◯◯は侑が急に起き上がり驚きつつも
「◯◯、お昼一緒に食べようや」
と親友の恵と一緒にそのままお弁当を食べる。
お弁当を出して5分もしないうちに、数人が廊下を走る音とともに叫び声が聞こえる。
「なんやねん!サム!それはおれの焼きそばパンや!横取りすんなや!」
「何言うとんねん!寝言は寝てから言えや!この焼きそばパンはおれが先にとったんや!ツムにとやかく言われる筋合いないわ! 」
あぁ…あの走る音に、叫び声の主は、双子や。
少し遅れて角名と銀島が教室入ってくる。
「はぁ…ほんと、2人ともいいかげんにしなよ…焼きそばパンくらいで…めんどくさい」
呆れた声で角名が2人を諌めるが、2人の耳には届かない。
銀島が角名に耳打ちをする。
「へぇ…それは…名案…」
角名はニヤッと笑って
「ねぇ…2人ともよく聞きなよ。北さん呼んでくるよ?」
角名が北さんの名前を出した瞬間…2人の動きと声がぴたりと止まりあたりは静寂に包まれる。
通称…北さん。本名、北信介はまだ2年生で別にキャプテンでもなければ副キャプテンでもない。もちろんエースでもない。ただの1つ上の先輩だ。しかし、何故かわからないが、北さんには不思議な魅力(圧力)があり、あの双子をコントロールするのがとても上手い。
角名は◯◯に気がつくと
「◯◯、おれたちも一緒にここでお昼食べてもいい?」
と、先程とはかわって普通に聞いてきて
◯◯は唖然としながらも
「あぁ…うん…ええよ?」
と、返すのだった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!