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ikuraaa
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※りょつぱ 文の構成オチがおかしい 意味がわからない
性的表現✕
俺は幸せ者だな~!
可愛い恋人と毎日しょうもない話をして笑い合えるんだから!
「ねぇりょうちゃん!」
「なぁに?」
「これからさ毎日キスしよ!」
「キス?」
「そう!そうしたらずっとお互いを大好きでいられると思わない?」
「確かにね笑 いいじゃん」
「じゃあ約束ね!」
「ふふっ」
そういい口付けをしたっけな、懐かしい
そんな他愛ない話を毎日して、毎日笑って、毎日を楽しく過ごしてた。
もちろんこれからもお互いを大事にし合って幸せになる。
って、思ってたんだけどな…
突然だった
ちょっとした体の変化を感じて病院に行っただけだったのに。
肺がんと診断された
もう他の器官にも転移していて完治の余地はないって
余命も宣告もされてしまった
絶望しか感じなかった
一番最初に思ったのは俺が死んだら涼架はどれだけ悲しむだろう
そんなことだった
そう考えると胸がひどく痛んだ
涙をこらえるのに必死になっていた
そこから考え続けた
ひたすら考えた
どうやったら彼が悲しまないで居てくれるか
考え続けてやっと思い立った答えは
俺から涼架を突き放すことだった。
いつもと変わらない日だった。
彼は行先も言わずどこかへ出かけて行ってしまった。
僕はそれを彼と同棲してる家のソファーに腰掛け、何も考えずにただぼーっとスマホを触りながら彼が帰ってくるのを待ってた。
ガチャ
玄関が開く音がする。それだけで彼が帰ってきたとわかる。さっきとは違い嬉しさで無意識に頬が緩む。
すぐに体の向きを斜め後ろに変え、リビングに彼が入ってくるのを待つ。
「…ただいま」
だけど帰ってきた彼の顔は暗くて何かを隠しているように感じた。
「おかえり、どうかしたの?」
心配になりすぐに聞いた。
でも、聞かなきゃ良かった
重い足取りで家に帰る。
どうやって突き放すかはもう決めていた。
これが一番効果的だろうから、 全然気は進まなかったけど
でも仕方ないことだから、
家に着き、靴を脱ぎ、ゆっくりとリビングの前まで行く、ドアノブに手をかけるがなかなか体は中に入ろうとしない。頭では彼を突き放し、自分が死んだ時悲しまないようにしてあげなきゃいけないと分かっているのに、体がそれを拒む。彼に悲しんで欲しい。そんな最低なことを思ってしまう。でもそうはしていられない。
無理やり体を動かしリビングに入る。彼の顔を見ると俺が帰ってきて喜んでくれていることがひと目でわかる顔をしていた。
自分でこの笑顔を壊すことが怖かった、憎かった。
けど真っ直ぐ彼の顔を見てはっきり言う。
「俺浮気したんだ、」
彼が小さく声を漏らしたのが分かった
彼の顔を見れなかった
でも意を決して顔を見る
じゃないとケジメがつけれないから
こちらを睨みながら涙を流す涼架
違う 本当はそんな顔をさせたかったんじゃないんだ
仕方なかったんだ
許してくれ、 ごめん、本当にごめん、、
彼は立ち上がり俺に近ずいて顔に平手打ちをする。
パシンッ
乾いた音がリビングに響く。
そのまま涼架はスマホと鍵、財布、上着を持ち何も言わず出て行った。
ガチャッ
リビングが静寂に包まれた。
黙ったまま涼架が座っていたソファーに座り項垂れる。
段々と頬がピリピリとしてくる。でも今はそれだけが唯一彼を感じられるものでしかなかった。
けど今はそんなことより悲しみの方が大きかった。自分でこうなることは分かっててやったが、悲しいものは悲しいのだから仕方ない。今すぐ消えてしまいたかった。
でも先にやるべきことを終わらせてからじゃないとまだ終われない。
最愛の人が浮気をしていた。
