第2章「仄暗い願い」その13
「聞き込みに行くのはいいけど、まずはどうするんだい?」
「とりあえず、安藤のクラスの人からかな」
「――じゃあ、二組に行こう!」
香島の問いに修介が答えると、姫乃が今から飛び出しそうな勢いでそう言った。
「あ、でも……練習終わったこの時間じゃ、もう教室にはほとんど人はいないんじゃ」
「それじゃ明日!昼休みに二組前に集合!いいよね?」
姫乃がやけに張り切っているのが気になりつつ、この日三人は解散した。
姫乃がやけに張り切っていた理由――それは。
「――懲(こ)りないわね。あなたたち」
翌日の昼休み、階段の踊り場。
窓に背を向けて立っているのは、呆(あき)れ顔の女子生徒――赤鐘佐和子。
「……」
正面には、やけに気合の入った表情の姫乃が立っている。
そんな姫乃を見て、修介は香島に向けて小声で話しかけた。
「……前から思ってた************************
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