早く刀を。
動け俺の体。
このままじゃ、奴の思い通りになる。
卍「聞こえないのか!!アメリカ!!触れるな!!」
🇺🇸「うるせーなぁ、もうお前のもんじゃねぇよ。」
卍「黙れ!!日帝!!早く逃げろ!!」
無理だ。
間に合わない。
その時だった。
誰かに視界を塞がれた。
それから耳元で。
🇮🇹👑「日帝クン。こっちおいで。」
☀︎「い..伊国…..、」
🇮🇹👑「助けてあげる。」
嘘だ。
お前はそちら側だろう?
もうわからない。
誰が味方で、誰が敵なのか。
🇮🇹👑「奥の部屋に行こう。」
卍「離せッッ、私から手をどけろ!!!」
🇬🇧「少し、五月蝿いですよ。」
☀︎「先輩 .. ッッ !!」
卍「安心しろ、必ず助ける!!!!!」
先輩の向かって手を伸ばしたが、届かなかった。
全部俺のせいだ。
俺のせいで。
🇮🇹👑「怖がらないでよ、今日は僕の担当なんだ。」
☀︎「..は?」
🇮🇹👑「日によって変わってるのさ、アメリカクンが一番多いけどね。」
意味が分からない。
何だ、此処の奴らは俺をペットだと思ってるのか?
おいおい。
それはごめんだぞ。
☀︎「それは具体的にどういうものなんだ。」
🇮🇹👑「それは….国によって変わるんじゃない?」
僕はナチスクンが言ってたような事はしないよ、
と、言いつつ、俺を軽く撫でた。
元味方と言えど、今は敵だ。
しかし、悔しい事にその手が心地よく感じた。
さぁ、どうする。
先輩を助けに行くか、此処の国たちの動きを見るか。
俺には一つしかない。
助けに行こう。
その為にはまずこの部屋を出なくてはならない。
しかし隣には伊国がいる。
俺は音を出さないよう、ゆっくりと歩き、ドアノブに手を近づけた。
🇮🇹👑「ねぇ、何してるんだい?」
まずい。
まずいぞ。
☀︎「いや…、少しな。」
🇮🇹👑「逃げようとしてるのかい…?」
☀︎「違う、違うんだ。」
🇮🇹👑「へぇ…..ならどうしてそこに?」
考えろ、切り抜けろ。
此処を出なければどうにもならない。
🇮🇹👑「僕はねぇ…、アメリカクンに渡したくないんだよ。君を。」
☀︎「…は?」
意味もわからないまま、俺は背高な其奴に抱きしめられていた。
※若干愛され表現があるかもしれませんが、此処から変わってくるはずなのでご心配なく。