テラーノベル
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こちらは本編のその後、ifストーリーです。
皆様が望む、ハッピーエンドです
リクエストのハッピーエンドなので、後日、もう1回ハッピーエンドと、バッドエンドを書いた後、作者コメントを書きたいと思っています。
もう一度言います。
本編の救済処置です。本編はご都合展開はありません!!
それでも良い方、救いを求める哀れな子羊の方はどうぞ。
──────いえもん視点
それはほんの気まぐれ。少しばかり、自身が作った世界について気になっていた。元々実験場として作られたこの世界を、戦闘力を大幅に下げ、戦闘本能を抑え込むように細工した。ただ、様々な種族の多種多様な感情。嫉妬、怠惰、憤怒、傲り、ヒステリック、心の貧しさ。そのどれもがその人を彩る素晴らしい感情だと、俺は考えている。だから、卑怯なことをする人だっているし、犯罪を犯すものだっている。だけどそれすらも大切な感情なのだ。この、小さな世界で小さな命がもがいて生きる。それを俺は認めよう。俺は、小さな子供らをこれからも見届け──────。
ポンっと軽い音がなる。瞬時にあたりに強い光がみちる。真下には魔法陣。辺りには十数人の少年少女達。多種多様な人外がその場に集結している。───俺の、よく知るもの達だ。めめ村。この世界の前の世界の、仲間達。───俺の、恩人たち。
辺りには悲鳴に近しい大声が響く。
俺は、めめさんを見る。その目には驚きとまじり、───期待と 興奮が混じっていた。
この様子を見るに、召喚系の魔術書を使って、実践してみた、というところだろうか。おそらく、縁のあるものを呼び寄せる魔術。実際にあるが、人間が使える代物ではない。けれど、俺の【全知全能】が、召喚者はメメ・クローデルとっている。しかも───従属の魔法。魔力量が勝っているものがご主人様となり、強制的に相手を従わせる。───残念ながら、神は魔力を行使しないため、ゼロである。一方めめさんは、この世界では能力の代わりに魔力が溢れるほどある。───最初に作ったせいで、この世界のバグのような魔力量になったのだろう。もしくは無意識に───。いやいや、今はそんなこと関係ない。ひとまず生まれ変わったみんなに挨拶をするべきだろう。
「俺を召喚したのは、あなたですか?」
おそらくテンプレートであるセリフを言ってみる。めめさん以外全員が1歩後ずさる。
後ろでコソコソと元天使と悪魔ハーフ兄妹が話している。
「メテヲ、この人の種族わかる?」
「───少なくとも、メテヲは見たことない種族だね。」
「ゆ、幽霊かな…?」
「幽霊に剣は効くのかしら?試してみます?」
「うん、絶対余計なことしないでね?」
相変わらず賑やかな会話。残念ながら前世は話したことがない人もいる。生きている姿を間近で見たのは初めてだ。
「初めまして。あなたのお名前は?私の名前は人間のメメ・クローデル。あなたを召喚したものよ。」
俺の視線がカーソルを合わせるようにメメさんにむく。種族も、思い出も変わってしまったけれど、その可憐な姿は変わっていなかった。俺があった時よりも幼い印象を受けるその顔立ちは、まだ子供なのだと感じさせる。
「俺の名前は───」
そう思い、喉が詰まる。なんで名乗ろう、と今更ながら思ったのだ。俺が考えている間に、メメさんは待ちきれない、と言わんばかりにそう、声を発する。
「名前ないんですか?なら、つけてあげますよ!───【いえもん】、なんでどうですか?いい名前だと思いません?」
その言葉に俺は心臓をドキリと跳ねさせる。ドンピシャで、俺の名前が当てられたからだ。メメさんはくすりと笑って俺の手を引く。魔法陣の上にいた俺は、神になって始めて、下界に降り立った。メメさんは俺の手を引きながら嬉しそうに笑う。その表情には嬉しさと、喜び、そして───見たことのあるような既視感がある、と物語っている。前世の記憶が蘇ったとでも言うのか。そんなことはありえない。そういう例外要素を残したこともあったが、それはめめさんではない。
「何故だか分からないんですけど。あなたを召喚した時、突然ピーンと来まして。もしかしたら、私たち前世はお友達だったかもしれませんね。」
そう無邪気に笑うメメさんには裏なんてなく、ただ、純粋に面白がっているだけだった。だからこそ、俺は涙が止まらなかった。俺は幸せになんてならなくていい、ずっと、そう思っていたのに。認められなくてもいいって、思っていたのに。
俺が泣き出してしまうと、近くにいたレイラーさんが心配そうに顔を覗く。どこまでも真っ直ぐな、相手を思いやる気持ち。そんな気持ちが羨ましかった。
「だ、大丈夫ですか!?え、メメ様が失礼なことをしてしまいましたか…?」
「…ッ違う。なんでも、無い。」
「何でもなかったら泣かないでしょう!」
そう、在りし日のレイラーさんの声が言う。記憶を消したって、俺という存在は魂に刻まれていたみたいだ。奇しくも、俺が行っためめ村との不思議な縁。それは、俺にも適用されているのかもしれない。
俺は、もう幸せにならないって、誓ったのに。こうなってしまうと、願ってしまうのではないか。自身の幸福を。光り輝く明日を。神は俺しかいないのに、人間だった頃の名残で、神に感謝してしまう。ありがとう、ありがとう。
「えと、感動の出会い?の途中で悪いけど、種族はなんなの?」
横入りするようにそうメテヲさんが尋ねてくる。その目には知的好奇心がある。みたこともない見た目や、分からない種族、それを知りたいという欲求が見て取れた。俺は、なんてことないように答える。
「あぁ、どうも神です。」
「…えええええぇえぇええッッ!?」
屋敷中で、驚きの声が響いた。
ここできります!リクエストでは、記憶を取り戻す、的な感じだったのですが、それは不可能なので、うっすらと残っている、と言った感じにしました。
あ、ちなみに唯一神になったいえもんさんは主人公の能力とは別に、【全知全能】の能力を手に入れてます。チートです。ただ、この能力が使えるのは、全ての物事、死、事象、魔法、種族、感情、生態───この世のありとあらゆるものを理解したものにしか使えない、というほぼ使うことが不可能な能力をしています。まあ、完璧になったものだけに与えられる称号的な感じくらいのイメージですね〜。
あー語りたいこと沢山あるのにー…!!次回はバドエンを出す予定です!で、その後あったかもしれない分岐点でのハピエンを書きます。その後、仲春からのコメント!その後はこの物語のみんなの過去編やら、情報、質問等に答えるコーナーをやりたいと思っています!
もう少しだけお付き合いを…!!
あ、ちなみに明日から祖父母の家に行くので、浮上しません!3日、4日ほどです!ご了承ください!失踪してません!
それでは!おつはるー
コメント
97件
ハピエン最高だ(((( 「どうも神です」 …神だぁ〜
ハピエンきたー!
…神だぁー…この人やっぱり神やった…