セフィラゲーム~最後に残った少女は、何を思い出したか~
世斐羅女子学院3年生、39名。
生島菜々美が目を覚ましたのは、窓も扉もない銀色の密室だった。
そばには、同級生の新倉穂乃花。
そして、同じように閉じ込められたクラスメイトたち。
部屋の奥には、モニターを備えた不気味な機械。
テーブルの上には、3つのカップとレモン色の球。
やがて、無機質な声が告げる。
《これより、セフィラゲームを開始します》
第1試練は、【KETHER/王冠】。
参加者は39名。
神の理を模した9つの試練をくぐり抜け、最後に残ることができるのは、ただ1人。
だが、脱落した少女たちは、死ぬだけではなかった。
名前が消える。
顔が思い出せなくなる。
確かに存在していたはずの記憶まで、少しずつ失われていく。
《記録は保存されています》
《ただし、存在は保存されません》
なぜ、菜々美だけが死者を覚えているのか。
信じるか。
疑うか。
選ぶか。
裏切るか。
少女たちの恐怖、嫉妬、憎悪、罪悪感を記録しながら、試練はひとつずつ進んでいく。
勝たなければ、ここから出られない。
そして最後に残った少女は、自分が何者だったのかを思い出す。