蓮 side
新郎 蓮さん あなたはここにいる翔太さんを病める時も 健やかなる時も
富める時も 貧しき時も
妻として愛し 敬い 慈しむ事を誓いますか?
蓮 🖤『はい誓います』
新婦 翔太さんあなたはここにいる蓮さんを
病める時も 健やかなる時も
富める時も 貧しき時も
夫として愛し 敬い 慈しむ事を誓いますか?
亮平💚『はい誓います♡』
蓮 🖤『おい💢お前じゃないだろっ』
涼太❤️『翔太可愛いタキシード似合ってるよ♡』
翔太💙『本当?嬉しい涼太だぁい好き』
〝おい蓮起きろ!大丈夫?汗かいてるぞ〟小さな可愛い手が俺の頰をペチペチと優しく触っている。プロヴァンスの潮風が心地よい海の香りを運んでくると、開放的に開けられたリビングからは波の音が心地よく響いた。
俺達はホテルに着くなりベットに身体を沈めた。南フランスの小さな島で4人で挙式を挙げることに決まったものの、飛行機から降り立った11月の気候は日本とほぼ変わらず寒さに震えた。ひとつ目の失敗だ。
寒さを紛らわすように身体を抱き合わせイチャイチャと足を絡ませては唇を重ね異国という事も相まって解いた警戒心と開放的な雰囲気に二人は指を絡ませ合いながら時差ボケに負け、そのまま爆睡した。ふたつ目の失敗。
蓮 🖤『なんて悪夢だ!ましてや挙式を前日に控え、服を着たまま寝るだなんて!翔太早く脱げ!一発やろうぜ痛っ叩くなよ💢』
ロマンチックに過ごしたかったらしい翔太は下品な俺の振る舞いに憤慨している。
今からひと月ほど前、挙式を間近に控えた俺たちは舘家を訪ね阿部ちゃんに立会人をお願いした。合同にて執り行う挙式だが誓いの言葉だけはそれぞれにしておきたかったのだ。軽く二つ返事で引き受けた阿部ちゃんは全てを任されたと勘違いし、ホテルの手配から何から何までを仕切った。互いの好きな所や直して欲しい所など聞き取りを済ませ用意周到にプレゼン資料まで準備までする始末で、引くに引けない俺たちは阿部ちゃんの言うままに今日の日を迎えた。忙しい僕らにとっては有り難く助かったものの若干の不安を抱えながら現地入りした。
翔太💙『早く行くぞ!最終の打ち合わせするってさ亮平が』
挙式本番は明日だが、はりきっている舘阿部夫妻は2日前から現地入りしてリハーサルを重ねていた。何だか面倒くさそうな匂いがぷんぷんしている〝ねぇ行かなきゃダメ?イチャイチャしようよ?〟明日が新婚初夜だから指一本触れるなとか翔太は訳のわからない事を言っている。約束の時間まであと1時間もあるのに…翔太を見ると頰を赤らめてモジモジしている。自分が我慢できないのをひた隠し早くこの部屋を出て二人きりを避ける作戦らしい。
蓮 🖤『翔太、明日が新婚初夜と言う事は、今夜は独身最後の夜という訳で………』
亮平💚『蓮にしては素晴らしい事に気付いたじゃない?ねぇ涼太』
涼太❤️『あぁそうだね//つまりは可愛い翔太くんと戯れられるのも俺たちにとっては最後という訳だ』
翔太💙『何言ってんの?お前達?だいたいどうやって入ったんだよ!』
ルームキーをフリフリして見せた亮平は印籠のように俺の前に差し出すと何とも誇らしげな顔をして見せた。こいつらに段取りを頼むんじゃなかったと激しく後悔した。3つ目の失敗だ!〝じゃっそういう事だから翔太借りるわよ〟はぁっ?油断した隙に連行されて行く翔太は〝いやぁ〜ッ〟とか叫んでる割には舘さんに抱っこされて嬉しそうだった。
蓮 🖤『で…君は何してるのかな?』
亮平💚『ここで待たせてもらう間、明日の打ち合わせをしようと思って』
何度打ち合わせをすれば良いんだか…阿部ちゃんは真面目過ぎる。タブレットを開いて長い睫毛を節目がちに覗き込む横顔は綺麗だった。
