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ㅤㅤㅤ ㅤ zm×em
ㅤ 追い追われ
ㅤ 学パロ
ㅤ zm『』
ㅤ em「」
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zm視点
新しい学年に上がった頃
それは、つまりクラス替えの時期
「あ、隣のエーミールです」
初めましてだったエミさん。いやこの時はエーミールさんって呼んでたかも、笑
『ゾムっていいま〜〜す』
最初の席替えがあるまでの少しの期間になるだろうけどよろしく、とお互い軽く挨拶をした
本当に面識はなかった。けど、
「ゾムさんは去年うちのクラスで沢山名前
ㅤ上がってたんですよ」
と楽しそうに話してくるもんで、あっちはなんとなくだけど俺のことを知ってたらしい
そんなエミさんとはこのクラスになって初の席替えで席が離れてしまった
まあそんなことわかってたか、にしても少し寂しかった
っていってもこんなことは誰も予想していないだろう。こんなこと…彼から告白されたこと。
今は9月。初めての席替えが6月くらいだった
その1週間後くらいに好きだと言われ、わかりやすいくらい動揺した
もちろん嬉しかった、でも俺は友達としてしかみていなかった。
だからそれを伝えた上で少しだけ考えさせて欲しいと言った
彼の想いを知りながらも昼は彼と一緒に過ごしていた
エミさんとが一番心地よかったから。
『そういやエミさんは俺のどこが好きなん?』
「!?」
『そんなわかりやすい反応せんでもw』
そう笑っても数秒沈黙が続く
「面白いところも話が合うところも、
ㅤ優しいところもどんなところも好き…かな」
思ったより褒められてしまったので ふーん、と返す
ありがとう と付け足すとエミさんははにかむように笑った
10月。体育祭という一応大きなイベントも終えて、俺は気が付いたことがあった
もしかしたらエミさんのことが好きかもしれない
そう思ったのは、俺が興味のある話が似ている、動きの一つ一つが可愛い、時々おじさん味あるけどそんなところも面白くて好きだった
体育祭の準備の時だって、クラスのみんなに 手伝えることない? と聞き回っていた。生憎誰も手伝いを求めていなかったみたいで結局俺のところに帰ってきていた
「手伝うことないって言われましたー」
と顔を膨らませる彼。
前までだったら エミさんに手伝えることなんてないからな とかそんなクソ火力強めな返事をしていたかもしれない、でも
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『それなら俺と話せるやん、話そ』
今の俺はそう答えていた
好きかもしれないと気が付いた時には遅かった
初めはあちらから追われる恋をしていた
なのにいつの間にか俺が追う側になっていた。
前まで沢山話しかけてくれたのに、それが嬉しかったのに
今は俺から話しかける毎日、毎時間
ゾムさんのこと好きですから、とにこにこする彼は居なくなって、俺ばかりがエミさんのこと好きやからさ〜?と言うようになっていた
ずっと追われる恋がしたかったわけではない
もちろん追われたかった。でも追い追われな恋がしたかった。
好きになるのが遅かった?
エミさんから冷められたのが悪かった?
もう追われることは無いのだろう
そう思うと今すぐこの恋を終わらせたくなった
em視点
ゾムさんの口から好きだという言葉が聞こえるようになって約1ヶ月。嬉しい、嬉しいはずなのに。
追われるより追う恋がしたかった。
振り向かれてしまって少しだけ冷めてしまった
なんて最低な…最近よく耳にする蛙化現象…ってやつなんですかね、でも嫌いとまではいってへんし…正直俺にもわからなかった
あちらから話しかけられるのも嬉しいしボディタッチが増えたことも嬉しかった
それでももう前みたいに、追っていた時のような恋はできないのかと思うと少し申し訳なくなる
追われることを嫌がってしまってごめんなさい
前みたいに好きでいられる自信はないけど、今も好きなのは確かなんです。
ㅤ 終
コメント
1件
これ自分も似たようなことあったんですごいグッときました…… 安定の神作ありがとうございました!