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#僕のヒーローアカデミア夢小説
ねこなさま🩷🎀@ペア画中
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陽翔はしばらくアパートを見上げたまま動かなかった。二階の一室。
薄いカーテン越しに、 ぼんやり光が漏れてる。
もう怒鳴り声は聞こえない。
でも、 静かになったあとも なんとなく帰る気になれなかった。
陽翔は小さく舌打ちして、 ポケットに手を突っ込む。
別に関係ないのに、 ああいう家なんて、 珍しくもないと思う。
俺が施設にいた頃なんて、 もっと酷かった。
それなのに、愛音の声だけ 妙に耳に残ってる。
『ご、ごめんなさい……』
さっきまで笑ってたくせに。
陽翔は無意識にアパートを見上げる。
その時。
二階の窓が少し開いた。
陽翔の視線止まる。
愛音だった。
外の空気吸いに来たみたいに、 ぼーっと夜を見てる。
まだ陽翔が下にいることには気づいてない。
愛音は小さく息吐いて、 柵に寄りかかっていた。
「さむ」
って小さく呟いて笑う。
ひとりの時まで、 笑うんだ。
陽翔はなんとなくそう思った。
愛音は少し髪かきあげて、 ふと下を見る。
目が合った。
愛音は一瞬固まった。
それから少しだけ笑う。
「まだいたの?」
陽翔は答えない。
愛音は窓に頬寄せたまま、 陽翔見下ろしてる。
「帰んないのー?」
「……帰る」
低い声。
でも陽翔は まだ動かない。
愛音は少しだけ目細める。
「陽翔さんってさ」
「なに」
「変な人ー!」
愛音は声を張って言い、くすって笑った。
その言葉に陽翔は少しだけ視線逸らす。
愛音はしばらく陽翔見てたけど、 やがて小さく手振った。
「おやすみなさい」
陽翔は返さない。
でも愛音は気にした様子もなく、 窓閉める。
カーテンも閉まる。
光だけ残る。
陽翔はその部屋を数秒見上げたあと、 ようやく歩き出した。
帰り道の途中で気づく。
さっきから頭の中で 知らない女子高生の顔ばっか浮かぶことに。
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