僕は、生まれた時から幽霊が見える
孤児院にいた時は、子供の幽霊が多く、僕が躾をされている時に、ニコニコしながら近ずいてきた
その笑顔は不気味で、幼少期は部屋の角に固まってる事が多かった
でも、今は慣れて無視を出来るようになった
そう、やばいもの以外は、
僕の悩みは、まさしく幽霊についてだ
探偵社の皆、幽霊がいっぱい憑いてる
まぁ、恨まれる職業だから、しょうがないとはいえ、異常な量だ
特に太宰さん!!!
太宰さんの幽霊は全員見た目がグロい
上半身がなかったり、目がなかったり、撃たれていたりしていて、、見たくもない、、
これでは、ダメだと思って見よう見まねで除霊をした
だがそれは全て失敗、、、、いや、成功と言っていいのかな?
太宰さんの幽霊は全ていなくなった
その代わりに、僕に全員憑いちゃったんだけどね、
太宰さんは、よく平気でいたなと思った
体が重く、気持ちが下がる、、
後、怪奇現象がすごい、、額縁が落ちたり、壁をドンってされたり、、、
そんな事があり、僕は精神的に疲れてしまっていた
もう1ヶ月はまともに寝てない
そんな、僕を心配したのか、国木田さんが話しかけてきた
国木田 「あつし、最近寝れているのか?クマがすごいぞ」
敦 「そうですか?、、
国木田 「なにか原因があるのか?」
敦 「いえ、少し疲れちゃってるだけです」
国木田 「、、、今日は急ぎの仕事は無いから早く帰った方がいい」
敦 「すいません、ありがとございます」
僕は、お礼を言って探偵社を後にした
だが、家に帰る気は無い
家に帰るとポルターガイストに会うからだ
今の時間は5時
夕方で、空が赤い
今海に行ったら綺麗だと思い海の方へ向かった
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海に着く頃にはもう日が暮れていて月が出ていた
僕は少し残念に思いながらも、海を眺める
海は、月明かりに照らされいていてとても綺麗だ
、、、ん? あれは、、足?
とてつもなく既視感がある足
そう、太宰さんだ
またか、と思いつつも海に飛び込む
バタバタと水しぶきをあげながら太宰さんに近ずく。太宰さんは、僕に気づいたようだが、こちらへ近ずこうとはせず、無気力に流れている
僕は構わず泳いでちかずく、、、、
入ってすぐに足に違和感を感じた
見るとそこには、長い髪の女の幽霊が僕を沈めようと足を引っ張っている。髪から覗く目と、青白い骨のような手が、敦の動きを止める
だんだん海の底へと沈んでいく
泳がなきゃと思う思考とは真逆に体は全くと言っていいほどに動かない
助けて、、、、、
気がつくと僕は、コンクリートの上にいた
近くには太宰さんが、ずぶ濡れで座っている
敦 「太宰さ、、、」
太宰 「敦くん、起きたかい?」
敦 「僕は、、」
太宰 「君は、後ろを見たかと思うと急に沈み出してね、、、足でもつったのかい?」
敦 「えっと、はい 足をつってしまって、、アハハ」
太宰 「、、、、、嘘は良くないよ、」
敦 「!??」
太宰 「君の嘘はわかりやすい、、」
敦 「、、、」
太宰 「なにか理由があるなら言って欲しい」
敦 「言えませんよ、、」
太宰 「なぜだい?」
敦 「それは、、、、信じないと思うから、、」
太宰 「それは、話してみないと分からないだろ」
敦 「、、、」
太宰 「私が話し相手だと不満かい?」
敦 「いえ!!そんなことは」
太宰 「なら話して」
敦 「、、、、、、僕、幽霊が見えるんです」
太宰 「、、、え?」
敦 「幽霊が見えるんです」
太宰 「いや、聞こえなかったって訳じゃないよ」
敦 「、、、やっぱ信じてない、、、」
太宰 「いやいやいや、信じてるよ!!」
敦 「ホントですか?」
太宰 「もちろんだよ!!、それで、幽霊に取り憑かれたとかそういう事だろ」
敦 「はい、、、」
太宰 「お祓いはしたかい?」
敦 「いや、したんですが、、もう、したくないんです」
太宰 「なぜだい?」
敦 「お祓い中、悪霊が叫ぶんです」
