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勇斗side
太智「これ以上仁人のこと悲しませるんやったら……いくら勇斗でも、俺、どうするか分からんわ」
背筋がぞっとした。
冷たい汗が背中を伝う。
こんな太智、知らない。
いつも笑っていて、誰よりも場を明るくして、ふざけてばかりいる太智。
その太智が、今は一度も笑っていなかった。
勇斗「……太智」
何か言わなきゃと思った。
けれど、何を言えばいいのか分からない。
仁人を傷つけた?
ご飯を断っただけなのに?
いや…それだけじゃない
ご飯を断ったのは今回が初めてじゃない、他にも冷たく返事をしたり何かと仁人を避けた。
仁人のためを思ってしてきた行動だった。でめ、それは本当に仁人のためだったのか?
自分を守るためにしてきた事なんじゃないか?
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仁人side
あの日から勇斗を見ても何も思わなくなった。
勇斗が楽しそうにしてもどうも感じなくなったし、誰かと話していてもどうでも良くなった。
あんなに大好きだったのに冷めるのが早い自分にびっくりする。
スマホでスケジュールの確認をしていると勇斗が話しかけてきた。
勇斗「あのさ仁人、今日一緒に帰らね?仁人さえ良かったらだけど前行けなかったしご飯も」
なんで今更来るのだろう、今までの罪悪感か…
それ以外か。
仁人「…今日は太智と帰る約束してるから
じゃあまた明日…」
そう言い呆然と立ち尽くす勇斗を横見に太智の腕を引きながら外へ出た。
俺たちはそのまま無言で歩き続けた。
すると太智が口を開く。
太智「吉田さんさっき勇斗に誘われとったけどええの?」
仁人「うん、いい」
「太智の言う通りだった、勇斗は最初っから俺になんかに気なんてなかった。」
「気づいてたはずなのに俺は気付かないふりをしてた…でも、昨日でやっと分かった。」
太智「そうか…仁人がそれでいいなら俺は正しい判断だと思うで」
太智に打ち明けたことで気持ち的にも軽くなった気がする。
太智がいてくれて良かったな。
すると太智は意を決したように俺を見た。
太智「仁人!俺さずっと仁人が好きやったんよ。今の仁人に言うのも違う気がする。でも、今言わんかったらこれから先言えない気がする。」
仁人「えっええ!?」
太智「今すぐに俺を好きになってくれなんて言わん、だけど少しずつ俺の事意識してくれへん?」
そう言い太智は俺の手を握り早足で歩き出した。
太智が俺のことが好き?そんな素振り今までなかった…
太智、今の今までずっと隠してきたのか…
俺が勇斗のことを好きだと分かりながらも
俺はどうしたらいいのか分からなかった。
でも、太智の顔が忘れられない。
真剣で、優しくて。
まるで愛おしいものを見るみたいな目だった。
……俺のこと、本当にずっと好きだったんだ。
今まで俺は、勇斗しか見ていなかった。
だから気づかなかった。
こんな近くに、俺のことを見てくれていた人がいたことに。
すぐに答えを出すことはできない。
でも――
太智の気持ちから逃げたくない。
ちゃんと向き合ってみたい。
俺のことを、ずっと見ていてくれた太智に。
仁人「……太智」
小さく名前を呼ぶ。
少し前を歩く太智の背中を見つめながら、俺はそっとその手を握り返した。
太智。
もう少しだけ、俺のことを見ててよ
コメント
4件
更新ありがとうございます🙇 🩷💛の二人が結ばれる展開になるのかと思ったらまさかの!💙💛!このあとが本当に気になりすぎます。楽しみです💖
ががががががががが進展してるうううう😭続きが楽しみです
次の展開が気になる話だった👀 意を決して告白しただいちくんの事をしっかり考えるじんとくん。 続きが楽しみです☺️