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今回はクラゲの水槽に参加させて頂きました!
まじで感謝🙏✨
じゃあレッツゴー!
「なんで、ここにお前がいるんだよ、、、」
鬼出現の疑いがあると鴉に言われて来た。すると、見覚えのある女が血だらけになってたたずんでいた。
死体を周りに纏って。
俺の嫁になるはずだった女。
俺が一族からぬけたあと、何があったんだ。
『久しぶり、宇髄。』
「何があったんだよ?!」
『もう、疲れちゃった。ばいばい、宇髄』
そう言って、首元に愛用のくないを当てる。
「待てよ、、!」
『私も、海月になりたかったな、、』(ボソッ)
悲しそうな笑みを浮かべながら、かつてのお前に戻ったようにそう、呟く。
「青藍っ!」(せいらっ!)
鈍い音を立て、息を引き取った。
何がダメだったんだ。
前にいちど、会ったことがあるだけだった。
それでも、あの女には俺を魅了する何かがあった。
数年前、、、
海が近くにある家だった。
夜の海に似た瞳をした女は、音もなく宵闇に紛れ、生きていた。
忍と言うには眩しすぎたその少女は、任務中に仲間を失い、自身も後悔という毒に蝕まれた。
そのことがあり、オレの嫁から辞退した。
感情を捨てた瞳に、もう生の執着はない。
告げられた任務をこなすのみ。
ただ、静かに夜を漂うように日々を繰り返すーーそれはまるで、儚く光るクラゲのようだった。
「おいおい地味な顔してんなー少しは派手に生きる努力をしろ」
どう、声を掛ければよいのかわからなかった。
「それを言いに来たのなら帰ってくれ。宇髄」
自分の名前を覚えいた事にも驚きだったが、嘘みたいな性格の変わり様に思考が止まった。
なんだか、放っておけなくなった。
何日か、付きまとって何度も声をかけた。
元に戻って欲しかった。
だが、やっと女の口が開いたと思ったら
「さっさと失せろ。さもないと任務の妨害として処分するぞ。」
思考が停止した。
気がつけばその場から逃げるように立ち去っていた。
現実を突きつけられた気がした。
もう戻らないと、実感した。
その後も忘れようと、したのに、、
夜になると女のかおが浮かんでくる。
やっと頭から離れそうになった時に、女と再会した。
現実を受け止められない。
なんでお前は多くのカタギを殺ったんだ。
あの世に行くなんて聞いていない。
まだ話したいことがあった。
もう一度、あの家で会いたかった。
俺のせいかもしれない。俺は自己中心として動きすぎていた。
そう思うと頭がグワングワンしてくる。
そのまま俺は意識を失った。
『何をしている、宇隨』
「え、、」
戻った。あの日に。
「放っておけねぇんだよ、、泣きそうに笑うような女は。」
『何を言っているんだ』
彼の言葉に、少女の中で何かが揺らぐ。
もう何も感じないと思っていた心が、微かに、でも確かに一一痛んだ。
もう間違えない。
そう思い話しかけることなく、ただただ彼女のそばに居た。
夜になると、海へと歩く彼女を天元は見守っていた。
「なんで毎晩、海を見に来るんだ?」
ふと疑問に思った。
答えてくれるわけが無いと思った。
『…そこにしか、私が居ないから』
!
「どういうことだ?」
『はぁーなんでそんなこと聞いてくるのか』
『宇髄、お前は海月という生き物を知っているか』
あの時言っていた、海月になりたい、と。
「毒を持ってんだろ?毒の書で読んだ。」
『ああ。流れに身を任せ、海の中を漂っている。』
『それだけ自由に生きられる海の前なら、私も少しは素直になれる気がするんだ。』
『なあ、宇髄。』
「なんだ?」
『私の独り言を聞いてくれるか?』
「もちろんだ。」
『ありがとう。』
私が忍になった時、絶対に向いてないと思った。
人を殺すなんてできない。そう感じたんだ。
そんな中でも、楽しいと思えるような大切な仲間、いや友ができた。
私にとっては大切な心の拠り所になったんだよ。
だけど、ある任務でその友を失った。
笑えるよな。私が手にかけた奴の仇をとるために殺されたんだってよ。
その後は知っての通り。感情は上手く出せなくなったし、後悔と言う毒に体は蝕まれていくばかり。
それでも命が繋がれたのはあいつの分も生きてやるっていう自己満足のおかげだ。
だが、そのさきに待っていたのは闇の底だ。何をしても何も感じない。
クラゲみたいに綺麗に生きたい。
そう思っていたのに、こんな有様なんて、馬鹿げてる。
「お前も、綺麗だよ」
『?!』
久しぶりに目を見開いた気がする。
自分が綺麗なんて言われるの、何年ぶりだろう。
『ポロッ』
抑えていた感情が堰を切ったように溢れ出す。
『ごめんなさい!ごめんなさい!(涙)こうして暮らしても、あの子は喜んでくれないってわかってたのに、(涙)』
大粒の涙を零しながら本心をさらけ出す。
『もう、後戻りなんてできないのに、、(涙)』
「お前も、鬼殺隊にならないか?」
「え、、?」
その時の彼女の目には、僅かだけど確かに、
希望の光が宿っていた。
以上です!!
ちゃんとノベル書いたの初めてでなんか変だったら言ってください!!
みのりさんへ
ストコンに引き続き参加させていただいて本当にありがとうございます!
私なりに頑張りましたので、結果を楽しみにしています- ̗̀ ( ˶’ᵕ’˶) ̖́-
じゃあ、ばいばーい!