許さない、許さない、許さない、お前だけでも道ずれにしてやる、呪ってやる、、アハハハハ
敦 「そんな声をずっと聞これるんです」
太宰 「でも、お祓いできるならそれでいいじゃないか?」
敦 「僕は、取り憑かれやすい体質みたいで、お祓いしてもすぐ他の幽霊がくっついちゃって、、、アハハ」
太宰 「それは大変だね、、」
敦 「はい、、」
太宰 「とりあえず、探偵社に戻らないかい?」
敦 「そうですね、」
水で濡れた体は体温を奪う
こんな中、話していたら風邪をひいてしまう
太宰さんも僕の考えと同じだったようで、正直太宰さんから帰ろうと言ってくれてありがたかった
僕は、探偵社に戻る最中に孤児院で見た幽霊の話をしていた
太宰さんは「どんな怪談話より怖いね」と苦笑しながら言った、、全く持ってその通りだ
そんな話をしているとすぐに探偵社についた
探偵社に入ると国木田さんの怒号が聞こえてきた
国木田 「なんで、ずぶ濡れなんだ!!!」
太宰 「国木田くん、落ち着いてくれたまえ」
国木田 「落ち着いているわ!!」
敦 「すいません、」
国木田 「責めている訳では無い」
国木田 「どうせ、太宰が入水でもしたんだろ」
敦 「はい、」
太宰 「もー!今はそんな事は良いでしょ、今は敦くんの話!!」
国木田 「敦の話?」
太宰 「そう!!敦くんが憑かれてるって話」
国木田 「憑かれてる?疲れてるではなくてか?」
太宰 「幽霊に憑かれてるんだって、」
国木田 「なに!!!?」
鏡花 「どういう事 、敦?」
敦 「えーと、、、全部話すから鏡花ちゃん離して、、、」
僕は、鏡花ちゃんから掴まれてた腕を離させた、腕が少し痛むが、構わず全ての事を話した
国木田 「そんな事があったのか、、」
太宰 「辛かったね、、」
敦 「いえ、もう慣れたので、、、」
谷崎 「敦くん、もしかしてこの誰かに幽霊がついてたりする?」
敦 「、、、、、いえ、ついてません」
谷崎 「その間 何?怖いって!」
敦 「いや、大丈夫ですよ!」
谷崎 「ちょっと、敦くん!?」
敦 「アハハ」
鏡花 「ね、怖くない?」
敦 「うん!」
ーーーー数分後ーーーーーーーーーーーーーー
国木田 「疲れただろ、早く帰った方がいい」
敦 「ありがとございます」
鏡花 「私も一緒に帰る」
敦 「え、大丈夫だよ!鏡花ちゃんはまだ仕事が残ってるでしょ、ゆっくり帰ってきてね」
鏡花 「ん、わかった」
僕は、探偵社の優しさを噛み締めながら1人で暗い夜道を帰る
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電気も付けずに風呂場に向かう
敦 「今日は、いつもより、酷いな、、」
僕は、風呂場の鏡を見て呟く
鏡の中の自分は、手形の後が体にくっきりついており、見ているだけで痛々しい
月明かりに照らされ、僕の顔がうっすらと見える
僕は、諦めたような、酷い顔をしていた
だが、その顔を見ても何も思わない
僕は一つだけ皆に嘘をついた
「憑かれやすい体質なので、、」
そんな事は無い、僕は、どちらかと言うと憑かれにくい体質だ、そうでなきゃ孤児院の頃に呪い殺されていただろう
僕の秘密は、
「除霊をするには、自分が呪いの対象にならなくては行けない」
僕の本当の体質は呪われにくい代わりに1度着いた悪霊は離れない
だけど、この体質でよかったと思った
だって、探偵社の皆を悪霊から助けられることが出来るんだから、、
そんな僕は、不気味な笑みを浮かべている
まるで、孤児院の幽霊のような、そんな、悪霊と同じ顔
1つあの孤児院の幽霊と違う点をあげるとするならば
もう100体を超えた後ろの幽霊だけだろう
許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない
今日も、悪霊はそう叫ぶ
コメント
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かっこいいじゃねぇか敦くん