テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ごめんね短いです。
更新おそくてごめんなさい🙇🙇
omr side
「…あ、」
1時間程経った頃、fjswさんが再び病室に入ってきた。彼の手には色々入った袋が。
「これ…お腹空いてない?食べれそうな物
買ってきたよ。」
「!…ありがとうございます、」
そういえばずっと点滴でしか栄養とっていなかった。袋を覗けば、サンドイッチと小さなチョコが入っていた。
「…いただきます。」
「どうぞ〜」
サンドイッチを一口齧り、もぐもぐと久しぶりの固形食に感動する僕をみながら、fjswさんは口を開く。
「…wkiって人、さっき言ったじゃん?」
「ん…ぅん」
口に食べ物が入っているので、頷いて反応する。あの俺が追い出しちゃった人だよね…?大丈夫かな、
「あの人、今家に籠っちゃってて。 」
「…ぇ、それは、俺のせい…ですよね、?」
「…まぁ、そうだね。ショックだったみたい。」
全然大丈夫じゃなかったみたい。そりゃ友達にあんなん言われたらショックだよな…。謝りたい。
ズキッ
「ッ…た…。なんだ…?」
「どしたの?」
「いや…、なんでもないです、」
謎に、またあの頭痛が一瞬来た。 友達って、言った直後に。
うーん…頭痛がしたってことは、友達に何か関係が?…わかんね、また色々考えて頭痛したら嫌だしやめよ。
「…俺、その人に謝りたいんですけど…」
「う〜ん…来てくれるかな…完全に怖がっちゃってるんだよね…。」
怖い…か、そっか…。 じゃあもう来てくれないかな…退院するまで厳しいかも。
コツッ
小さな音が、扉を挟んで聞こえた。
少し空いている扉から、見覚えのある人影。
「…あ、wki!!」
fjswさんが真っ先に駆け寄っていった。
暫く2人で何か話していたのか、10分ほど待ってからwkiさんが縮こまりながら病室に入ってくる。
「…あの、…」
「…ッ、」
「大丈夫だって、深呼吸深呼吸。」
さっきのがよっぽどトラウマなのか、wkiさんは顔を顰めながら僕の言葉を待っている。
「…さっきは、ごめんなさい、」
「…ぁ、いや…うん…それは、俺も…」
それだけ会話して、沈黙が流れる。すると、
すぐにfjswさんが僕らをサポートしてくる。
「…あー、ちょっと2人で話してて!僕お水買ってくる〜…!」
…ウォーターサーバーあるんだけどな。
てか全然サポートじゃないし、逆効果だし!
二人になった病室。言葉は紡がれない。
この沈黙に耐えられなくなって、話しかける
「…あの、wkiさnッ─」
言葉を終える前に、wkiさんは俺の口を手で塞いでくる。意味がわからなくて、唖然としているとやっと口を開いてくれる。
「…そのさ、敬語やめてよ。…距離感じる。」
「…ん、んむん…」
ごめん。といったつもりだけどあまり発音できてなかった。それでも意図は伝わったらしく、手を離してくれる。
「…俺と、wki…?って、友達なの?」
さっきの頭痛で気になったことを言う。
友達なのか、はたまたfjswさんの「幼馴染」が嘘なのか。それか幼馴染ってだけで友達なのか。聞いたほうが早いと思って、聞いてみた
「…あー…、うーん…」
wkiは頭を抱えて考え込んでしまう。
そんなに言いにくいことなのか?友達なら友達って言ってくれていいし、ただの幼馴染なら幼馴染と言ってくれればいいのに。
暫くたってもなにも言わないので、我慢ならず聞いてみる。
「…俺ら、友達?」
wkiは少し間を開けてから静かに首を振る。
友達じゃない?じゃあ幼馴染ってだけか?
「じゃあ、友達じゃない幼馴染ってこと?」
今度はすぐに首を振る。
うーん…?じゃあ幼馴染でもないのかな?
「じゃあ、他人?ちょっと知り合い程度?」
「…違う、」
今度はちゃんと喋ってくれた。でもよくわからない。他人でも、知り合いでも友達でもなんでもない。…えー…じゃあ何?
wkiは顔を上げて僕の目をじーっとみてくる。
その目はどこか愛情があって、なんでかわからないけど胸がキューってした。不思議。
「…今は言えない。また今度ね」
僕の頭を大きな手でくしゃくしゃと揉み撫でてから、静かに病室を出ていってしまう。
頭を撫でられたのは久しぶりだった。
でも僕頭打ってるのに頭触るのはちょっと…
…ううん、いいや。痛くなかったし。
なんでかちょっと暖かくて、嬉しかった。
fjsw side
暫く病院内の自動販売機を探し回った後、見つけてお水を買う。ヒンヤリした感覚が手を少しだけ麻痺させる。
病室に戻ると、wkiはいなくなっていた。
「…あれ、wkiは?」
「…wki、どっかいっちゃった。」
呼び捨てになってる…少しは打ち解けたかな?僕いいサポートしたね〜♪
「wki、なんか言ってた?」
「…僕らって友達なの?って聞いたら、また今度ねって…。」
…あー、なるほど。
そりゃこんな状態でいっても混乱させるだけだしなぁ…どうくっつけようか。
んー…まぁ、とりあえずどう思うか聞いてみよー!最初はこれ聞かないとね!
