銃声が鳴り響いている渋谷の夜
パトカーの音もするので警察が遂に此処を見つけ出してくれたのだろう。多分昔の俺だったら喜んでいるだろうけど今はもうどうでもいい。ただ死にたい。そんな思いが溢れている
久しぶりに走るのでおぼつかない足取りをしている(自分でも分かるレベル)普通だったらみんな怒って俺をお仕置すると思うけど、今皆は警察と対面しているから誰も居ない。
ダン!
「はぁ…はぁ……」
体力が減ってしまったのでここまで来るのに時間もかかったし息も上がっている。
「………わぁ」
月がこんなにも綺麗だったとは…雲も無いししかも満月だ。運が俺に味方をしてくれたんだ。
ダン!!
「そこまでだ!!」
「びくっ」
遂に見つかったか…と後ろを振り返ると警察だった。もう…驚かさないでよ……
「って…貴方は……!!」
ん?俺のこと知ってるの?
「武道君!危ないですそこは!」
あっ知ってるんだ。でももう遅いんだよな…もうちょっと早く来てくれてたら…
さ、そろそろ死のうっと…
1歩歩いて落(((ガシッ……あら腕掴まれちゃった
「駄目です…君も死ぬなんて……」
君も?誰か死んじゃったの?と言うかさ…
「…だ……れ?」
「…………え?」
あっ力弱まった、今ならいける
ドン
「は?」
「…………?」
警察官さん押されちゃった
ビューン!風の音うるさいね…
「誰が押したんだ!?」
「………!」 綺麗な夜景だなぁ…
「……でも」
「?」
「貴方と死ぬのならばいいですね」
「………?」
「久しぶりに会いましたね」
そう言って落下しながら彼は俺を抱いた
後もう少しで下に着くなぁ…がしッ
わっまた?と思ったら手かい
バチン!
「………え?」
「うぐっ………」
何今の音?電気が通ったみたいな…
ヒューーン…ザブーーン!!
「ゴホッゴボッ!……」
今地上に着いたのになんで海なの?
「カハッ……!」
でも…綺麗な海だな~…ちょっと眠たくなって来たかも……
ザブーン!
ピピピピッ!ピピピピッ!
ん?
ピピピピッ!ピピピピッ!
うるさいなぁ~
「カチッ」
ふぁ〜…眠たい……
今日も朝が来たなぁーと思いながらベットから出て少し寒い部屋を渡る………??
「………ここどこ?」
何故だ?俺は知らない人と屋上から落ちてよく分からない海の中に入って………
「ウッ…」
考えだけでも頭が痛くなる……
とりあえず周りを見て情報入手だ
まず周りは散らかっていて…漫画もあって…教科書…おっいい情報がありそうだ
中学国語② 名前 2年4組花垣武道
少し形がズレてて汚いが確かに2年と俺の名前が書いてある…
他にも色々な紙を見てみたがどうやら俺は2004年にタイムリープしてしまった……
「いやなんで?」
死にかけてわーいうれしーと思っていたのに過去に戻る…えっ俺なんかした?なんもしてないよね?もし神様がいるんだったら往復ビンタしよう(神様が女の子だったら手をつねよう)
まぁここで立ち止まっちゃ駄目だ。1回この部屋から出て別の情報を見つけよう
「…………」
一通り見たが俺はマンションに暮らしていて更に一人暮らしだと分かった
ダイニングらしき所の机に紙が置いてありそこで奨学金の事について書いてあったのでそうだろう
にしては俺全く覚えてないな…なんで?
「あっ…」
ふと壁を見るとカレンダーが貼ってあった。今は5 月か……ん?
カレンダーに書いてある字を見ると…バイト、 バイト、バイト… バイトだらけ!?
そうか奨学金返済したりとか色々あるもんな…中学生にしては多忙過ぎない?
