コメント
1件
愛してる
とある日の午後 _
英吉利は 彼が来るのを 心待ちに していた 。
会議が 重なったせいで まともに会う時間が 取れなくなって 、 もう 一ヵ月 。
だがつい先日 、 彼から 連絡がきた 。
「 久しぶりに会えないかな ? 」
テーブルには 、 持っている中でも トップクラスに 美味しい 紅茶に 、 彼が 好きそうな 茶菓子が 並んでいる 。
きっと彼は 喜んでくれる 。
英吉利は そう 確信し 、 彼が 到着するのを待った 。
【 ピンポン 】
インターホンが鳴った 。 玄関へ 急いで向かう 。
「 やっほー 英吉利 ! 久しぶり っ 、 元気だった ?! 」
ドアを 開ければ そこには 一か月ぶりに 会う 彼がいた 。
「 ええ 、 元気でしたよ 。 」
そう返せば リビングへ 向かうよう 誘導する 。
「 良かった ! 僕 一ヵ月も 会えなくて 死にそうだったんだよ ! 」
仏蘭西は そう笑った 。
「 たった 一ヵ月で ですか ? 」
自分だって 寂しかった 。
そんな言葉を のみこみ 鼻で 笑った 。
「 ” たった ” ってなんだよ 、 僕は 毎日 君のこと 考えて ……
あ っ ! カヌレだ !!! 」
むす 、 と したり すぐ 喜んだりと 感情の変化が 激しい 彼 が なんだか 愛おしく 見える 。
にこ ゞ と 彼を 見つめていると 彼が 突然
「 … そうだ 、 折角なんだし 亜米利加 とか 加奈陀 も 呼ぼうよ っ ! 」
なんて 言い出した 。
「 … え ? 」
「 久しぶりじゃない ? 家族全員 揃うのなんてさ っ 」
困惑する 英吉利を 尻目に 携帯を 取り出し 、 早速 息子達を 呼び出そうとしている 。
正直 嫌だった 。 二人で 話していたかった 。
だけど 仏蘭西の きら ゞ と した 目を 見れば そんなこと 言えなくなってしまった 。
「 … じゃ 、 呼んじゃうね ー 」
彼は そういうと メッセージ アプリの文面を 見せてきた 。
そして 送信ボタンを 押そうとした 。
「 …… っ ま 、 待ってくださ ッ 」
腕を 掴もうと 手を伸ばす 。
「 … ?! 」
腕を掴まれた 仏蘭西は 驚いたように 此方を 見た 。
「 あの っ 、 私 …… 二人きりが 良いんです っ … 二人 で 、 話したいことが … たく 、 さん …… 」
何だか 恥ずかしくなってきてしまって 、 目を逸らした 。
仏蘭西は そんな 英吉利を 呆然として 見つめていたが 、 段々 にや ゞ と し始めてきた 。
「 もー 、 英吉利 ったら さっきから ずっと 黙ってるって思ったら そんなこと 思ってたの !? 」
” 可愛い ー ! ” なんて 笑っては 英吉利を 抱きしめる 。
「 … 煩いです 。 」
顔を 真っ赤にしては 仏蘭西の 肩を 軽く押した 。
彼は へら ゞ と 笑って 答えた 。
「 ごめんね ? 好きな子って 揶揄いたくなるもんじゃん ? 」
それを 聞いた 英吉利は 溜息を ついて 少し 笑った 。