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4 - 七森&胡路 Part2

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2024年06月19日

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七森Part2 家へ帰ると口うるさい母親が出迎える。勉強は?行きたい大学決まったの?あんたは駄目なんだから早く決めなさい。この3つは毎日のきまり文句。はいはいはいはい。そう返すと、弟達が真似するでしょ。そんなこともわかんないの?って。はぁ、めんどい。タタタッと2階に駆け上がり、部屋のベッドにダイブするYouTubeを起動させ、歌い手グループ「オレスニ」の曲を聞く。透き通るような爽やかな声。オレスニに出会ったのは高1の時。YouTubeのショート動画で流れてきた。それまで、あんま歌い手とか興味なかったけど、聞いた瞬間にブワって来た。とにかくオレスニの歌を聞きまくって、ライブにも行った。オレスニのなかでの俺の推しは、えるくん。俺と同い年なのにすげー歌唱力。きっと、えるくんには恵まれた環境があって、羽ばたける舞台があって。って、羨ましがっても意味ないって分かってるけど。やっぱ羨ましい。俺がえるくんなら良かったのに。

胡路Part2 学校ってなんのために行くんすか。そうやって先生に質問したことがある。そしたら、ある先生はこう言った。親のためって。聞いた時俺は馬鹿だと感じた。でも、今は違う。それな!って思う。親のため。世界はそうやって回っている。こないださスマホの使用量が10万超えてて流石に叱られた。母親は受験前でしょって。あんた馬鹿じゃないのって。父親は行きたい高校決まったかと1時間おきに聞く。小さな声でウザって言ったら、形相変えて怒鳴られた。ウザいとは何だ、お前にどれだけの金を賭けたと思ってんだ。って言ってきた。金を賭けた?俺は何だ?こいつらにとっての何なんだよっ!そんなことも思ったが、グッと堪えてサーセンと言って、部屋へ戻った。何なんだよっこの人生は?!

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