〜岩本side〜
岩本「これは…」
光が消えて何が起きたのか理解出来ずにいるけど…手には刀、そして黄色い袴姿になって頭には狐の仮面を付けていた。
岩本「…電気?」
左手に力を込めてみるとパチパチパチと電気が走った。
能力者になったのか…。
雪だるま「スノー!スノー!」
俺の事を見上げながら嬉しいのかぴょんぴょん飛び跳ねている雪だるま…まさか本当に力をくれるなんて不思議な雪だるまだ…。
化け物「ぐわあああああああああああぁぁぁ!」
岩本「来たか…。」
俺の所にも化け物が襲ってきて俺は雪だるまを袴の裾に隠れてもらって刀を抜いて斬りかかった。
岩本「はあああ!!!」
抜いた刀は綺麗な黄色に変わっていて化け物も難なく斬れる。
深澤「…おぉ…まさかまた仲間が増えるなんてな…」
岩本「…え?この声…ふっか!?」
深澤「…照かぁ。心強いわぁ〜わら。」
戦っているところにさっき助けてくれた紫の武士が話しかけてきたけどまさかふっかだったなんてな…。
深澤「とにかく話はあとにして…」
岩本「分かってる。」
色々驚いたし聞きたいことはあるけどまずはこいつらを倒すことが先だ。
岩本「一気に片付けよう。」
深澤「だねぇ〜。」
戦っている最中なのに相変わらずの緩さに心配になりつつも俺は刀に手を触れる。
横を見るとふっかも同じ事をしていた。
岩本・深澤「はあああああああああああぁぁぁ!」
すると俺の刀から電気が出てきて一気に放った。
ふっかは念力かな?
俺たちの攻撃を受けた化け物の姿は消えた。
深澤「ふぅ…終わり。」
雪だるま「スノー!スノー!」
俺とふっか以外誰もいなくなった所に俺とふっかからもあの小さい雪だるまが飛び出してきて走り始めた。
深澤「相変わらず元気だねぇ〜わら。」
岩本「ほんと不思議な雪だるまだな。」
深澤「俺もさすがに驚いたわ。」
2人で仲良く遊んでいる雪だるまたちを見つめる。
岩本「ふっか。いつから戦ってたの?」
深澤「ん?」
俺は隣に立つふっかに問いかける。
俺よりも先に雪だるまと出会い戦っていたふっか。
大切なメンバーがこんな危険な事をしていたなんて全然気が付かなかった。
深澤「照、顔怖いよぉ?」
ふっかは俺の事を笑いながら見つめ返してきた。
深澤「けどまあ、安心してよ。照が思ってることは起きてないから。」
岩本「…え?」
深澤「ついさっきだよ。俺が雪だるまと出会って戦えるようになったのは。」
岩本「そうなの?」
深澤「うん。俺が今日オフな事は知ってたでしょ?そして康二達を探しに行くって事も。けどそこであの化け物が襲ってきて隠れてた。その時に突然壊れた建物の瓦礫から飛び出して来たんだよねぇわら。」
岩本「…そっか。」
まさか今日ふっかにそんなことが起きてるなんて思わなかったけど…。
深澤「照は?」
岩本「俺は仕事が早く終わってレッスン場で曲を流してたら突然居たんだ。」
深澤「へぇ〜。どこから来たんだろうねぇ。」
岩本「いきなり現れてしかも力もくれるなんてな…。」
雪だるまたち「スノー!スノー!」
目の前で遊んでる雪だるまたちのことを見つめながら彼らは何者なのか考えるけど俺たちが分かるはずもない。
岩本「よく受け入れたよね。ふっか。」
深澤「俺だって最初は驚いたよ?けど不思議と心が通じあった気がしたんだよねぇ〜。それにあんな化け物を生み出してる連中だって居るだろうし。放っては置けないでしょ?照だって。」
岩本「うん。俺もその気持ちはあった。」
化け物を送り込んでこの世界を狙っている奴がいるかもしれない。
信じられないことだけどそれ以外あの化け物が現れる要因はない。
もしそれが正しかったらこれ以上の被害は食い止めないとな。
雪だるま「スノー!」
岩本「危ないぞ!」
ふっかと話していると俺の頭に飛び乗ってきた雪だるま。
ふっかの頭にも雪だるまが飛び乗っている。
岩本「今日は帰ろうか。また明日仕事しながら探しに行こう。」
深澤「だねぇ。」
明日はYouTubeの撮影だし3人のことを探しに行けるから今日は帰ることにした。
コメント
3件
いわふかかっけぇ…最後のシーンなんか後ろ姿が想像できるわ
すごい面白かったです✨続き待ってます👏