あれ?中学生?だったら学校いく時間…と言うか学校どこ?……
とりあえず冷蔵庫を見て朝ごはんを食べよう。久しぶりにお腹すいたと思う……ガサゴソ…あっ 丁度良くおにぎりがあった。レンチンして温めよう。後服着替えたり洗濯したりちょっとお片付けして掃除機かけよう そうとなれば急げ急げ
「ふぅ……もぐもぐ」
何とか終わらせておにぎりを食べた。5時に起きたそうなので時間にも余裕がありまだ7時30分だ
おにぎりが美味しい…久しぶりに食べたなぁ~いっつもバカ高そうな料理ばっかりだったから懐かしく感じる……
ピンポーンピンポーン
ん?誰か来たぞ
「ガチャ」
「おはよう!武道君!」
…………………誰?
「おはよう…」
とりあえず返事をして考える…あれ?マジで思いつかない、でもあの警察官と雰囲気が似ている気がするし…待ってあの警察官もタイムリープしたのかな?だったラ(((
「ご飯食べてたの?」
「え?あっ…うん」
やばい…考え過ぎた。とりま制服を来ているのでいまから登校なのだろう。ならばすぐに食べなければ!
「ちょっと待って…直ぐに準備する」
「はーい」
ドタバタドタバタガシャーン!
「できた 」
「大丈夫?何か凄い音したけど?」
「大丈夫…」
確かに足が家具にぶつかったので痛いが人を待たせているので急がなければ
「鍵…ガチャ」
「よし!行こうか。弟待ってるし」
弟?この子に弟がいるのか
「やっと来ましたか……って」
「……え?」
「た…武道君?」
「ん?どうしたの2人共?」
そこに居たのは一緒に飛び降りた警察官だった。ランドセルを背負っていて子供になっていたがすぐ分かった
「えっと…その……」
見た感じこの子もタイムリープしていそうだ。だがどう伝えようか。タイムリープを知らないお姉さんがいるし…そうだ
「5時ぐらい…ここ集合」
「!……分かりました」
確か今日はバイトとかなかったし書いてなかったと思う。それにこの警察官も特に用事は無さそうだし
「ん?何話してるの?」
「姉さんは関係ないです。行きましょう」
「え〜冷たい~」
「遅刻しますよ」
流石警察官(今は小学生だが)。瞬時に対応をしている
「放課後私塾だから一緒に帰れないよ」
「分かった…」
「じゃあまたね~」
何とか学校まで来れた…どうやら名前は日向と言うらしい(途中自分で言ってた)
さぁ約10年久しぶりの学校なのだが確か4組で……ここか
ガラガラ
「今日体育ある〜だるっ」
「え〜!ーー君と付き合ってたの!?」
「やべっ!課題忘れてた!」
あぁ凄いガヤガヤしてる…よし今度は席を探そう……えぇと…
「よっおはよ」
「ビクッΣ(O O )」
後ろからは卑怯だぞ!しかも誰!?
「今日は早かったじゃんいつもは遅いのに」
「う…うん」
わ、分からない…誰だこの子は
「おーいタクヤ~そろそろ時間だぞ~」
「分かった~」
タクヤ、そう言う名前か。ナイス、誰だか分からないけど
「じゃっタケミチお昼迎えに来るから」
「コクコク」
「…………?」
よし席へ座ろう……おっここの席だな。やった窓際だ
きりーつれーい お願いしまーす
朝だから眠たそうな声が広がっている…俺は今は大丈夫だな
「今日は特に連絡事項はないが、最近の夕方あたり不良が出回っているから気をつけろよ〜それに今花粉症とかも流行ってるしな体調の方も気をつけるんだぞ」
見るからには当たりの先生だ。多分社会科担当だな
ガヤガヤ ガヤガヤ
考えている内にSHRが終わってた。もう考えるのもあれなので中学生生活を楽しもうではないか。とは言っても授業を受けるぐらいだけどね
コメント
1件
続き待ってます!!面白いです✨