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外が暗くなったのを確認し、音が立たないように扉を開けエリックの部屋へ向かう。
扉の前まで行くと、扉をコンコンと2回ノックする。中からこちらに向かってくる音がする。
エリック「…どうぞ。」
ガチャっと目の前の扉が開く。中に入り昨日と同じように机に突っ伏して目を閉じた。
エリック「どうして私の部屋に来るんですか?」
そう話しかけられる。返答に困り黙り込んでいると肩に何かかけられたような感覚がした。あったかい…布団だろうか。そういえば今日起きた時も肩に布団がかかっていたことを思い出した。
エリック「…おやすみなさい」
エリックは返事を聞くのを諦めたようにそう言い、離れていった。
電気が暗くなる、その数秒後にベットがギシッと音を立てた。
暗いのは嫌いだ。今は我慢するしかない。目を閉じる度に鮮明に蘇るローラの死体、傷跡、父の…最期の顔。
思い出すだけで泣き出したくなる、吐きそうになる。助けてと叫びたい、が、俺にそうする勇気があればの話だ。
目を閉じてから1時間ほど経って思考がふわふわしていくのを感じ、それから数分後に眠りについた。