テラーノベル
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遡ること少し前、レアールでサッカーの練習をした後のことだった
次々と去っていく背中を背に俺は珍しく混乱していた
「クソッ、、ゴミでも決められる決定機を逃した、、」
結局、日本で凛とサッカーをしていたときのようにゴールが奪えずじまいだった
ターニングポイントで自分の思うように行かず、そのうちに相手にボールを取られてしまったことも何度か
俺はレアールでサッカーをしていると、やるせない気持ちに駆られ続けている
「、、俺は世界一のストライカーになれるのか、、?」
目頭が熱くなり、戦場を後にする
「サエ」
声がした方に顔を上げれば同じレアール所属の奴が深刻そうな表情をしていた
「ラストのボール、もう少し回転をかけるべきだ ドリブルももたついている」
そう言われ、更に心が沈む
「現実はそう、甘くないからな」
『世界一のストライカーになるために』
どの口が言ってんだよ
心底呆れるぜ
『世界一以外価値なしだ』
、、そうだ 世界一以外価値はねぇんだ
なあ凛 約束したもんな
二人で世界一になるってあの日言ったよな
休むことも忘れて只々練習した
一刻も早くこの心の沈みを軽くしたかったから?
一刻も早く世界一になりたかったから?
そんなの 忘れた
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