「は?どういう意味だよ海琉」
社員の数じゃない??
「この人たちは人じゃないです。ゾームにて半強制的に生かされてる人間です。本来は死んでもいい人間が使われてます。」
つまり、、
「NGEは死人や生きてる人間を動かせますね。」
ってことは仮に倒せたとしても処分しないとまた再起する可能性があるのか?
「かなりやばいですね。NGEは確実に網走掘削エリアで仲間を増やす気でいます。」
「じゃあ今すぐにでも向かわないと!!」
これ以上増えたら溜まったもんじゃない!
「いえ、そしたらこの人たちはどうするんです?また復活するんですよ?」
けどNGEが網走掘削エリアに行って仲間を増やす方が脅威だろうと思ったがそのことをくみ取ったかのように海琉が言った。
「この人たちは私たちのことを今回のことで知りました。また復活されたら溜まったもんじゃありません。」
「じゃあ!どうしたらいいんだよ!お前なら分かるだろ?俺は友達を救うためにやってんだよ!ここからどう動けばいい?どうしたらいちばん有利になれる!?」
俺は初めてこんな大声を出した気がする。それもあって初日のやつにだ。これほど俺は真剣に友達を救いたいと思っていた。
「今回は、、、
私たちの負けです」
負け、だと?もっとほかに方法があるはずだろ?
こいつは絶対俺よりは頭いいんだ!
「諦めましょう。今回は相手の立ち回りが私たちの考えを上回ってきました。」
この瞬間俺は仲間の頼りなさに呆れたのか絶対に言ってはいけない言葉を言ってしまった。
「分かった。お前は要らねぇ、俺1人で源は救う。どうせお前がいても変わんねぇんだ。俺1人で全部救ってやる」
どのくらい沈黙が続いただろうか、俺は冷静さを失ってどのくらい時間が経ったかはちっとも分からなかった。
「そうですか。わかりました今までありがとうございました。楽しかったです。どうかご無事で。」
ここから俺と海琉は言葉を交わすことは無かった。
「父さん、今はNGEはどんな動きをしているんだよ?」
俺は青函トンネルの来た道を戻りながら父さんと通信を試みた。
「あぁ、大宗か、そうだね今は、、、網走掘削エリアに集中しているからほかに行って欲しい場所はないかな。」
俺はこれを聞いて安心した。特に福岡ではまだ何も起きていないらしい。
こう思ったと同時に今源は何をしているのだろうかと気になった。
それと同時に母さんからメールが来た。
「大宗??なんていうかお母さんも困惑してるんだけどね、今源くんのお母さんから聞いたの。
源くん誰かに連れてかれちゃったんだって。」
源が、、連れてかれた?、、
聞いた瞬間頭の中が真っ白になった。
「どこにだよ!どこに連れてかれた!?」
「母さんも知りたいよ!けど唯一聞いたのは
【デザートウォーに来い。こいつはもっといい未来がある。】
って言われたの!ただそれだけよ!」
デザートウォー?聞いたこともねぇ、、
そうだ
「父さん!デザートウォーって知ってるか!?知ってたら場所を早く教えろ!」
源が今どこにいるかは分からないけど、時間の問題かもしれない
「デザートウォー、、、どこかで聞いたことがあるぞ?あまり子供に言うことでは無いが、、人間で賭博をするらしい。場所は鳥取新都心の横鳥取砂丘だ。」
鳥取?青森から鳥取までどんだけ時間がかかるんだよ
「おい!ここから鳥取までどのくらいかかる?ゾームは最大出力でだ!!」
「最大出力?そいつはエターナルモートルを搭載しているがプロトタイプでリミッターがない。だから最大なんてものは無いよ、けど無理して出力すると身体が持たない。無理だけはするな」
最大出力はない、それだけで結構だ。俺の限界で今すぐ向かってやる。
何よりも速く。光をも追い越すように。
俺のゾームの排気口は真っ赤に染まり溶け始めた。
それと同時に俺の体は前に突進し始めた。
1600km/h
鳥取砂丘まで約45分
「着いたぞ降りろお前ら」
「早く来なさい!もうデザートウォーが始まりますよ!」
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