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寒い冬には鍋がいちばん! にこにこと返事をすれば、永井くんも嬉しそう。いつのまにか繋がれた手が、すっぽりと彼のコートに収まってぬくぬくと温かい。
煌びやかなアプローチを抜けて、エレベーターに乗り、内廊下を歩いて行く。
足音よりも大きいんじゃないかと思うくらいドクンドクンと心臓の音がする。
ガチャっと彼がドアの鍵を開けた。
「どうぞ」
「おじゃまします」
週末をここで過ごす。そう思うだけで全身が熱を帯びる。先週は|ここ《玄関》でキスされたんだっけ。それを思い出すとますます顔が熱くなる。
廊下に荷物を置いた永井くん。私も靴を脱いであがろうとすると突然抱きしめられて、彼の匂いでいっぱいになった。 ぐっと顎を掴まれて、キスが降ってくる。
いきなり入ってきた彼の舌はすごく熱くて、激しい。噛み付くようなキスに、んんっ、ふぅっと声が漏れる。
「っ……永井くん、待って」
「ここでは名前で呼んで」
あつ、と? と辿々しく呼ぶと、唇が震えた。コートを剥がされて、ニットの裾から入った彼の手が胸を弄ぶ。
「あんっ、そんな、いきなりっ……」
「さっきは中途半端だったでしょ?」
「ねぇ、晩ごはんは?」
そんなのあとと言われて、ニットを捲り上げられる。下着をずらし、彼の唇が紅い胸の先端に吸いついた。
「んんっ!! あっ!!」
ぢゅるっといやらしい音がする。壁に追い詰められているので、体をよじるのが精一杯の抵抗だ。軽く甘噛みされると、ひゃっ!! と声が大きくなる。
今度は手を引かれてパウダールームに連れ込まれる。シャワーを浴びさせてくれるのかと思えばそんな訳もなく、あっというまにすべての服を剥がされて、煌々とした明かりの下で唇を奪われた。
上顎を撫でられて体が震え、彼の腕にしがみつく。
「ぐしょぐしょだよ、ここ」
「やだぁっ……恥ずかしっ、ああっ!」
くちっといやらしい音が聞こえる。彼の片方の手は私の胸を、もう一方は脚の間を丁寧に弄った。
敏感なところを上も下も両方ピンと弾かれると体に電気が走ったみたいに跳ねる。「永井くん、それらめっ!! あああーっ!!」
指がナカに入って、敏感なところをぐりぐりと押す。それだけで口がぱくぱくして息が苦しくなる。
「さっき、我慢したからもういい?」
彼がカチカチとベルトを外して避妊具をつける。そこに手をついてと言われ、なすがまま洗面台に手をついた。
目の前の鏡には裸の自分とシャツのボタンを外した永井くん。胸筋や腹筋はほどよく鍛えられていてたくましい。スラックスを少し下げた彼が腰を落とすと、ほのかな期待に蜜口が疼く。
ぬるぬると硬いものが、脚の間を行き来する。それだけでおかしくなりそう。甘くか細い声をパウダールームに響かせていると、ぬるんとそれが|挿入《はい》ってくる。
「あああっ!!」
快感に白い喉を見せて耐える。ゆるゆると抽送が始まると、体のぶつかる音に加えて水音が聞こえてきて何も考えられない。
「気持ちいい?」
「あっ、あぅっ、あああっ」
こくこくと頷くと、ますます彼は腰を強く打ち付ける。後ろから回された彼の指が硬くなった胸の蕾をくりくりとつまむ。
奥まで届く感覚に、体がじんじんと沸く。
「あっ、それ、気持ちいいっ、あんっ!!」
「ここ、好き?」
「ああああっ、らめぇっ、いっちゃうう!!!」
激しく攻められるとあっという間に果てて、弓形に背中を反らせた。がくがくと身体が震えて、どさっと洗面台に突っ伏す。
「シャワー、入る?」
そう言われて目を伏せたままちいさく頷く。まだまだ獰猛な彼自身を受け止めていたけれど、それがすっと引き抜かれる。待ってと言えない蜜口が、名残惜しそうにぱくぱくと蠢いた。
全身にキスを浴びながら、泡で身体を撫でられて、甘い声が止まらない。
優しく洗われているのか、いやらしくいじられているのか。その狭間で身体をよじる。