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果爲は今まさに動かんとしていた。
果爲(能力を使えばあんなヤツ…でもでも、バレたらそれはそれで…あーどうしよ)
果爲はしばらく考えた後、弥恋達を助けることに決めた。
果爲(バレないように使えば…まぁなんとかなる、てかなれ!)
そう言うと果爲は、能力で左腕に見えない薄さの外骨格と、骨に粒子を行き渡らせた。まさにダークマターの特性を活かした戦い方であった。
というのも、ダークマターは本来高速で移動できる粒子であり、また原子核や電子の影響を受けない特性のため、直接腕内に張り巡らせたそれは、パンチの速度を高める。また、この粒子を分子構造のように組み立てれば、物質として顕現させられ、その強度は本人の意思に依り、計り知れない。よって果爲は、高速のパンチを繰り出せると同時に、それによる自身への反動を極限まで減らせるのだ。
果爲から繰り出されたパンチは立てこもり犯の腹部を直撃し、後方に吹き飛ばした。
弥恋「いや〜すーごかったわ、何、あのパンチ?w 」
果爲「い、いや…咄嗟に殴ったら…あぁなってて…」
弥恋「ははっw 別に隠さなくてもいいんよ? 私とっくに知ってるしww」
果爲「え?」
弥恋「なんか変な…霧みたいなやつ? かな小学生んときに私に見せてくれたしw」
果爲「あれ?…そんなこと…あっ」
果爲は、子供の頃弥恋に霧で文字を作って見せたことがあった。それを弥恋は覚えていたのである。
弥恋「今更驚かないけどさぁ…なんかめっちゃ進化してない?」
果爲「いやあれ…実は霧の能力とかじゃなくて……… 」
果爲は自身の能力について弥恋に全て話した。
弥恋「なるほど!それであんなパンチを…って、やっぱこえぇわ…(´ºωº`)」
果爲「だ、大丈夫だって!弥恋には当てないし」
弥恋「ならまぁいっかw あ、てか今日果爲ん家泊まるからよろ〜」
果爲「えちょ…いきなり?…まぁ、いいけどさぁ…///」
弥恋「なにぃ? 照れてんのぉ?w 全く、ウブなやつめw 」
果爲「い、いいから帰るよ!///」
2人は電車に揺られつつ、会話を楽しんだ…
弥恋「はぁ〜…久しぶりに果爲ん家来たけど、ぜんっぜん変わってないねw」
2人は果爲宅に着き、果爲の部屋でくつろいでいた。
果爲「久しぶりって…1週間前に遊びに来てたじゃん」
弥恋「遊びと泊まりは違うんですよぉ奥さんw 」
果爲「ふふw、何言ってんだかww」
そうして話しているうちに、ふと恋バナに話を落とした。
弥恋「そういえば果爲って彼氏とかいるの? 」
果爲は吹いた。
果爲「げほっごほっ……ききき急に何言って…そんなの居ないよぉ」
弥恋「ほんとぉ?w じゃあ気になってる人は? うちのクラス? それとも先輩とか? 」
果爲「それも居ないし…いやてか、いる前提で進めないでよ」
弥恋「えぇ〜、つまんないの〜。……あっそだ…ふっふっふ…」
果爲「な、なに?……」
果爲がそう問いかけた時、急に弥恋は果爲を押し倒してきた。
果爲は思った、私今やばい状況なのでは?と。しかし為す術もない果爲は、身を任せた……