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ご本人様に関係ありません
おほしさまに、おねがごというとかなうんだって。
だから、おほしさまにね、おねがいしたんだ。
どうかじかんをとめてください、って。
おれ、がんばってる?
ぼく、役に立ってる?
俺は、貢献できている?
俺には、価値がありますか?
どうやら、人間の願いというのはどれだけの時を重ねても変わらないらしい。
時間を止めてほしい、なんて無謀な願い。
幼い頃はヒーローとかが能力を使って止めてくれないかな、なんて思っていたけれど今は時間を止める方法が物理的に命を絶つことぐらいだとわかっている。
幼い頃は、今が幸せで時間が止まって欲しかった。
今は、今が辛くて明日が怖くて、まだましな日々だったと言える内に止まって欲しい。
幼い頃は褒められると時間が止まってほしいなんて思ったっけか。
育児放棄されていた訳でもないし、家族仲だって胸を張って良かったと言えるほどではないけど決して悪くはなかった。
こんなに歪んでしまうことは無かったはずなのに。
幼い頃と変わったのは周りの環境ではなくて、俺自身だった。
称賛をプレッシャーとして受け取り、優しい言葉を敵意として受け取る。
素直に受け取ればいいのに、なんて自分でも思う。
そんなこと、頭ではわかっている。
ただ、価値があると認めてほしかった。
なのに、素直に言われるとプレッシャーに感じてしまって。
理解してほしいわけじゃない。
きっと、幸せじゃない自分に自分で酔っているだけだから。
誰かに理解を示された暁なんて、“特別”が失われた感覚に浸っているのだろう。
“その他大勢”になるのが怖かった。
理解されるのだって、誰かが素直な言葉をくれるのだって嫌。
でも価値は認めてほしい。
そんな我儘な願いを叶えてくれる神様はどこにもいない。
小さい頃は綺麗だったはずの内面が、社会に出て甘いも酸いも知って、社会的な評価が上がっていくのと反比例するように汚れていく。
内面は綺麗でありたかったな、なんて意味のない欲望。
内面が綺麗なら、それが価値であったのに。
頭の良さとか学歴だとか資格だとかを並べても、=その人の価値にはなれなくて、結局内面が見られるのだ。
よく世の中でも一番大事なのは性格や内面だよね、なんて言われる。
学歴や偏差値や年収が大事だろう、そう信じ込んでいた時期もあった。
でも性格や中身が大事だと言っていた人たちのほうが徐々に幸せに見えて、何だか虚しかった。
俺は天才ではない。
きっと凡人と天才の中間地点。
人よりかは物分かりが良い癖に、トップ層の集団に埋まると埋もれてしまう。
人よりスタート地点がほんの少しだけ良かっただけ。
天才なんかじゃない。
でも期待された。
天才だと言い聞かされる。
昔から、「青くんは物分りが良いね」「青くんは天才だね」「青くんならいい学校に行ってたくさん稼げるかもね」って。
そんなこと一面から見たまだ幼いうちの評価でしかないのに、幼い俺は信じてしまった。
俺みたいな半端なやつが本気で小さい頃から努力すると、後に天才と言われる人と同じ学校に入れる。
凡人の限界を超えている、やはりお前は天才だと持て囃される。
でもいずれ気づいていく。
自分はどちらでもない存在だと。
凡人として生きるには、課金されたお金だって、してもらった期待だって、色々捧げて手に入れた資格もなにもかもがどうやら嫌味に見えてしまうらしい。
あぁ、いっその事凡人として生きたかった。
内面の綺麗さを差し出したけれど、俺の足りない頭には不釣り合いで、内面は思っていたよりも汚れてしまって。
そして思っていたよりも優秀なんかじゃない。
頭がもっと足りていたらとは願わない。
ただ、もっと昔に気づいていたら、微妙に足りないんじゃなくて誰が見ても一目瞭然くらいに著しく足りていないとかだったら。
価値はなんだろう。
全部、中途半端。
俺なりに極めた学歴だってなんだって上には上がいる。
そしてその上の人達は、俺が対価として差し出してしまった内面のきれいさまで持っていたりして。
あぁ、もう本当に中途半端だなぁ。
中途半端すぎて、なにもできない。
中途半端に求める価値は何?
もう、本当につくづく思う。
なんで、内面の綺麗さを差し出しちゃったのかなって。
内面のきれいさは、ある程度の綺麗汚いはわかるけど明確な順位付けはない。
でも俺がそれを汚して手に入れたものは、明確な順位があるもの。
右にいるあの子はおれより幾つ上で、左にいるあの子は俺より幾つ下、なんてはっきりわかっちゃって。
その中で優越感も、劣等感も学んでいって、見失って。
自分は全国で上位何%とか、その上の層のなかでの俺は上位何%だとか。
どんどんどんどん細分化されていってきりが無い。
何か、価値が欲しいの。
学生時代はそれを恋人に求めたりなんてしてた。
同級生たちが浮きめき立つ話題の恋愛ドラマとかはそうでしょう?
