テラーノベル
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あれは、まだ俺が小さい頃の話。
初夏。
俺に許嫁ができた。
親同士の決めた事。
初めて顔を合わせた日。
真っ黒に澄んだ目と小さな鼻が可愛らしい女の子が、そこにはいた。
そこには、いた。
なのになんで今はいない、、
お手洗いにと席を立った許嫁。
その後2人きりにさせようと別室に移動した親父たち。
一向に戻る気配のない主人のいない席。
五条「まいごか?」
五条家は広い。
きっとどこかで迷子になったんだろうと
腰を上げた。
めんどくせーけど、一応許嫁だから。
いや、いたわ。
曲がり角を曲がったところにある中庭に少女はいた。
時透「うわぁぁあぁ、、ぅぁ」
そして泣いてる。
は??
五条「なにしてんだよアンタ。」
時透「転んだ!!痛いぃぃ、暁ぃぃい」
五条「誰だよ暁。」
見ると確かに膝小僧から出血していた。
今考えれば、知らないところで怪我をして、兄貴が側にいない事に対する恐怖心があったんだろう。
泣きじゃくる少女を横抱きしようとした。
五条「…………。」
しようと、した。
時透「おまえひんじゃく。」
五条「うるせぇ💢💢」
抱き上げられなかった。
当時はそこまで身長差もなく、俺も幼かった。
呪術師は忙しいから。
俺には鍛錬があるから。
あいつは、、たぶんどっかでなんかしてるから。
だからそれ以降、アイツが婚約破棄を言い出してくる日まで会うことはなかった。
時透「うわぁぁ疲れたぁぁあ、、」
五条「おい、帰るぞ」
時透「やだ。もう無理。動けない。」
隣で駄々をこねるバカ令嬢にため息を一つ。
なにも変わってない。
強いて言うなら少しだけ泣き虫が治った。
俺は、横抱きができるようになった。
時透「…………。」
五条「?なんだよ」
こいつは幼少期に会った事を覚えていないはず。
だけど、少し顔を赤くしたそいつがいた。
時透「なんか、これ、なんか悔しい、、」
五条「………そ。じゃあお前はそこで一生悔しがっとけ。」
時透「おろせぇぇ!!」
五条「いいの?落とすけど。」
時透「よくない!自分で歩ける!!」
五条「お前アドレナリンドバドバで気付いてないっぽいけど、出血やべぇから。」
あ、血気盛んな猿だから大丈夫か。
と言うとチャップをくらった。
五条「俺は後始末するんで取り敢えずそいつお願いします。」
補助監督「はい。どちらまででしょうか。」
五条「三途の川あたりまで。」
時透「殺す気か💢💢」
全然お誕生日投稿っぽくないけど許しておくれ時透ちゃん、、。
サプライズとかさしす組に用意させたいけど、
君たぶんあと何回寝たら誕生日か数えるタイプの子でしょ???知ってた。
更新お待たせしてごめんね。
宵、再始動いたします。
我らが時透ちゃん、愛しています。
お誕生日おめでとう。
宵💌🥀
コメント
3件
幼少期の頃からお嬢様と掛け離れてる辺り大好きっ ちゃぁんと横抱きが出来るようになるのなんか尊い。
再始動うれしすぎ。 怪我して暁呼ぶのむっちゃ好きです笑