テラーノベル
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銃声が鳴り響く夜の渋谷のあるビル。此処が日本だとは思えない程、爆弾や怒号が銃声と共に聞こえる。そんな物騒な舞台に1人、おぼつかない足取りで、迷いながらも、ある場所へ目指していた
ダン!
「はぁ…はぁ……」
体力が少ないのだろう。目的地に着いた途端膝が崩れてしまい、苦しそうに息を肩でしていた。然し、それでも、震える足を強引に動かし、目的地の1番端まで歩いた。
その目的地とは、遠くの光までも見える見晴らしの良いビルの頂上であった
「…………」
入口の近くに沢山のパトカーが止まっているのが見える。良く、この要塞を見つけれたなと呑気に考えビルより遥か上にある月を見据える
ダン!!
「そこまでだ!!」
「!?……」
突然、頂上に繋がるドアが大きく開かれる。目を見開きながらドアを開けた人を見たが、両手に持った銃を突き付けている警察官だった
「って…貴方は……!!」
警察が急いでビルの端へ走る
「武道君!危ないですそこは!」
「……?」
武道と呼ばれた男は少し首を傾げ、警察をじっと見る。その間にも警察官は武道の元まで辿り着き、飛び降りない様に腕を掴む
「駄目です…君も死ぬなんて……」
強い力で武道を抱き締める。武道は先程と変わらず、首を傾げていた。
それはそうだろう、武道は
「……誰?」
目の前に居る人を知らないからだ
「…………え?」
今度は警察官が目を見開く。力が一気に弱まった事で武道が解放されてしまった。もう一度、ビルの端へ小走りで向かう
「あっ…………っ!」
急いで武道を止めようと走る。然し、放心していたせいで、既に武道は片足を宙に投げようとしていた
「武道君!!」
走った勢いのまま武道を捕まえ、飛び降りた
「…………え?」
「そんなに死にたいなら……お供しますよ」
武道に優しい笑みを見せ、自分のよりも小さい手を握る。後数秒で地面に着くというのに、余りにも場違いな行動だった
バチン!
「ッ…」「!?」
突然手から鋭い電流が流れた
ヒューン……
ザブーン!!!!
「!?……」
「カハッ!」
今度は真っ黒な海に落ちてしまった。地面だった筈なのに。周りを見渡しても真っ黒なせいで何も見えない
「…………」
どうせ死ぬから良いかと武道は考えを投げ出し、目を瞑り、ずっと抱き締めてくる男を抱き締め返してみた。警察官も考えるのを辞めたのか、少し暖かい武道の身体を更に抱き締め目を閉じた
ピピピピッピピピピッ
「んぅ……」
連続する機械音を止めるため、頭を起こして時計の頭を押す
「……ふぁあ〜」
何時もより狭くて少し硬いベットからでて、身体を伸ばし、近くのカーテンを開ける。早起きだったのだろう。東の空がまだ少し赤かった
「うーん……何処ここ?」
自然の流れで動いていた武道だが、全く覚えがない場所だった。警察官と心中をしたのは夢だったのだろうか、それとも、これは走馬灯なのだろうか
「ウッ…」
途端に頭が痛くなる。どうやら走馬灯ではないようだ
(あの時…絶対に俺は死んだはずだ。只でさえ高層ビルから落ちたのだから)
死因が転落死なのか溺死なのか曖昧だが
此処に留まっても何も分からないと判断し、部屋を探索する事にした。まずは窓の前にあった机から見る
「教科書だ……。」
中学国語2 2年 花垣武道
「……中学2年?」
字は汚いが確実に花垣武道と書かれてあった
「えぇ……」
俗に言う転生なのだろうか。はたまたタイムリープなのか
「いや、でも何で?」
りの
40
#佐野家の長女
イチゴ
457
7,711
転生やタイムリープにしてもこうも突然起きるのだろうか。頭がどんどんこんがらがっていく。1回考えるのは止めようと武道は決断し、寝室から出ていった
「…………」
一通り見た結果、武道はマンションで一人暮らしをしているのが分かった。食器も服も1人分のしか無かった。然し、親は居るそうで、ダイニングらしき所の机に手紙が置いてあり、お金の振込と偶にはこちらに帰って欲しいと書かれてあった。
「…何でこんなに覚えてないのだろう」
ふと、壁に掛けてあったカレンダーを見るとバイトと書かれた字が1週間に3つ程度書かれてあった。親がいるのに何故バイトをしているのだのう?と武道は考えたが、服の散乱と汚れたまま放置された食器の山が気になってしまった
「はむっもぐもぐ……」
家事と言う名の掃除を終え、朝ご飯を食べる。久しぶりに食べるおにぎりが何とも美味しく、すぐに食べきってしまった。
ピンポーンピンポーン
「!?」
突然チャイムが鳴った。急いで玄関まで向かいドアを開けた
「ガチャ」
「おはよう!武道君!」
………誰?