真実の愛、だなんて言っちゃって。
真実の愛だったら全部とっくるめて愛してくれるかなって。
でもなんだか物足りなくて。
自分が相手に求めていることを心の中で箇条書きに挙げてみたら明らかに求めすぎで。
もう相手の破滅でも願っているんですかと鼻で笑ってしまう。
次は、特に価値がなくても仕方がない理由を探してみた。
周りの大人達に、天才だと錯覚されられていた所為?
でも、そんなの価値がなくて仕方がない理由だと誰が認めてくれるの?
なんだろう。
仕方がない理由なんてありやしない。
全部、自分で手放して手放したもの未満のものしか還元されなかった結果。
なにも、仕方なくなんかない。
自業自得。
あぁ、時間が止まればいいのに。
時間が進むごとに、自分が選ばなった価値観で自分が捨てた道で生きている人が輝いているのがわかる。
自分より何十倍も何百倍も何千倍も幸せそうで、性格だって良くって。
もう顔を伏せて、社会の関わりだって絶って、時間を止めてしまいたい。
でもそんな勇気もなくて。
スマホがバイブで通知を知らせる。
伏せてベットの上に置いてあったスマホを怠慢な動作で取って確認する。
いつもどおりの、メンバー達の会話がそこでは繰り広げられていた。
「たのしいんだよなぁ、やっぱり」
これを、手放したいとは思えなくて。
何も価値が無いくせに、なんて分かっているけど手放せなくて。
なんで、と言われると「たのしいから。」としか俺の脳みそは答えを導かない。
でも、もし時間を止めたらこの空間は壊れてしまうのかななんて考えたり、時間を止めてしまったらもう会えないんだろうなって思ったり。
だから、今日もなんとなく生きているのだと思う。
価値のない俺なりに。
きっと今日は仕事をしながら寝落ちして、明日は会議と収録と資料作成をする。
その明日もずっと収録とか会議とか資料作ったりとか練習とかをして過ごしていくんだと思う。
それで、時折夜には今日みたいなことを考えてしまうのだろう。
その、繰り返し。
でも不思議と嫌な感じはしなかった。
翌朝、いつも通りに起きて起きて事務所の会議室に向かった。
いつも通り会議して、いつも通り解散する。
すこし資料を進めたくて会議室に残った。
メンバーたちはとっくに帰ったか収録に行った、のだろうと思っていた。
『あ〜お!』
桃が隣の席に座ってきた。
桃は数分前にばいば~いといってこの会議室から出ていったはずだ。
「戻ってきたん、」
『うん、…ねぇ青?』
「なに、」
『俺は、賽のメンバーは全員大事だよ、』
「は、何急に」
『えぇ〜?それ言わせちゃう?』
桃はいたずらっぽくにやにや笑った。
『青のことも大好きだよってこと』
「…何やねん急に……、きもい」
『急なツンデレあざまぁす』
「…(睨)」
『あー、怒らんといて怒らんといて。ご飯行こ!』
「んぇ、まって拒否権無い感じ?笑」
『ないない、いこ!笑』
「いやいや行くけど…」
『はいはいはい、行くよ!』
「ちょまっ、腕の骨折れるて笑」
『笑』
読んでくださりありがとうございます!
久々の浮上となりごめんなさい、
そして体調不良の書きかけは破棄されました大変申し訳ございません
こめんと、ふぉろー、はーと喜びます!
ふぉろば100です!
こめんとほしいよぉぉぉ
お願いします
めぅり
コメント
3件
初コメ失礼します!! 物語の書き方とか展開の広げ方上手すぎて引き込まれました…✨️ めちゃめちゃ好みです😭💕 フォロー失礼します…!!
るな_outoukiさん、こんばんは〜!美月ゆめかです🌸✨ 今回のエピソード、めちゃくちゃ刺さりました……。時間を止めたいって願う気持ちと、でも「たのしい」って思える場所があるから今日も生きてるっていう揺れ動きが、本当に切なくて。 「俺には価値がありますか?」って、何度も自分に問いかける感じ、わかるようでわからなくて、胸がぎゅってなったよ……🥺 最後の桃くんの「大事だよ」が、めっちゃ救いだった……!ああいう何気ない日常の一瞬が、生きる理由になるんだよね。 全部中途半端って思う気持ちも、わかる気がする。でも、その「中途半端」な場所にこそ、大事なものがあるのかもね。 続きも気になるけど、無理せず書いてね〜!応援してるよ⋆♡