蓮 🖤『ねぇ…つまりは今日は無礼講って事?』
〝ん?〟ソファーに座っていた阿部ちゃんが沈み込みバランスを崩して慌ててタブレットを抱き抱えると、俺を見上げた顔はいかにも〝やばっ〟と言いたげだった。そのまま横になった阿部ちゃんの唇を奪うと深く長い時を刻んで行く…はず、、、
亮平💚『オマエ何やってんだよ💢』
蓮 🖤『はぁ?翔太とするなら俺ともやれよ。それに旦那の俺を差し置いて何で君たち二人で勝手に翔太とやろうとしてんだよ💢』
亮平💚『は?まだ旦那じゃないだろっまさか涼太ともやるつもり?』
蓮 🖤『は?有り得ませんね!それより婚前の身体を穢すなよ💢』
亮平💚『開いた口が塞がらな〜い//信じられない散々翔太に変態行為しておいて少しは反省しなさいよこの変態』
〝あ💢プッチンだぞ!〟地元に帰れば同級生が口々に言う〝結婚したら自由を奪われるぞ〟や〝昔のことは整理しておけ〟なんて、俺には無縁のことと思っていたが、まさか自身の身に降り注いで来ようとは…
蓮 🖤『変態ついでに亮平の独身最後を味わおうかな』
亮平💚『まぁ悪くない誘い方だね♡楽しもうか最後の夜を//』
何だかんだで受け入れる、亮平は大概俺より変態だろう。ソファーに横たわる亮平は長い腕を伸ばして俺の首に手をかけると自身に引き寄せ二つの唇が重なる。水音が波の音に掻き消され互いを大胆に貪り合うと荒々しくシャツを剥ぎ取られた。男らしい仕草に途端に不安に駆られ亮平の腕を掴むと転がるように床に捩じ伏せた。
蓮 🖤『ストップ亮平…ここからは俺の出番だから…俺で翔太を抱く練習するの辞めてくれる?』
亮平💚『あら意外と勘がよろしくて…バレちゃうなんて心外///久々すぎてちゃんと翔太を抱けるか練習したいのよ!もう少し付き合ってよ』
蓮 🖤『俺のを参考にしなよ//可愛く鳴けよ亮平』
亮平💚『最悪//涼太の次にカッコいい///』
互いに裸になると、翔太よりも長い手足に悪戦苦闘の俺は少しカッコ悪かった。時折クスクス笑われて余裕振る亮平の後孔に無理やり捩じ込んだ俺の指に罵声を浴びせると、その後は柔らかくなった隘路に俺の熱茎が侵入するとうっとりと俺を見つめて伸ばした手が俺の頰を撫で〝翔太を泣かしたら許さないから〟なんて言われてムカついて亮平の一番感じる右側の奥の内壁を擦るようにゆっくりと突いてやった。
蓮 🖤『余計なお世話だよ💢』
亮平💚『ンアッ//ばかぁ……ヤン//気持ちイイ…』
涼太 side
俺たち二人の中心には必ずと言っていい程、翔太の存在がある。勿論俺の大事な幼馴染であり、初恋の相手であり、亮平が愛した人でもあるからだ。お互いがその事については十分に理解がある。挙式の話をしていても〝翔太は喜ぶだろうか?〟〝翔太に似合うだろうか〟とお互いが彼のことを思った。
涼太❤️『翔太嫌なら…んっ//』
向かい合って座るとベットの上に膝を付いて、両手で俺の頰を包み込んだ翔太は、そっと唇にキスをしその後おでこにゆっくりと唇を当てた。翔太のシャツを剥ぐと目の前のほんのり色付く蕾に舌を這わすと、肩に置かれた小さな手に力が籠った。腰を落としかけたお尻を、腕で持ち上げると股の中心で硬くなり出した花茎を布の上から撫で上げる。
翔太💙『ンアッ!涼太…』
涼太❤️『そのまま……腰落とさないで』
舌を突き出し抱き合わせた結合部からは、お互いの涎が垂れ、吸い上げるように貪ると水音が鳴り胸の鼓動を早める。下着ごとズボンを剥ぎ聳り立つ花茎を口に含んだ。俺の頭に手を添えて翔太は足をガクガクと震わせている。甘い吐息が激しい息遣いへと変わると先端から愛液が溢れ出した。
