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無能と捨てられた鑑定聖女実は世界で唯一の神竜使いでした隣国の冷徹皇帝に溺愛され元婚約者は破滅します
第10話 - 最終話:神竜の背に乗る小さな天使たちと、永遠に続く溺愛の詩
25
2,000文字
2026年08月06日
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エルザ:世界を救った大皇妃。二児の母となり、さらに美しく慈愛に満ちている。ギルベルト:ガルディニア皇帝。親馬鹿と愛妻家が限界突破し、もはや全知全能の過保護パパ。ノヴァ:神竜。子供たちの最高の遊び相手。普段は相変わらず人間のイケメン姿。シエル&ルナ:エルザとギルベルトの双子の子供たち。ノヴァの背中が大好き。「パパ、みて! ノヴァのせなかにのれたよ!」「シエル、ずるい! つぎはルナのばんだよ!」皇宮の広大な庭園に、鈴を転がしたような可愛らしい子供たちの声が響き渡る。私の目の前で、漆黒の巨大な翼を広げて優しく地面に伏せているのは、かつて世界を滅ぼしかけた伝説の暗黒神竜ノヴァ。その大きな背中には、輝く金髪と銀色の瞳を持つ、3歳になったばかりの双子の兄妹――シエルとルナが、きゃっきゃと声を上げてしがみついていた。『やれやれ、我をただの乗り物扱いするとは、いい度胸だ。……ほら、落ちるなよ。しっかり掴まっておれ』人間の青年(超絶イケメン)の声で脳内に直接呆れた声を響かせつつも、ノヴァのステータスは相変わらずの甘々だった。【暗黒神竜・ノヴァ】状態:子守り中・極めて過保護本心:『主の子供たちは我が命に代えても守る。少しでも傷つけようとする者がいれば、その国ごと消し去ってくれるわ。ほら、ルナ、そこを掴むと痛いぞ』「ふふ、ノヴァ、いつもありがとうね」私が木陰のベンチから声をかけると、ノヴァは巨大な頭をこちらに向けて、少し照れくさそうに鼻を鳴らした。二人の子供を出産してから数年。私はギル様とノヴァ、そして帝国中の人々に家宝のように大切に扱われ、毎日が奇跡のような幸福に満ちあふれている。「――エルザ。やはりあのトカゲは今すぐ庭の犬小屋へ隔離すべきだな。我が天使たちの初めての飛行を、私より先に経験するなど言語道断だ」背後から、低く甘い、けれど凄まじい独占欲の籠もった声が聞こえた。振り返るよりも早く、私の腰が強固な腕で抱きすくめられる。私の夫であり、この国を統べる皇帝ギルベルト様だ。ギル様は私の首筋に愛おしそうに顔を埋め、深く息を吸い込んだ。「ギル様、お仕事はよろしいのですか? 陛下がそんなに親馬鹿だと、教育に悪いです配よ?」「問題ない、今日の分の書類はすべて終わらせてきた。それに、私にとっては子供たちよりも、彼らを生んでくれた世界で一番美しい君の方が、何百倍も大切で過保護にしたい対象なのだからな」ギル様は当然のように言って、私の唇にそっと熱いキスを重ねた。【ギルベルト・ガルディニア】状態:パパ皇帝・愛妻家(治療不可の重症)本心:『ああ、母親になってさらに色香が増したエルザが愛おしすぎる。夜は子供たちをノヴァの部屋に預けて、朝まで二人きりで愛し合おう。よし、今すぐノヴァに子守りの命令書を出そう』(……ギル様、本心が相変わらず全開で不穏です……!)『万物看破』のスキルで見える夫の本心は、結婚前よりも、子供が生まれてからよりも、さらに熱量を増して私への愛で狂いかけていた。けれど、その狂おしいほどの愛が、私にとっては世界で一番心地よいシェルターなのだ。「あ! パパとママ、またいちゃいちゃしてる!」「ずるい! ルナもまぜて!」ノヴァの背中から飛び降りた双子たちが、タタタッと小さな足音を響かせて私たちに駆け寄ってきた。ギル様は瞬時に優しい父親の顔になり、長い腕でシエルとルナを同時に抱き上げると、その中央に私を優しく包み込んだ。「パパ、ママ、だいすき!」「シエルも、ルナも、パパも、ママも、みんなでずーっといっしょだよ!」小さな二人の手が私の頬に触れる。その瞬間、私の胸の奥から温かい涙が溢れそうになった。かつて私を「無能」と呼び、冷たい地下室に閉じ込めていたレムリア王国。私からすべてを奪い、偽りの栄華を誇ろうとしたクズたち。彼らは今や、最果ての泥の中で互いを呪い合いながら、一生消えない絶望の奴隷として完全に破滅している。けれど、今の私には、彼らの姿などもう視界の端にすら入らない。私を無条件で受け入れ、鑑定スキルの真の価値を理解してくれたギル様。傷ついた心を分かち合い、最強の絆で結ばれたノヴァ。そして、私たちの愛の結晶として生まれてきてくれた、愛しい子供たち。「はい。ずっとずっと、一緒ですよ。私の、大好きな家族」私が微笑んでギル様の胸に顔を寄せると、ギル様は愛おしそうに私をさらに強く抱きしめ、ノヴァも人間の姿に戻って、私たちの頭を優しく撫でた。無能と捨てられた鑑定聖女の物語は、ここですべてのバグ(歪み)を修正し、世界で最も美しく、最も溺愛される、永遠のハッピーエンドという名の『真実の奇跡』となったのだった。
〜後日談〜
ノヴァ!ごはんかってにたべちゃだめ!
べつにいいだろうそのくらいよぉケチだなぁ
ノヴァだめだよぉ
情けないよぉ
そうだ、竜なのにダサいぞ
そんなに言わないであげてよ~。