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恋 の 戦 。

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恋 の 戦 。

65 - 忘れもの。

♥

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2024年03月06日

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65


それから先生は、きっと、私がまだ帰りたくないのを察してくれたから

このまま、レストランに連れていってくれた。



「何食べる?」

『んー、なんだろ』


こーゆーのって、食べ方とかで汚く見られちゃうよね。



「俺ハンバーグ」

『ハンバーグ好きなんですか』

「あれ。言ってなかったっけ?」

『聞かされてませんけど』

「オレ好きなのよ。ハンバーグ」



ハンバーグ まるで子供みたい

とも思ってしまうけど、それは秘密。



『私もハンバーグで』

「いや、好きなの食べなよ 笑」

『ハンバーグが食べたいんです !』


嘘。

そりゃあ、嫌いなわけないけど

私は、先生の…翔太くんの好きな物が食べたい


翔太くんと、同じもの…

お揃いがいい





ハンバーグが届くと、2人でいただきますをした。





『⋯あ』

「うん?」

『ニンジンあんまり好きじゃない⋯』



って言ったら、




「好き嫌いすると成長しないよ?」って胸元を指さしながら言うから思わず『ばかっ!』って言っちゃった。



「しゃーないなぁ」


私がちょっと拗ねたら先生は食べてくれた

で、セクハラ発言も許しちゃう。










「んじゃ、気をつけて帰りなね?」

『あとはエレベーターだけですよ』

「エレベーターも密室。」




なんて、ちょっとドキドキする言葉を先生は使う。




「あ、〇〇」

『はい?』



振り返ると、頭を引き寄せられて先生の唇が私のと触れ合った。



「忘れもの」



『⋯また、悪魔みたいな笑い方』


「ん?」


『いや!何も』



忘れもの って言った先生の笑った顔があまりにも微笑ましくて


口に出てしまった。

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