テラーノベル
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※戦争表現あり
「ねえ、くまさん。きょうも、あのコから、れんらく、くるよね」
だれもいない、まっくらなへや。
木彫りのくまさんのあたまを、ぼくは何度も、何度も、なでる。
もう、なんにち引きこもってるんだっけ。
外は、みんな、しんじゃう、せんそう。
でも、ぼくはなまら元気。
だって、このちいさな画面のむこうに、あのコがいるから。
ぴこん。
あ、おとがした。
画面がひかる。
『生き てる? 早く 会い たい ね』
「うん!生きてる、ぼく生きてるよ……っ!」
画面をなでる。
つめたいガラス。
あのコの文字、
なまらあったかい。
あのコは、もう、ずーーーっとまえに、しんじゃってるのにね。
ぼくが、あいつの頭を、う、ちぬいたのにね。
あは、なんでだっけ。
まあいいや、あのコがメッセージ、くれたから。
コメント
3件
読み終わりました。最後の数行、本当に息が止まりました。「あのコは、もう、ずーーーっとまえに、しんじゃってるのにね」の後、自然と「ぼくが」と続く流れ——その一文で、それまで積み重ねた全ての優しい場面の意味が反転する感覚。何より怖いのは、主人公がそれを「まあいいや」と流してしまうところで、日常と狂気が溶け合う不気味さが強く残りました。短いのに、何度も読み返したくなる構成ですね🤍