テラーノベル
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あてんしょん・rzso・学パロ
・rz視点
・幼なじみ設定
・切ない系(そうなってたら嬉しい)
放課後。
夕闇が迫る教室の片隅で、俺は力なく膝をついた。
耳元に残るのは、無機質な音と、心音が最後に残した「大好き」という拒絶にも似た別れの言葉。
rz「……っ、ふざけんなよ、心音……!」
叫んでも、スマホはもう二度と震えない。
もう本当に会えないのかもしれない。あいつは、俺たちが二度と追いつけない場所へ一人で行ってしまったんだ。
視界が涙で滲み、床に落ちた自分の影さえ、絶望に震えているように見えた。
その時だった。
li「……ゼ、ロゼ!!起きろや、ボケッとしとる暇ねぇぞ!!」
激しい足音と共に、らいとが俺の肩を強く揺さぶった。
顔を上げると、そこには息を切らしたらいと、らぴすにメルト、そして泣き腫らした目をしたみかさが立っていた。
rz「……らいと? なんで、お前ら……」
mk「ロゼ、心音の……心音の居場所、わかったよ!」
みかさが、震える声で叫んだ。
聞けば、みかさが6限の体育で足を擦りむいて保健室に行った際、いつもは厳しい保健室の先生が、落ち込むみかさを励まそうと世間話のノリでポロッと漏らしたらしい。
「心音くん、遠くの大学病院に移っちゃったのよね。あそこの緩和ケア病棟、有名だから……」
付き添っていたメルトも、その病院名を確かに聞き取っていた。
ml「病院は、隣県の臨海部にある国立の大学病院…」
lp「この時間やと…最寄からのバスも病院着く前には終わる。……仮に電車で間に合っても…3時間はかかる」
3時間。あまりにも遠い。けれど、今の俺たちにとってそれは「たったの」3時間だ。
rz「……金だ」
li「え?」
rz「金が必要だ。タクシー捕まえて、高速ぶっ飛ばして行く。……お前ら、先に行ってろ。俺、家戻って有り金全部持ってくる!!」
俺は返事も待たずに走り出した。
心臓が破裂しそうなほど速く、けれど足は羽が生えたように軽い。
家になだれ込み、貯金箱を叩き割り、引き出しの奥に隠していた小遣いも、お年玉の残りも、全部ひっ掴んで財布にねじ込んだ。
一円だって残さない。あいつに会えるなら、これからの生活なんてどうだっていい。
rz「悪い!待たせた!!」
学校の正門前に戻ると、らいとが既に一台のタクシーを強引に止めていた。
rz「すみません、この金で隣県の病院まで! 釣りはいらないんで、とにかく急いでください!!」
li「俺らも出す!足りなきゃ、もっとある!!
」
運転手が俺たちの尋常じゃない様子に気圧され、黙ってメーターを入れる。
タイヤが悲鳴を上げ、タクシーは夕闇の街を滑り出した。
rz「……間に合え、間に合え……!」
握りしめた財布の中で、硬貨が音を立てる。
スマホの時計が刻む一分一秒が、心音の命を削っているようで怖かった。
窓の外を流れる街灯の光が、線になって後ろへ消えていく。
rz「待ってろ、心音……。お前の『さよなら』なんて、一円分も受け取ってやんねーからな……っ!!」
五人を乗せた車は、最後の希望を乗せて、夜へと近づく高速道路を突き進んでいった。
コメント
1件
わあ、第8話、一気に引き込まれました……! 心音くんから「大好き」という別れの言葉をもらった直後のロゼくん、その絶望と焦りがひしひしと伝わってきました。でもそこから仲間たちが駆けつけて、みかさが病院の情報を持ってきて、全員でタクシーに飛び乗る流れが本当にアツくて。「さよならなんて受け取ってやんねー」って言葉、心に響きました。ラストの疾走感、待ってる側の時間との戦い、とてもドラマチックでした!
#mlmk
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