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フェイ視点
ヒュー「…取り敢えず、全員集めないか」
ガイド…ヒューの一言でその場にいた大半がバラバラと散らばっていく。
ショーン「広間に集合しよう。」
皆が、重々しい表情で移動を始める中、僕はその場から離れられずにいた
エマ 「…ねえ、君、大丈夫?」
僕も心配したのだろうか。1人の少女が声をかけてきた。
フェイ「大丈夫だと思うか…」
大丈夫 という見当違いな言葉に僕は思わず冷たい言葉を吐く。驚いたのか、黙り込んでしまった少女の手を黒髪の女性が引く。
ミカ「エマ、行くよ」
茶髪の方はエマというらしい。姉妹だろうか と、そんなことを考えてるうちに2人は何処かへと去っていった。
目の前に転がっている死体は、僕の大切な人 だ。 ピンク色の綺麗な髪をした僕の大事な…..
クリス「なァ、お前いつまでそこにいる気だ?」
フェイ「!?な、に、」
後ろから冷たい声がした。 反射的に後ろに下がる。
フェイ「…悪いか?」
そう僕が聞くと、黒髪の男はこう答える。
クリス「ああ、聞いてなかったのか?皆集まるって言ったろ。さっさと集まれ。」
なんてやつだ。 動揺で声が詰まる。 ありえない、非常識にもほどが…ふと、さっきの少女に放った言葉を思い出す。…ああ、非常識なのは、僕の方か。心配してくれた人を自ら突き放したのだ。
フェイ「……はは」
体の力が抜ける。その場に座りこむ。 情けないな、こんな…と自嘲的な笑みを浮かべた時、後ろから声がした。
ソフィア 「ちょとおじさん、そんな言い方ないでしょ。大切な人失ったらこうなるのも無理ないよ。弱いものいじめにきたならほら、帰った帰った。」
そういうと金髪の女性はしっしっと手を払う。黒髪の男は不満そうに去っていった。
ソフィア「はあ…大人のくせにね…あ、これそうだったら広間来てね。待ってるから」
フェイ「…ありがとう」
あはっ、お礼なんていいよ。そう笑ってその女性はその場を去った。
ローラの為にも、僕は…。