翔太💙『涼ちゃん…ンンンッ……出ちゃう///』
涼太❤️『いい子だね…いいよ出しなさい』
〝んっあっ〟身体が小刻みに揺れると白濁を俺の口内に放った。続けてそのまま手で覆うと再び勃ち上がった花茎は熱を帯びていく。先端を指で擦ると愛液がダラダラと溢れ、それを後孔に塗ると指を侵入させた。
涼太❤️『中温かい//翔太気持ちイイ?』
翔太💙『ん……あっ…涼太横になりたい』
涼太❤️『涼ちゃんがイイ…//』
四つん這いにさせると後孔に舌を這わした。声にならない声で鳴き、自然と揺れる腰の動きに指を突っ込むとクチャクチャとイヤらしい音を立てた。
翔太💙『涼ちゃんダメェ……あんっ//……またイッチャウ…お腹きゅんきゅんするぅ//早く涼太の挿れて』
隘路に侵入した俺の熱塊が翔太の中で固くなると、仰向けにベットに寝かせて腰を掴むと奥を突いて律動を速めた。頰を撫でるとぶるっと肩を窄めて後孔がキュッと締まった〝翔太締めすぎ…イっちゃうからやめて〟ふぅーと深呼吸した翔太は頰を赤く染めて胸を手に置いている。その光景が子供の頃お遊戯会前に緊張していた翔太にそっくりで笑っちゃった。〝翔ちゃん深呼吸すーはーしてご覧…ねっもう緊張しないでしょ?〟
涼太❤️『すーはーできた?』
翔太💙『ふふっ//バカもう子供じゃないもん…涼太好きになってくれてありがとう//幸せになれよ亮平と』
〝そっちこそ//〟両足を高く持ち上げ奥を突き上げ翔太の中に欲を出すと身体を起こして抱き締め最後の抱擁を交わした。繋がりを解こうと腰を引くとグッと抱き締められ引き戻される〝もう少しだけ…〟自然と翔太の中で小さくなった男根がすぽりと抜けるまでキスをし繋がり合うと、冷ややかな声に遮られ俺達の物語が終わった。
亮平💚『長いんだよ💢待ちくたびれたし‥あんた達なんだかエロい///』
涼太❤️『いつから居たの?』
亮平💚『そんな見てないわよ!お腹きゅんきゅんするだなんて…次から俺も言おう♡』
翔太💙『割とずっと見てるじゃないか💢』
亮平💚『はい次の方〜はぁ〜い亮平くんです♡』
テンションがやたら高い亮平を見て〝お前ほんとにコイツでいいのか?〟なんて心配そうに言った翔太を亮平は怒ったように抱き抱えてお風呂場へと向かって行った。途中思い出したように振り返った亮平は〝独身最後に蓮とイチャイチャしてもいいわよ〟なんて…絶対有り得ない。
蓮の部屋へ向かうと、コイツも何か亮平から言われたようでお互い妙な緊張状態の中、二人の帰りを待つ羽目になった。
蓮 🖤『だ、舘さん、こっコーヒーでも飲む?そっ、それとも…』
涼太❤️『それとも?……イヤないない有り得ないだろ?お風呂でも入りますか?男同士背中を洗い流すのはどうだろうか?』
〝明暗ですねそうしましょう〟静まり返る部屋に居た堪れなく、手持ち無沙汰を解消しようと選んだ裸の付き合いを、俺達は激しく後悔する事となる。お風呂場に並んで立ち竦む二人の男は、あまりにエロいジャグジーに浮かぶ薔薇の香りに視線がぶつかると〝ないない絶対にない〟と言った蓮に〝こちらの台詞ですよ蓮さん〟と互いに牽制し合い背中合わせに座るとキマヅイ雰囲気の中に身体を洗う音だけが響いた。
コメント
10件
②読もうと思ったら消されてたー😂😂😂😂
あらあら手で気持ちよくしてあげ合うくらいは、してもいいのにね🖤❤️🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣🤣
昨夜up出来ずに💦 本日はいい夫婦の日という事でバタバタ書いてますんで今日に間に合いそうにないんですが連休中に4人の挙式を書いていけたらと思ってます🖤💙❤️💚