補助監督に就いてから約3ヶ月
過労死してしまいそうだ。
いやあ、覚悟していたし五条さんにはもっと楽に生きてほしいと願ってはいるが…報告書の作成全部私に回されるのは本当にきつい。。五条さんの任務の数の多さはとんでもない。だから報告書を書くなんてことしてたら流石の五条さんでも過労で倒れてしまうだろうからそれは良いんだけど、だからって全部私に回さなくても良いじゃん🥺 一年生や五条さんの送迎でも1日とられることが多いし、その上上層部や窓、他の術師と何度も折り合って五条さんや一年生のスケジュールを作成しなければならない。これだけで精一杯なのに1日に平均でも2、3枚の報告書を書かなければならない。正直3時間寝られれば良い方だ。入りたてのときのような元気は出せなくなり、ちょっとした空き時間に無意識に寝てしまうようになっていた
他の補助監督「さん….!小河さん!!電話なってるよ?」
「!!はい!」
(もしもし!あはい明日の五条さんの任務の変更事項ですね、)
他の補助監督「小河さん、最近働きすぎじゃない…?」「やっぱり五条さんのお世話は常人には無理なのよ」「クマもひどいしそのうち倒れちゃうんじゃない…?」「かわいそー」
伏黒「今日は六本木ですよね。よろしくお願いします」
「はーい」
伏黒「あの、大丈夫ですか」
「え、道間違ってます?!」
伏黒「いやそうじゃなくて、小河さんのことです」
「???頭は悪くない方だと自負してますよ?」
伏黒「ほんとかよ…違くて、体調めちゃくちゃ悪そうっすよ」
「ああ、最近忙しくてね笑 でも大丈夫!今日は仕事が早く終わって直帰の許可が出たから高専近くのお店で飲むんだ〜☺️☺️」
伏黒「呪術師の方がまだ良い生活できてる気がしますね」
「そんなことないよ。私は命をかけては戦場に行けないから」
伏黒「小河さんも命、かけてるじゃないですか。」
「え?」
伏黒「ま、過労死はしないでください」
「あ、はい。」
「ではお気をつけて。帰りは新田ちゃんがくるそうですので」
伏黒「ありがとうございました」
しゃー!!!….飲みに行くぞー!!!
このお店は私が補助監督になってから週一ぐらいで通ってたところ。ここ1ヶ月は忙しすぎてずっと来れていなかったので仲良くなった店長が心配していることだろう。
カランコロン
いらっしゃーせー!!
店長「おお!まこっちゃん久しぶりだなあ、ずいぶんと痩せたんじゃねーか?」
「仕事忙しくって…ずっと来れてなくてごめんね〜🥺」
店長「そうかいそうかい。あんまり頑張りすぎずな、ま、これ(生ビール)でも飲んで今日はパーっといっちゃえ!この一杯は俺からの奢り」
「ありがとうー!!」
ごくごくごく
ごくごくごくごく
店長「ありゃーちーと飲み過ぎじゃねえか?」
「てんちょおお!わたしはぁあ、もうつかれたぁあ、疲れたよおお」
店長「そうかそうかよーやってるすへえことだよ」
「そーおもうよねぇ?でもねぇ〜だあぁれもほめてくれないんだよぉひどいねぇ」
カランコロン
いらっしゃーせー!!
「とくにいいごじょーさんとかいう最強さみしんぼマンとかさぁあ、こんだけあなたの仕事やってるのになーーんにも言ってくれなあいしぃ…遅くまで残ってても声もかけてくれないしぃ…ふざけんなってんだよまっくろ目隠しぃぃ」
ストン(隣に誰かが座った)
ちらっと隣を見るとまっくろ目隠しがこちらをニヤニヤしながら楽しそうに、ちょっと怖い圧をかけながら机に肘をついて顎を乗せ、長い足を組んで私の酔いに酔った顔を見つめている
だがその時の私は相当酔っていたらしく五条さんをみるやいなや
「そーー!こういう人!居酒屋に来るタイプに見えないからモノマネしてる人かな?めっちゃ似てますねぇ!アハハ!!店長ほんとこういう人なんですよ五条さん、薄情で個人主義で私たちを花かなんかにしか思ってないひとぉお」
五条「誰が薄情で個人主義の真っ黒目隠しだって?」
「………………………..」
「店長、お勘定」
五条「おい帰るなよ、五条さんについてじーーーっくりお話し聞いてあげるから〜😊」
「てんちょう(;ω;)お、お勘定(´;ω;`)」
五条「だーめ♡」(席を立とうとする小河の腕を引っ張って椅子に座らせた)
「ガタガタガタガタガタガタ….」
五条「僕のことそう思ってたんだ〜」
「ガタガタガタガタガタガタ」
五条「薄情で?個人主義で?あとは?」
「バカ目隠し」
五条「君ってほんと面白いね〜☺️」
「(あやべ!つい反射的に出てしまった)」
「や、やだなあ五条さん、冗談に決まってるじゃないですかあ冗談🤭」
五条「ごまかせねえぞ」
「ひい」
五条「ま、別に良いけど。それより君の仕事を減らすよう補助監督や上層部とかけ合っといたよ」
「え?」
五条「僕のスケジュール管理をするのは君の仕事だけど、僕の仕事を全部君に押し付けちゃあ僕の株が下がる。ってなわけで、周りの補助監督に報告書作成や送迎が分散されると思うよ〜」
「いやったー!!!!五条さんありがとうございます!!」
五条「いやまあ、僕の仕事をみんなに押し付けてるだけなんだけどね」
「はい。その言葉が欲しかっただけです」
五条「君ってさあ…」
「明日から寝られそうです泣」
五条「最近ずっと3時ぐらいまで仕事してたもんね」
「なんで知ってるんですか?ストーカー?隠しカメラ?」
五条「なわけないだろ。僕もいつも3時ぐらいまで寝ないから時々通りかかるんだよ補助監督室」
「なら手伝だおうかとかいってくれません?」
五条「それは無理だよー僕の方が忙しいかもよ?」
「それは、そうですね。でも、私のこと見かけたなら、声、かけて欲しかったって、それだけ…です…」
五条「…たまには可愛いこと言うのね〜!」
「ムスッ」
五条「なんて顔してんの笑 んま、今日は僕が奢ったげるから許してよ」
「はい!あざーっす!!」
五条「(やっぱどこか悠仁に似てる…)」