それを聞かされた時嘘なんじゃないかと思った。でも彼は真面目な顔をしていたから冗談ではない事がわかった。悲しみからか怒りからよく分からない涙が頬を伝った。感情に身を任せ彼の顔を叩いた。話し合う気にもなれず、そのまま必要最低限のものを持ち出て行った。もう戻って来るつもりなんてない。彼が先に僕を捨てたんだから、絶対あいつを忘れて幸せになってやる。そうは思っても目から溢れる涙は止まらない。だけど絶対に立ち止まったりはしないで歩みを続ける。一人暮らししてた家へ、残ってる思い出を全部切り捨てるために
「ふぅ~、、」
家へ帰りある程度片付けを終わらせ心にケジメがつけれた。片付けの間も涙は止まらなかったけど、スッキリした。もう少し気持ちが落ち着いたら実家に帰ってこのことを話そう。僕たちを応援してくれてた両親には少し申し訳ないけど…
でも後悔はないからきっと大丈夫。きっと、、
俺は結局入院することになってしまった。1人しかいない消毒液の匂いが漂う白い部屋。でもまだ時間はたっぷりある。遺書は涙で字が滲むと嫌だからあんまり書きたくないけど、家族、そしてお世話になった人たちへは書く。それはまぁ家族に託すとしよう。家ももう整理したし会社も辞めた。もうやることはほとんどない。ちなみにりょうちゃんへの遺書は書くつもりはない。そんなのを書くより毎日思いを伝えた方がいい気がする。、大丈夫彼ならきっと気づいてくれる。最後に涼架の顔は見れないだろうから、そこは寂しいけど仕方ない、自分でやったことだ。 やるべき事はもう早めに終わらせたから後はもう死期を待つだけ。
……キス、したいな、、
半年が過ぎて僕は実家に帰った。やっと笑えるようになってきたからね。前と同じ人とは考えられないような軽い足取りで実家の玄関へ入り母を呼ぶ。
「ただいま~お母さんー」
「涼架…」
少し暗い顔をした母がリビングから顔を出す。嫌なことを思い出すから今はその顔はやめて欲しい。
「どうしたの?そんな暗い顔して、久々に息子が帰ってきたのに~」
気を紛らわせるために冗談ぽく笑って 言う。だけど母の顔は変わらなく真面目な声色で言われる。
「そこに座って、しっかり聞いて、」
「、、うん」
母の真っ直ぐな視線に従う以外ないと思い素直に母の指示に従う。
…………
「え?」
「嘘だよね、? 」
「……、」
「は、ごめん、もう帰るね、、」
久しぶりに実家に帰った時にこんなことを知ることになるて思いもしなかった。
両親から彼が亡くなったことを知らされた。彼のお母さんからこちらへ連絡がきたらしい。話を聞いて、元彼とわかっていながらも絶望してしまった。目がジーンとしてくるのがわかった。楽しく家族と話す気にもなれなかったため結局すぐに家に帰ることにしてしまった。
別れて半年ほどだった
やっと、やっと立ち直てきた今、その知らせを受けた
それを聞いた瞬間空いた口が塞がらなかった
家に帰ってる途中はほか事を考えることなんて到底出来なかった。
家に着いて身をベットに投げてからは体が干からびるんじゃないかと思うくらいに泣いた
もう自分には関係のない相手と分かっていても
涙は止まらなかった
別れてもずっと好きだった相手にはかわりはない
彼との思い出が恋しくなりずっとブロックしていたLINEを解除した
すると信じられない数の通知がきていた
何百、何千
送られてきていたメッセージを読んで彼が難病と闘っていたことを知った
そのために僕を突き放したということも
彼はなんにも悪くないのに、何度も何度も僕に謝罪の言葉を送っていた
ちゃんと話し合えばよかった
胸の中は後悔の気持ちで埋まっていた
最後に心無い言葉を投げかけてしまった
メッセージを読んでいるうちにまた涙が酷く溢れ出て来てしまった
謝りたい、そんな思いが込み上げて来ながらも読み続けた。
最後の言葉を読み、今すぐ彼の元へ行って謝りたくなる。
「ごめんなさい、」
彼が大好きだった。
今すぐにでも逢いたいよ
[俺のことを愛してくれてありがとう]
[“次またいつか逢えたらキスしよう。”]