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█████は1日1時間!

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█████は1日1時間!

4 - 現実世界

2024年02月29日

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目が覚めたら部屋で僕は大の字になっていた

頭にはヘルメットみたいなのをしたままだ

脱いでみると、窓の外から焼き芋屋の笛を吹く音が聴こえてきた

1階に降りて、冷蔵庫を開けると中に

待ち望んでいたロールケーキがあった

お母さんは夕飯のために、まな板で魚を

捌いているようだった

「母さん、一つ聞きたいんだけど」

「なに?夕飯ならまだよ」

「違うよ、ここじゃない別の世界があったとしたら…母さんは信じるかい?」

「そうねぇ」

まな板の内臓を三角コーナーに落としながら

こちらを見ずに

「母さんは目で見たものしか信じない主義だから…この目で見たら信じると思う」

と退屈そうに言った

「そうだ、炊飯器のスイッチ入れといて。

早炊で」

「あーはいはい」

僕は口についたクリームを指で拭って

炊飯器のスイッチを押した。緑色に画面が光って、いくつかの文字が出てきた

「で、夕飯はなんだっけ?」

僕は母さんに聞いた

「竜田揚げ」

母さんはふわっとした喋り方でボウルを持ちながら、僕に返した

窓の外は既に夕方が撒き散らされた後で、

サラリーマンが暗い顔をして歩いていた

█████は1日1時間!

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