・今回は番外編です。
・オスマン帝国の小学生の頃を描いています。
僕は、どうやら出来が悪いらしい。
そのことを自覚したのはつい最近のことだった。父は優秀な官僚で母は高名な医師だったから、僕も勉強ができるとばかり思われていた。
周りにだけは持ち上げられていた、と言った方が正しいのかもしれない。
父は、僕に期待しなかった。
ある日、父が不祥事発覚で辞任に追い込まれた。11年前の女性関係がまずかったらしい。
僕はその女性との子供っていうのも知った。
父親)あの女のせいだ。あの女が私を誑かし、子供など遺して死に腐ったからだ!貴様も同じだ、汚くて狡い女の血を引いているんだからな!
父は僕が他の男を誑かしているのではないかとまで疑い始めた。
父親)貴様を少しでも息子だと思っていた自分が愚かだった。所詮あの女のガキ、男に媚びるしか能のない汚い生き物だ!
僕はシャツをびりびりに破かれて、父の高い革靴で蹴られ踏まれた。父は僕が悲鳴を上げるたびに、ニヤニヤと薄気味悪く笑うんだ。いつからか、僕は悲鳴を上げるのも抵抗するのもやめた。
反応がなくなってつまらなくなったのか、父はある日僕を1人にした。あの時は、気楽になった気がしたんだ。
父はあれからアルバイトを転々として、ずっと世間の冷たい視線に晒されてる。僕1人が幸せになる権利なんてない…。
僕は、殴られても悲鳴を上げないし泣かない。たとえクラスのはみ出しものとして笑われても、ガラが悪いと言われる人から暴力を受けようと、気にすることもなかった。
みんなが僕を気味悪がっただけ。
オスマン)…ひぃ…ぁぁ…あ”っ
気味悪がっていた人たちの1人が、僕を家に呼びつけた。
そのまま…手酷く犯された。
僕は父に同じ事をされるまで、それが何か気づかなかった。ただただ感じたことのない圧迫されるような苦しさと焼かれるような痛みが延々と続く。
同級生)お、痛がってる痛がってるwもっと強がっても良いんだぜ〜?
オスマン)ぁう…ぅぅ…
同級生)っち、媚びるみたいな声出しやがって。男のくせにエロいから悪いんだよ!
殴られたばかりの鳩尾や頬は痛くなかった。彼の舌が口に近づいてきて、初めて自分が汚される予感がした。僕は彼の舌を思い切り噛み切った。
鉄の味。僕が抵抗を示したと同時に彼が僕を殴り、その時に口の中が切れたのもあった。僕は舌の切れ端を吐き出すと、痛がっているそいつを置いて必死に逃げた。
あの時、僕は泣いていたのかな。
僕より身長の高い小学生の子に助けてもらった気がする。あの子は僕の事を汚いって言わなかった。元気にしてるのかな?
僕は、これから自称紳士の拷問を受けなきゃいけない。優しい君には、そんな目には合わないで欲しいな…。
イギリス)おはようございます。今日は雨ですから、特別な事を教えてあげますよ♡
僕は首輪の紐を引っ張られ、強制的に頷いた。
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