コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
🇮🇹👑「同盟国の名残だ、優しくしておくれよ。」
そうやって其奴は俺を優しく撫でる。
しかし俺は立っていることしか出来なくて、手を絡めてこようとする伊国の手を握っていた。
🇮🇹👑「今日はアメリカクンの日か…….」
嫌だなァと言いながら、俺たちは部屋を出た。
今日は先輩との会議があるらしい。
この時点で伊国はまだ、先輩にこちら側だということがバレていない事になる。
先輩が鈍感なのか、此奴が世渡り上手なのかは分からないが
此奴の存在かつ関係が、まだどちら側に針が触れることはないと思った。
☀︎「昨日、何故あんなことを言った?」
🇮🇹👑「その言葉の意味さ、もう時期だ。君はあんな大国に勝てると思うのかい?」
そんなことはとうに捨てた。
どんな大国であろうとも、俺は今までやってきたのだ。
全て気合いと根性で。
俺の胸の中にある魂は、何処のやつにも負けてないと十分に思っている。
ただ少し無謀すぎたのだろうか。
ミッドウェー海戦から全てが変わってしまった。
分かっている。
どれだけ資源を尽くそうとも、どれだけ大きくなろうとも。
国力がもう違う。
勝てば正義か。
負ければ悪か。
それがこの世の答えだなんて信じたくもない。
俺が負けたらどうなるのだろうか。
考えたくもない。
ただ俺はずっと、目の前の物事だけを追いかけた。
進歩していく欧米に、しがみつきながらもついていったのだ。
☀︎「なんと答えてほしいんだ。」
らしくない返事をした。
今までの俺なら、心の中に秘めていたとしても勝つと言っただろう。
🇮🇹👑「君は、何処かに行ってしまったみたいだね。」
少し笑いながら、顔をくしゃっとしたような顔をして、俺たちは離れた。
🇺🇸「Hey!!久しぶりだな日帝。」
☀︎「何用だ。」
🇺🇸「そんなツンツンすんなよ〜、今日は俺の当番だし。」
☀︎「返答しろ。」
🇺🇸「日帝、もうやめないか?」
☀︎「は?」
🇺🇸「アイツを止めてくれ。」
訳がわからない。
正気か?
アレを止めることができる国など、あるわけがない。
貴様は知らないのか。
あの国の全てを。
あそこまで修羅に染まった国を見たことがない。
命を手に取るように扱い、捨ててきたあの国を。
いや待て。
それは何処の国も同じだ。
何処の国だってそうだ。
平和を求め、国の貢献を求めた結果、国は争う。
おかしな話だと思わないか?
今更遅いのだ。
☀︎「無理だ、できない。」
🇺🇸「お前にしか出来ないんだよ。」
俺はその言葉に酷く敏感になってしまった。
俺にしか出来ない?
俺だけができる?
そうかそうか。
俺にしか出来ないことか。
神経が酔っているような気がした。
俺は認められた、必要とされていると思ってしまった。
だめだ、こんな奴に騙されては。
そうだと分かりながらも、先輩に宣戦布告をする準備をしようとしていた。