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あら、🤭🤭🤭🤭🤭 こ-いうのだいすきです!!!✨🥹 にょんとり、? とりにょん、? どっちだろう、??🤔💗💗 続き楽しみにしてます!!!🫶🏻🫶🏻💗
BIGBANG学パロ
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全員同じクラス
スンリは転校生
【第1章:誰も届かない星】
この学園には、3人の“太陽”と、1人の“氷”がいた。
朝、昇降口はいつもざわついている。
彼らが来るのを待つ、たくさんの生徒たちの視線。
そして、その中心に現れるのは――
「おっはよー!!お、今日も手紙多いな~!ありがとー!全部読んでるから安心してね!」
満面の笑みで生徒たちに手を振るのはヨンベ。
明るくて、まっすぐで、まるで太陽のように人を惹きつける男。ファンクラブには200人以上のメンバーがいるという噂もある。
「俺のもいる~?サインとか今日の夜書いてくるよ~。手紙、読んで返事書いたらポスト入れとくから!」
大きな声でそう言いながら、ファンと自然に話すのはテソン。
その笑顔の無邪気さに、男女問わず惹かれてしまう。昨日のドラムライブも、教室に人が入りきらなかった。
「落ち着けよ、お前ら全員に構ってたら遅刻する。……でも、まぁ、ありがとな」
ポケットに手を突っ込みながらも、しっかりファンの視線を受け止めるのはTOP。
無口だが、意外と優しい。たまに見せる笑顔がレアすぎて、その瞬間だけ空気が変わる。
そんな中――
少し遅れて、ゆっくりと現れる影。
制服のネクタイはゆるく、無造作に整えられた真っ赤な髪。
冷たく光るピアス。スマホをいじりながら、誰の視線も、言葉も、受け取らない。
クォン・ジヨン
笑わない。
話さない。
興味を持たない。
「ジヨン先輩っ…!これ…よかったらお弁当…!」
「いらない。捨てといて」
言葉は刃。表情ひとつ変えず、彼は通り過ぎる。
ファンはショックを受けながらも、なぜかその冷たさに落ちる。
「…逆にいい」
「存在がもう、芸術」
「無関心なとこが好きすぎる」
ジヨンは、いつも一人だった。
周囲がどれだけ騒がしくても、彼だけが別の温度の世界にいた。
「ジヨン、お前また何か言ったろ?あの子泣いてたぞ?」
テヤンが肩を軽く叩くが、ジヨンはスマホを見たまま、ぼそっと答える。
「知らない」
「…お前、ほんと変わんねぇなぁ…」
そうしていつもの日常が流れていく。
退屈な授業。
騒がしい廊下。
いつもの仲間。
誰も深く関わろうとしない、ジヨンの世界。
それが当たり前だった。
――今日までは。
HRの時間。
教室の扉がノックされる。
「転校生を紹介します。イ・スンヒョンくん。今日からみんなのクラスメイトです。よろしくね」
扉の向こうから現れたのは、明るい目をした少年だった。
柔らかい黒髪。整った顔立ち。
でもそれ以上に目を引くのは、その場の空気を一瞬で変えるような明るさだった。
「イ・スンヒョンです!スンリって呼んでくれていいです!よろしくお願いします!」
元気な声が教室に響く。
そして、その笑顔が全員の心を奪う。
「え…かっこよ…」
「ていうか可愛い…」
「絶対モテるタイプじゃんあれ…」
教室のあちこちでざわめきが起きる。
中にはすでにSNSで名前を検索している者までいた。
そして、そのときだった。
教室の窓際。
スマホをいじっていたジヨンが、ふと顔を上げた。
スンリと、目が合った。
何かが、胸の奥で弾けた。
痛みではない。
でも、確実に“動いた”。
こんな感覚、今までに一度もなかった。
「……なんだ、あいつ」
ジヨンの世界に、初めて“色”が差し込んだ。
(何だこの感覚、あいつのことばっか意識しちまう)