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うっし、ハロウィンいこう(?)
(夕方・万事屋)
新八「……というわけで、今年は“仮装コンテスト”があるらしいです」
銀時「はぁ?江戸で仮装とか流行らせんなよ、節操ねぇな」
神楽「銀ちゃんも出るアル!賞金出るアル!」
銀時「いくらだ」
新八「100万です」
銀時「出るわ」
(当日・フェス会場)
神楽「見てアル銀ちゃん!皆すごい仮装してるアル!」
新八「うわ、桂さんゾンビになってる」
桂「私はヅラじゃない、ゾンビだ」
(銀時は吸血鬼コス)
銀時「フッ……血ぃ吸うぞ、チュッ☆」
神楽「キモいアル」
新八「すべってます」
銀時「うるせぇ、センスが平成なんだよ俺は!!」
(そこへ現れる一人の“悪魔”)
ザッ……
彩音「——待たせたな」
(真っ黒なドレスに深紅のリボン。背中の羽、金の瞳のコンタクト、紅い首輪が光を反射する)
新八「……ッ!!?」
神楽「めっちゃ似合ってるアル……」
銀時「(見た瞬間フリーズ)……」
彩音「……なに?」
銀時「……ッ、お、お前……なんかその、え、あれだ……どこで買ったそれ」
彩音「自分で作ったけど?」
銀時「自作かよ!!才能の方向性どうなってんだ!!」
(周りの視線も釘付け)
通行人A「おい見ろ、悪魔コスの姉ちゃんやばくね!?」
通行人B「銀さんあの子連れか!?爆発しろ!!」
銀時「やめろ!爆発するのは俺の理性だ!!」
(仮装コンテスト控え室)
神楽「銀ちゃん、顔真っ赤アル」
新八「見てくださいよ銀さん、鼻血出てます」
銀時「出てねぇし出してねぇ!!」
彩音「……うるさい。あんたらも早く準備しろよ」
(振り返った拍子に羽が銀時の顔をかすめる)
銀時「……ッ、あぶね……」
彩音「何してんの」
銀時「いや、羽、顔に……(近い、近い、距離近すぎィィ!!)」
(コンテスト本番)
司会「エントリーナンバー37!“吸血鬼銀時と悪魔の相棒”!」
銀時「相棒って言ってるけど、相棒に見えねぇぞ!?俺の方がペットみたいじゃねぇか!!」
彩音「……大丈夫だって、だってあんた首輪つけたじゃん」
銀時「(顔真っ赤)そ、それはお前が…その…」
彩音「……嫌だったか?」
銀時「……いや……その……」
司会「えー、2人とも漫才中のようなので次に行きます」
(結果発表後)
神楽「銀ちゃんたち、まさかの準優勝アル!」
新八「1位は土方さんと沖田さんのペアですね。“ゾンビ刑事コンビ”」
銀時「負けたのかよ!!マヨ臭のせいだろ絶対!!」
彩音「まぁ、楽しかったからいいじゃん」
銀時「……お前、さっきの……マジで似合ってたぞ」
彩音「……何それ、褒め言葉?」
銀時「そ、そうだよ!文句あんのか!!」
彩音「ふふっ……ありがと」
(沈黙。ちょっと照れた空気)
神楽「銀ちゃんナンパしてるアル〜!!」
銀時「してねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
(ラスト・夜の帰り道)
彩音「……お菓子、もらえなかったな」
銀時「しゃーねぇな……ほら」
(ポケットから団子を渡す)
彩音「……団子?なんで?」
銀時「トリックオア団子だ」
彩音「……バカじゃねぇの」
(でも、少し笑う)
銀時「(心の声)——なんでだろ。あの笑顔、仮装より反則だろ……」
えへ☆