涼太は毎日自分で2人分の弁当を作っているらしい。
友人関係の楽しみが少ない分、料理にのめり込んだと言っていた。
シェフでも抱えてんのかと思うような豪華な弁当。
🩷「俺、涼太のメシ初めて食った時にあんまりにうまかったのもあるけど、その前にあったかかっただけで泣いたもん」
所謂放置子の佐久間は、家で食べるあったかいご飯が久しぶりだったと話す。
歪んでいても毎日母親の手作り料理が出てくるのは、恵まれているのかもと思ってしまう。
🩷「そん時涼太が一緒に泣いてくれて、佐久間は悪くないよって。感動しちゃってさぁ、俺ほんといい出会いしたわ」
❤️「それは俺もだから」
💙「鬼ほどイチャつくじゃん」
2人は仲を深め、つい最近付き合い出したんだと言う。
深澤から聞いた、生徒会長の阿部とサッカー部に彗星の如く現れた目黒とかいう1年の恋と言い、女子もいるのに何で俺の界隈は男とばっかりくっつくんだ。
💙「……」
ふと浮かぶ、岩本の顔。
素直になれなくて敵ばかり作ってしまう俺に手を差し伸べてくれた。
あいつは俺とどうなりたいんだろう?
キスされたであろう前髪が妙に気にかかり始めた。
🩷「翔太、恋してんね」
💙「はっ!?してねーし!」
🩷「嘘つけ、今誰かのこと考えてただろ」
💙「知らん!」
立ち上がろうとした時に、涼太が
❤️「その冷やかされたくない気持ちが紛れもない恋なんだよ。俺がそうだった」
なんて言うから風船が萎むみたいにまた座る。
💙「好き…なのかわかんないもん」
❤️「その人ともう少し一緒にいればわかるかもね」
なぜか涼太に言われるとそんな気がしてしまう。
そして大人しく教室に戻り、午後も授業を受けた。
久しぶりに1日教室にいた。
明日雪降るわ、なんて冗談を言っていたら突然の寒波で帰り道に霰が降った。
コメント
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さすがしょっぴーの1番の理解者舘様💙❤️
女子もいるのに、は笑う
途中のしょっぴーの考えていることに笑ってしまった𐤔𐤔𐤔𐤔確かにしょっぴーの周り男同士の恋愛だよね(〃^ω^〃) でも舘様の言葉で自分の気持ちに気づき始めてってシーン最高❤︎