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こんにちは。今回はオスマン視点です。


どぞ


…ふふ、あったかい。


シャワーを浴びたばかりの火照った身体を、冷たい風が吹きつける玄関先に出た。


もう、来ることなんてない。普段通りのはずなのに、どういう訳か心の中にぽっかりと空いた喪失感があった。


オスマン)さよなら。


聞こえないような声で呟いて、僕は家に帰った。


…傷、見られたと思う。隠そうともできなかったけど…。


オスマン)いてて…


キリキリと痛むお腹を抱えて、1人ぽっちのアパート前に立つ。

鍵は 開いていた。


オスマン)あれ…


ああ、こんな時間に来るっていうのはあの人だけだろう。


僕の事を1番嫌ってる


オスマン)お父さ…


父親)俺を父親と呼ぶな。虫唾が走る。


鳩尾を殴られてうずくまる。父改め、その男は手にゴルフクラブを握っていた。


父親)…こんな遅くまで帰らないとはどういうつもりなんだ?逃げるつもりだったのか?


胸ぐらを掴まれたまま粗暴に問われる。


逃げようとした。というのは合っている。そのまま消えようと思ったんだ。


父親)こんな服、与えた覚えなどない。他の家で遊んでいたのか?


オスマン)ぃ…ちがっ、ゔっ…え”ぁぁ…


否定しようと必死に言葉を紡ぐと、男は僕の首を締めた。


オスマン)っ、あ”…ひゅっ…ゔぇ……!


父親)苦しいか?苦しいんだろう?死にたいだろう?


そう言われたと同時に、首から手を離される。


父親)18になるまでは殺さないでやる。


男がゴルフクラブを振り上げた。


そこから、プッツリと記憶がない。


???)やれやれ…こんなにボロボロのガキを私によこしてどうするつもりなのですか?


父親)私に逆らわないよう、躾けろ。


???)本当にめんどくさい親子ですね。


父親)こいつは私の息子などではない。


???)はいはい。じゃあキッカリ3年。預かりますよ。


父親)うむ。


うっすらと残った意識には、この声が不鮮明ながら聞こえた。

僕はまだ知らない。


これからはあの程度の責め苦では済まされない事に…

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