「mtk、あの人のことどう思う?」
「…なんか、暖かかった。…頭撫でられて、なんでかわかんないけど嬉しかった。」
お、これはこれは…ときめいちゃってんじゃないの!?いい印象つけれた…!
「なんか、懐かしい感じした…でも、あんま…よくわかんない…。」
「うーん…まぁそうだよね。ゆっくりいこう。思い出したら全部解決する話だから。」
「…うん。」
それから数週間後
mtkは歩けるほどに回復して、一日一回だけだが外出許可が出た。せっかくなので、2人きりで散歩をさせてみることにした。
「mtk〜、お散歩行こっか。」
「お散歩!行く!ryoちゃんも一緒?」
最近は慣れてきて、一人称も口調も元にもどった。懐かしいmtkからのryoちゃん呼び…。
「今日はね〜、wkiとだよ。」
「wkiと?ryoちゃんは?」
「僕は今日用事があってさ、たまには2人きりで病院周り散歩でもどう?」
用事なんかないけどね。この前2人きりにさせた時以来、あまり2人きりにさせる機会がなくてちゃんと会話させることが出来てなかった。
まぁ、正しくはwkiに「2人きりにしないで…お願いだよ…」って、涙目で言われたから。
理由はしらない。たぶん、気まずいとかなんだろうけど…そのせいで二人の進展はない。
僕みたいに何回か話せば打ち解けてくるんだろうけど…厳しいみたい。
「ん…わかった。2人で行く。…んで、そのwkiはどこ?」
「いるよ。wki〜、こっち来な。」
扉を挟んで聞いていたwkiがチラッと顔を覗かせる。病院に訪れる前に無理やり家から引っ張り出してきたんだよね〜。wkiは躊躇っているようだが、mtkは会えて嬉しそうだ。
そういえば、wkiは拒んでたけどmtkはそんなことなかったかも…。
「wki!」
mtkはどこか危うい足取りで扉の方へ歩き
出す。たまに足の力が抜けて コテッと転びそうになるので、 僕とwkiはヒヤヒヤしながら見守っている。
扉の近くにくると、mtkは手を伸ばして、「支えて」って言わんばかりに空気を搔く。
wkiは一瞬間を置いてからすぐに手を取る。
「…歩けるようになったね、よかった…」
「んふ〜…」
なんか、親子を見てるみたい。
少しだけ歩けるようになった子供と、それを感動した目で見守る親…。そっくり。
僕はこの場にいないほうがやりやすいかな、と思って「じゃ、無理ない程度に散歩いってらっしゃい。」と言ってから病室を出る。
まぁ、勿論盗み見しますけど。
何があるかわかんないからね、ちゃんと見守らないと…。
病室を出た廊下の端にある消火器の箱の影に身体を潜め、2人がエレベーターに向かうのを見届ける。
その後を追って後ろをつけたいところだけど、さすがにバレそうなので病室の窓から病院周りの散歩道を見下ろすことにする。
2人は少し時間がかかったのか、15分ほど経ってから正面玄関から出てくる。
2人でトボトボ歩いてて…なんか可愛い。
ちっちゃいからミニチュアみたい笑。
…ん?あれ、なにしてんだ?
……えっ、なんか、
ちゅーしてない…っ!?!
なんでなんで!?さっきまで少し気まずそうだったのに…!!?
…あ、離れた。
あーほらmtk蹲っちゃったじゃん!!
照れるでしょそりゃ!
あぁ!?wki逃げた!!!
mtk追いかけたらだめだよ、
走ったら転んじゃっ……あぁ、遅かった…。
流石にwkiも戻ってきた…もー、何やってんのよー…。
あとでちゃんと話聞かないと…
めちゃ微妙なとこでおわったwwwwwwww
ごめんね短いね
次回はwki視点でお送りしまァす。
遅くなってごめんね。
コメント
13件
いやぁぁぁあ゙゙!!!かわいぃいぃ゙゙!!!好ぎぃぃぃい゙!!!(心の叫び)
見守ってる側から見ると本当におふたりが尊すぎて🤦♀️🤦♀️💛さんがお母さんすぎて笑 かわいい
まさかのここで距離が近くなったー!Σ('◉⌓◉’)ここからの展開楽しみ😊