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「ん……?」
カーテンの隙間から漏れる光の眩しさに俺は目が覚める。
「ふぁぁぁ」
大きな欠伸をして布団からでる。ポリポリと頭を掻きながらキッチンへ向かう。
「めんどくせぇな……」
適当に冷蔵庫を漁って米と三つ葉を取り出す。
「三つ葉のおひたしでも作るか……」
朝ごはんを食べてから家をでる。寒さが服を貫通して肌に刺す。ブルッと身を震わせ、上着を羽織り直してから階段を降りた。
「おはようございます。中也さん」
ポートマフィアに着き、身支度をしていると芥川が声をかけてきた。
「ああ、おはよう。」
「相変わらず冬は寒いですね。」
そう云って芥川はゴホゴホと咳をする。暫く沈黙が続き、突然思い出したように芥川が云った。
「あ、そういえば先程首領が中也さんのこと呼んでましたよ。」
「!まじか。じゃあちょっと行ってくるぜ」
そう云って俺は首領室まで行った。
「失礼します。」
コンコンと首領室の扉をノックする。
「ああ、中也君か。お疲れ様。突然呼び出して済まないね。」
「いえ、大丈夫です。ところで、どう言った御用件で?」
「ああいや、大したことじゃあないんだ。次の任務についてなんだけど……」
「あ、はい。」
「怒らないで聞いてくれ給え。………………探偵社と合同なんだよ。」
「………………はい?」
首領の言葉を理解するのに暫く時間がかかった。確かに探偵社とは一時休戦中だが、合同任務まで行くとは思わなかったからだ。それだけでも俺には衝撃的だったが首領はさらに驚きなことを云った。
「追い打ちをかけるように云うけど…………中也君は………………太宰君と合同なんだよね………」
「……………………はぁ!?」
「…………ごめんね…………?」
申し訳なさそうに云う首領に失礼だなとは思いいつつさらに質問をする。
「え、あの、、それはなんでですか?なんであの糞鯖と!?」
「…………旧双黒として活動してたし…………ね?相棒として活動してたから……お互いの考えも理解できるだろうから…………中也君自身も…………その方が楽だと思って…………(滅茶苦茶小声で。)あと中也君太宰君のこと好きだし………………」
後半の方は何を云っているか判らなかったが、首領の考えは的確だった。
只ひとつ問題なのが俺の気持ちと、昨日一昨日のことがあったので少し気まずかった。
しかし首領の考えが的確で、首領の云うことはほぼ絶対なので
「……判りました。」
としか云えなかった。
多分顔に出ていたのだろう。首領が「無理はしなくていいからね?厭なら断ってもいいからね?」
と申し訳なさそうに云った。
逆に此方が申し訳なくなり俺は
「大丈夫です。的確な考えですし。」
と明るく答えた。