「……。おはよう」
誰と言いかけてたが、既のところで止めた。相手は武道の名前を言っているので知り合いなのだろう。それに制服を着ていた
「ご飯食べてたの?」
「え……あっうん」
制服を着ている。つまり、これから学校へ行くのだ。先程まで朝食を取っていた武道は制服を来ておらず、学校の準備などしていなかったのだ
「ちょっと待って…直ぐに準備する」
「はーい」
急いで制服らしき物に着替え、鞄をとっ捕まえる。
「ごめん。待たせた」
「ううん、大丈夫だよ」
にっこりと擬音が聞こえそうな笑顔を見せる。それを見ても誰かなのか全く検討もつかない
鍵を閉め、マンションの階段を降りる
「あっ今日は弟も一緒なんだ」
「弟?」
「うん、武道君は前に会ったよね?覚えてない?あっでも話しては無かったから…」
貴方が分からないのだから弟も分からないだろと心でツッコミながら武道は1階に着き、外に出る。そこには、武道よりも小さく、制服を着た男の子がいた
「やっと来ましたか……」
「……え?」
その男の子は、タケミチと一緒に飛び降りたあの警察官に面影があった
「昨日ぶりですかね?武道君」
「……警察官?」
「今は中学生ですよ」
やっぱりだ。
「どうしたの?2人とも」
「何でも無いです」
放心する武道を引っ張り、姉に何事も無かったように返答する
「遅刻しますよ。行きましょう」
「放課後私塾だから一緒に帰れないよ」
「分かった…」
「じゃあまたね~」
何とか学校に着いた。話しながら向かっていたが武道は殆ど上の空だったので、何を話したか覚えてない。ただ、姉の方は日向と言うの名前だと言うのが分かった。日向の一人称が自分の名前なのが助かった
職員室の方に用事があるらしく、日向が離れた。武道と警察官の2人きりになってしまった
「えっと…警察官」
「橘直人です。」
「あっ…直人?」
「なんですか?」
中学生とは思えない、ジト目で武道を見る。顔が幼いのでまだ可愛かったが、大人の方ではきっと怖いだろう
「話がしたい、放課後空いてる?」
「えぇ」
「じゃあまた」
直人に背を向け、教室に向かう
「2年はここで……クラスは……あった」
何とか2年の階に向かい自分のクラスを見つけた。スライド式のドアを開けると
「今日体育ある〜だるっ」
「え〜!ーー君と付き合ってたの!?」
「やべっ!課題忘れてた!」
言葉の嵐が武道を迎えに来た。学生らしい会話を切り抜き、武道は席を見つけようとするが、窓際に自分の名前が書いてあるノートが置かれた机を見つける
「よっおはよ」
「ビクッ」
突然後ろから声を掛けられた
「今日は早かったじゃんいつもは遅いのに」
「う…うん」
誰かは分からないので適当に返答をする
「おーいタクヤ~そろそろ時間だぞ~」
「分かった~」
誰かは分からない声により、目の前の男の名前がタクヤと分かった
「じゃっタケミチお昼迎えに来るから」
「うん」
「…………?」
席に座り、バックを置く。すると、ドアが開かれ担任らしき先生が入ってくる
きりーつれーい お願いしまーす
朝だから眠たそうな声が広がっている。武道は未だ大丈夫だが、授業によっては眠気が来るだろう
「今日は特に連絡事項はないが、最近の夕方あたり不良が出回っているから気をつけろよ〜それに今花粉症とかも流行ってるしな体調の方も気をつけるんだぞ」
垂れ目気味な担任が少し遅いペースに話す
(何でタイムリープしたんだろう…?)
武道は早速担任の話を無視し、考察に集中にする
ガヤガヤ ガヤガヤ
考えている内にSHRが終わってた
「おはよう武道!」
「ん?おはよう」
誰か分からない男が話してくる。どうやら、過去の武道はコミュ力が高かったのだろう
「移動教室だから行こうぜ」
「えっ……うん」
黒板を見て、1時間目が理科なのが分かり、急いで理科と書かれているロッカーから出した
「ずる…」
「俺らも武道と行きたいのに……」
何か聞こえているが気の所為と片付けた
コメント
1件
続き待ってます!!面白いです✨