空へ飛ぶ黒い蝶
いつもと変わらないチャイムが鳴る。
チャイムと同時にみんな席に座る。
私の隣は私の好きな人。
名前は「白咲蛍」
女の子を好きになったって親友に言ったら、気持ち悪いわと言われた。
その時、私の心に一つのやりが刺さった。 痛かった。
でも蛍の笑顔を見るだけでそのやりは砂のように溶けていってなくなる。
蛍といると楽しくなる。
でもある日、私は蛍に聞いてしまった。
「蛍って好きな人いるの?」
「いるよ?」
「誰々!?」
「秘密!」
「お願い!誰にも言わないから!」
「ほんとに?」
「ほんとに!」
すると蛍は私にこそっと教えてくれた。 震えが止まらなかった。
その時から私は蛍を自分のものにしたいと強く考えてしまった。
どうして、私ではないのか。どうして、いつも私を一人にするのか。
蛍は私だけのもの。
絶対に゛あんなやつ゛にあげたりなんかしない。
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