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寝たフリをしていたつもりが気付けば本当に寝てしまっていた。
時間はもう12時を過ぎている。流石に帰らないとまずい。
そんなことを考えながら横を見ると、小野寺の顔がそこにあった。
わずか10cmの距離にある小野寺の顔。
寝顔ですら整った顔立ち。
「寂しいよ」
寝言だろうか、小野寺の口から言葉がもれた。転校に慣れたとは言っていたが、やはり環境の変化にはそう簡単についていけるものでは無い。
僕は自分の着ていた上着を小野寺にかけると、もう少しそばにいることにした。
「綺麗だなぁ」
ふと見上げると、満天の星空が僕らを優しく見守っていた。