安になって声をかける
🦌「えっと…万葉、?」
🍁「いや…これは離してやれないな、と思い」
心做しか先程よりも早くなった足取りに、ただ手を握りかえすばかりだった